話題株ピックアップ【夕刊】(2):コーセー、ワコム、日ガス
■コーセー <4922> 14,010円 +540 円 (+4.0%) 本日終値
コーセー<4922>が続伸。きょう付けの読売新聞で「政府は、新型コロナウイルスワクチン接種の進展に合わせ、10月以降、段階的に行動制限を緩和する方針を固めた」と報じられており、外出により化粧品の需要が活発化するとの期待感から買われたようだ。また、資生堂<4911>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>なども同様に買われている。
■ワコム <6727> 750円 +21 円 (+2.9%) 本日終値
ワコム<6727>は4日続伸。午前11時ごろ、TAKARA & COMPANY<7921>傘下の宝印刷が業務効率化推進のためのツールとして、ワコムの液晶ペンタブレットのエントリーモデル「Wacom One 液晶ペンタブレット13」を約200台採用したと発表。宝印刷は、有価証券報告書や株主総会招集通知、事業報告書の作成及び新規株式公開(IPO)の支援を行っているが、制作部では原稿の制作や校正作業で、常に大量の紙が印刷され、更に印刷物の保管・廃棄にかかるコストが課題となっていたという。今回、「Wacom One 液晶ペンタブレット13」の導入により、原稿の作成や校正作業のほとんどが電子化されペーパーレス化を大きく進めることができたとしており、大量の紙印刷で発生していたコストが導入1年で65%削減。今後は、紙の保管スペースの抑制や、廃棄処理にかかる費用の削減も期待されているという。
■日本瓦斯 <8174> 1,619円 +34 円 (+2.2%) 本日終値
日本瓦斯<8174>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「自社開発した通信機能付きのスマートメーターの外販を始めた」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、中小のガス販売9社に計7万台を販売するとしており、22年3月期に約2億円の売り上げを見込むという。スマートメーターで取得したデータは日ガスのサーバーを経由して、中小のガス販売9社からは確認ができるが、日ガスからは閲覧できず、書き換えもできない仕組みとなっているという。
■日経レバ <1570> 17,230円 +330 円 (+2.0%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が8連騰と上値追い鮮明。前日ザラ場に1万7000円台に乗せた後、終値では1万6000円台に押し戻されたが、きょうは改めて買いが優勢となり1万7200円近辺で売り物を吸収している。日経平均株価の動きにリンクしたETFで、価格変動率は日経平均の2倍に基本設定されておりボラティリティが高い。全体相場に新たな方向性が生じると、個人投資家がヘッジ目的や短期値幅取り狙いで参戦するケースが多い。ここにきて、自民党総裁選を前に政治の変化に期待した買いが入り日経平均は一気に水準を切り上げており、日経レバもこれに連動する動きとなっている。需給面では直近9月3日現在で信用買い残が551万口まで急減しており、整理が進捗していた。
■デジタルHD <2389> 1,747円 +24 円 (+1.4%) 本日終値
デジタルホールディングス<2389>はしっかり。同社はきょう、グループ会社のオプトがイルグルム<3690>と連携し、LTV(顧客生涯価値)予測に基づくD2C向け広告運用支援を開始したと発表した。オプトのデータ活用プラットフォーム「ONE’s Data」と、イルグルムが提供する広告効果測定プラットフォーム「アドエビス」に実装されているLTV予測機能を活用する。
■インターアクション <7725> 2,805円 +32 円 (+1.2%) 本日終値
インターアクション<7725>がしっかり。7日の取引終了後、イメージセンサ検査関連製品の大口受注を獲得したと発表。受注金額は3億2300万円で、22年5月期第3四半期から第4四半期に売り上げ計上される予定。なお、通期業績予想には織り込み済みとしている。
■サントリBF <2587> 4,630円 +30 円 (+0.7%) 本日終値
サントリー食品インターナショナル<2587>がしっかり。SMBC日興証券が7日付けで、投資評価「1」を継続し、目標株価を5000円から5600円へ引き上げた。同証券では、経営力の向上が業績に顕在化して食品セクターの成長株の一角に加わり、市場からの注目度もより高まると予想。売り上げ成長やミックス改善に加えて、組織のスリム化、財務ディシプリンの強化を通して企業体質が変革しており、成長戦略への実行力も強いと評価している。また、21年12月期上期実績を踏まえて、21年12月期の営業利益予想を1108億円から1225億円へ、22年12月期を同1216億円から1350億円へ上方修正している。
■NIPPO <1881> 4,010円 -205 円 (-4.9%) 本日終値 東証1部 下落率3位
NIPPO<1881>が大幅反落。7日の取引終了後、親会社のENEOSホールディングス<5020>がゴールドマン・サックス・グループ<GS>と組んで、同社株を非公開化するためにTOBを実施すると発表した。前日はTOBの報道を受けてストップ高(4215円)比例配分となったが、正式発表によりTOB価格が4000円と明らかになったことで、この日はTOB価格にサヤ寄せの動きとなった。
■ライフネット生命保険 <7157> 1,181円 -38 円 (-3.1%) 本日終値
ライフネット生命保険<7157>が続落。同社は先月31日に海外公募の実施を発表しており、この日から発行価格決定期間に入っている。このため、警戒感からの売りが先行した様子だ。
■トヨタ自動車 <7203> 9,977円 -28 円 (-0.3%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>は底堅さを発揮。前日の米国株市場ではNYダウが続落したものの、外国為替市場ではドル高・円安が進行し足もとでは1ドル=110円30銭近辺で推移しており、輸出採算改善の思惑が同社株に追い風となっている。また、同社は電気自動車(EV)などに使用する車載電池の開発に2030年までに1兆5000億円を投資する方針を表明したことで、これも株価を刺激する。前日に終値ベースで約1カ月ぶりに1万円台を回復したが、目先は大台を挟んでの攻防に。
株探ニュース