明日注目すべき【好決算】銘柄 三井ハイテク、フリービット、オハラ (10日大引け後 発表分)

注目
2021年9月12日 11時00分

10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

三井ハイテク <6966>   ★今期経常を44%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年1月期の連結経常利益を従来予想の81億円→117億円に44.4%上方修正。増益率が2.1倍→3.0倍に拡大し、従来の24期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。情報通信機器や車載向け半導体用リードフレーム、電動車向け駆動・発電用モーターコアの受注が想定以上に伸びる。

アールプラン <2983> [東証M]  ★今期経常を64%上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆22年1月期の連結経常利益を従来予想の6.3億円→10.5億円に64.3%上方修正。増益率が22.2%増→2.0倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。コロナ禍における生活スタイルの変化で戸建て住宅の需要が高まるなか、販売が好調に推移していることが要因。愛知県や首都圏エリアへの出店が軌道に乗るとともに、ブランド力の向上に伴い適正価格での提供を徹底したことも上振れに貢献する。

黒谷 <3168>   ★前期経常を39%上方修正

◆21年8月期の連結経常利益を従来予想の15億円→20.9億円に39.0%上方修正。増益率が2.7倍→3.7倍に拡大する見通しとなった。前期業績の上方修正は4月に続き、2回目。主力取扱製品に影響を及ぼす銅を中心とした非鉄金属価格が想定以上に高く推移したことに加え、販売数量も堅調だったことが上振れの要因となった。

フリービット <3843>   ★5-7月期(1Q)経常は73%増益、自社株買いも発表

◆22年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比73.2%増の10.1億円に拡大して着地。MVNO事業者を対象とする5Gインフラ支援事業で新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要を取り込み、モバイルサービスの利用が増加したうえ、固定網の原価が改善したことなどが大幅増益の要因となった。

第1四半期実績だけで、通期計画の23.5億円に対する進捗率は43.2%に達しており、業績上振れが期待される。

併せて、発行済み株式数の2.38%にあたる50万株または5億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

神島化 <4026> [東証2]  ★5-7月期(1Q)経常は92%増益で着地

◆22年4月期第1四半期(5-7月)の経常利益(非連結)は前年同期比91.8%増の6.2億円に拡大して着地。住宅着工戸数が持ち直すなか、建材事業で高付加価値商品である高級軒天ボードの販売が好調だったほか、化成品事業では自動車市場の回復を背景に、難燃水酸化マグネシウム製品などが伸びた。

上期計画の8億円に対する進捗率は78.6%に達しており、業績上振れが期待される。

オハラ <5218>   ★今期経常を23%上方修正、配当も5円増額

◆21年10月期の連結経常損益を従来予想の13億円の黒字→16億円の黒字(前期は13.1億円の赤字)に23.1%上方修正した。ミラーレスカメラを中心としたデジタルカメラ市場の回復を背景に、光学機器向けレンズ材の販売が好調なうえ、半導体露光装置やFPD露光装置向けガラスの需要が堅調に推移していることが要因。

併せて、期末一括配当を従来計画の10円→15円(前期は10円)に大幅増額修正した。

巴工業 <6309>   ★今期経常を19%上方修正・13期ぶり最高益更新へ

◆21年10月期の連結経常利益を従来予想の23.8億円→28.3億円に18.9%上方修正。増益率が3.7%増→23.4%増に拡大し、13期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。自動車業界の急回復を背景に、化学工業製品販売事業の収益が想定以上に伸びることが上振れの要因。

石井表記 <6336> [東証2]  ★今期経常を一転39%増益に上方修正

◆22年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比3.6倍の9.9億円に急拡大し、従来予想の3.1億円を大幅に上回って着地。工作機械・産業用機械向け操作パネルや自動車向け印刷製品を中心に販売が想定より伸びたことが寄与。中国で電子部品実装の需要が増加したことに加え、原価率の低減やコロナ影響による営業関連費用の減少なども利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の5.7億円→14.8億円に2.6倍上方修正。従来の46.4%減益予想から一転して38.8%増益見通しとなった。

扶桑電通 <7505> [東証2]  ★期末配当を91円増額修正

◆21年9月期の期末配当を従来計画の20円→111円に大幅増額修正した。好調な業績を踏まえ、普通配当20円に加え、業績連動配当として特別配当91円を実施する。

権利付き最終日を28日に控え、配当取りを狙う買いが期待される。

ウイルコHD <7831> [東証2]  ★今期経常を50%上方修正

◆21年10月期の連結経常損益を従来予想の2億円の黒字→3億円の黒字(前期は1億1000万円の赤字)に50.0%上方修正した。情報・印刷事業で人件費を含めたコスト削減や内製化などが進み、採算が改善することが寄与。関西ぱどの全株式譲渡に伴い、メディア事業の赤字が縮小することも上振れの要因となる。

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