前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年9月10日 5時30分

■稀元素 <4082>  1,775円 (+66円、+3.9%)

第一稀元素化学工業 <4082> が大幅続伸し、26週移動平均線を足場に再浮上の兆しをみせた。電材向けジルコニウム化合剤の大手で、自動車用排ガス触媒ではグローバルニッチトップ企業に位置づけられている。世界的な脱炭素への取り組みを背景に、自動車市場も従来のガソリン車から電気自動車(EV)への需要シフトが起こっている。そうしたなか、トヨタ自動車 <7203> は7日、EVなどに使用する車載電池の開発に2030年までに1兆5000億円を投資する方針を表明しており、株式市場でも2次電池関連株ににわかに光が当たった。稀元素は車載用2次電池材料を製造しており、この流れに乗る銘柄として注目が集まった。

■rakumo <4060>  1,700円 (+60円、+3.7%)

rakumo <4060> [東証M]が大幅続伸。同社は9日、Google Workspace連携クラウド掲示板システム「rakumo ボード」がエステー <4951> に採用されたと発表。同社によると、今後エステーは段階的に社内での同サービスの活用範囲を広げていき、全社情報共有基盤としてより幅広い活用を目指すという。

■Tホライゾン <6629>  1,402円 (+49円、+3.6%)

テクノホライゾン <6629> [JQ]が大幅続伸。8日の取引終了後、シンガポール子会社のESCOが、没入型ワークスペースソリューションを提供する英イグルー・ビジョン社とパートナーシップ契約を締結したと発表。これにより、ESCOはアジア太平洋地域におけるイグルー社の没入型ワークスペースソリューションの販売権を与えられ、既存ラインアップに新たな革新的テクノロジーを加えることになるという。

■セルソース <4880>  17,700円 (+560円、+3.3%)

セルソース <4880> [東証M]が3日ぶりに大幅反発。同社は8日、乳がん治療・乳房再建に関する情報提供サービス「Sakura Pass」を開始すると発表。第1弾の取り組みとして、MRKホールディングス <9980> [東証2]グループで体型補整用婦人下着を販売するマルコと提携し、マルコの約62万人の会員を対象としたサービスとして運用。まずはマルコ直営サロン22店舗で「Sakura Passカード」の配布を始め、対象店舗を順次拡大するとしている。

■ユビAI <3858>  635円 (+20円、+3.3%)

ユビキタス AIコーポレーション <3858> [JQ]が3日ぶり大幅反発。9日、同社が販売代理店を務める独OpenSynergy社が米アルファベットC<GOOG>傘下のグーグル、米クアルコム <QCOM> と提携し、仮想化されたAndroid車載用リファレンスプラットフォームの提供を開始したと発表した。

■ニコン <7731>  1,299円 (+29円、+2.3%)

ニコン <7731> が続伸し新値追い。8日の取引終了後、保有する日本電子 <6951> 株式のうち、200万株を売却したのに伴い、22年3月期業績に投資有価証券売却益155億円を計上すると発表した。

■ラクーンHD <3031>  1,561円 (+34円、+2.2%)

ラクーンホールディングス <3031> が続伸。9日午前11時ごろ、子会社ラクーンフィナンシャルが提供するBtoB掛売り決済サービス「Paid(ペイド)」が、NTTデータ中国(広島市南区)が運営する「@OnDemand接続サービス」の決済手段として導入されたと発表。「@OnDemand接続サービス」は、インターネット回線にNTTデータ中国のオンデマンドアダプタ(VPN)を設置することで医療機関と審査支払機関を安心、安全に接続できるネットワークサービス。本格稼働時から数多くの医療機関・調剤薬局の利用を見込んでおり、今後の拡大を見越して請求業務の効率化が課題だったが、「Paid」を導入することで、与信審査から口座振替のやりとり、請求書の発送や督促など一連の請求業務をアウトソースできるようになり、細かな作業の削減につながるとしている。

■前田工繊 <7821>  3,495円 (+75円、+2.2%)

前田工繊 <7821> が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日付で、投資判断「オーバーウエイト」を継続し目標株価を3900円から4050円へ引き上げた。同証券では、BBS事業(インダストリーインフラに含む)の成長局面入りとソーシャルインフラ事業の持続的成長により、24年9月期まで2ケタ営業増益を継続するとの見方を継続。営業利益予想は21年9月期62億円の従来予想を据え置いたものの、22年9月期を78億円から79億円へ、23年9月期を91億円から92億円へ引き上げている。

■早稲アカ <4718>  989円 (+19円、+2.0%)

早稲田アカデミー <4718> が8日続伸。9日午前11時30分ごろ、従来5円を予定していた22年3月期の中間配当を7円に引きあげると発表。期末配当予想は15円を据え置いており、年間配当は22円(前期20円)となる予定だ。

■三菱商 <8058>  3,540円 (+57円、+1.6%)

三菱商事 <8058> が全般軟調地合いのなか7連騰で連日の年初来高値更新と強さをみせている。21年4-6月期は大手商社の業績回復スピードに注目が集まったが、同社は同期間に税引き前利益が前年同期比4.4倍と急拡大した。原油をはじめ資源価格の上昇が収益に反映されている。配当利回りも3.8%弱と高く、インカムゲイン狙いの機関投資家の買いも誘導したようだ。また、8日はWTI原油先物価格が95セント高の1バレル=69ドル30セントと急反発したことも追い風となった。

■HENNGE <4475>  5,650円 (+90円、+1.6%)

HENNGE <4475> [東証M]が続伸。岩井コスモ証券は8日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は8000円に設定した。同社は、企業が利用する様々なクラウドサービスのID管理を行うクラウドセキュリティーサービス「HENNGE One」を展開するソフトウェアサービス企業。クラウドサービスの利用増加により同社サービスへの需要は拡大している。21年9月期は、マーケティング関連の先行投資負担で連結営業利益は前の期比42.4%減の3億1000万円の見通し。ただ、同証券では22年9月期は先行投資の回収局面に入ることから今期予想比2.3倍の7億円を見込んでいる。

■旭化成 <3407>  1,204.5円 (+16円、+1.4%)

旭化成 <3407> が5日続伸。SMBC日興証券は8日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1550円から1650円に引き上げた。ヘルスケア事業での成長性の高さを評価しているほか、リチウムイオン2次電池(LiB)用セパレーター及び医療機器の専業メーカーに対して、同社のバリュエーション指標は著しく低い、とみている。同証券では、22年3月期の連結営業利益予想を2000億円から2130億円(会社予想1900億円)、23年3月期の同利益は2120億円から2220億円へ増額修正している。

■enish <3667>  507円 (+7円、+1.4%)

enish <3667> が反発。9日午前11時15分ごろ、アニメ「進撃の巨人」のスマートフォンゲーム 最新作「進撃の巨人Brave Order」の制作を発表。同ゲームは、単行本世界累計発行部数1億部を突破した人気作品「進撃の巨人」のスマートフォンゲーム最新作で、プレイヤーはエレンやミカサたちとともに調査兵団の一員となり、原作さながらに多数のプレイヤーと協力して、強大な巨人に立ち向かうというストーリー。ゲームオリジナルの撮り下ろしボイスを含むフルボイスで、臨場感たっぷりな「進撃の巨人」の世界が楽しめるという。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.