株価指数先物【寄り前コメント】 米株安を嫌気も政策期待から押し目買い意欲は強い

市況
2021年9月13日 8時18分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 29940 -220 (-0.72%)

TOPIX先物 2059.5 -13.5 (-0.65%)

シカゴ先物 29935 -225

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

10日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染拡大で景気回復が遅れるとの懸念が根強く、売り優勢の展開となった。また、債務上限問題への警戒感が高まっており、持ち高調整の動きにつながっている。

NYダウ、S&P500は5日続落となり、調整の動きが本格化してきたほか、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、アルファベットA<GOOGL>が下落するなど大型テック株の一角も売られており、ナスダックは3日続落に。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、商業サービス・用品が上昇する一方、テクノロジー・ハード・機器、自動車・同部品、ヘルスケア機器・サービス、公益事業が下落。

シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比225円安の2万9935円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比60円高の3万0220円で始まった後は、一時3万0350円まで上昇する場面がみられた。その後、3万300円を挟んだ狭いレンジ推移を続けていたが、米国市場の下落影響から下げに転じると、引けにかけて下落幅を拡大し2万9940円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、利食い優勢の展開が見込まれる。米国市場の調整が本格化してきており、センチメントを冷ます要因になりそうだ。もっとも、直近の上昇ピッチの速さが警戒視されていた面もあるため、過熱感を冷ますうえでの調整といった見方であり、ピーク感にはつながらないだろう。

先週の日経平均株価の上昇率は4%を超えたが、政策期待の高まりを背景に相対的に低かった日本株比率を引き上げる海外投資家の動きへの思惑が高まっている。SQに絡んだデルタヘッジに伴う先物買いが中心と考えられ、ショートカバーは一巡したとの見方もある。しかし、SQ通過後も強い基調を続けていたことから、押し目買い意欲は強いとみられる。そのため、米株安の流れから利食い優勢となろうが、売り一巡後の底堅さが意識されそうだ。

先週のNT倍率は先物中心限月で14.54倍とリバウンド基調が継続。テクニカル面では75日移動平均線(14.58倍)が上値抵抗線として機能している。本日はインデックスに絡んだ売りが先行する影響からNT倍率は低下が見込まれるものの、政策期待の高まりによって、次第にNTショートの巻き戻しが強まる可能性がありそうだ。

なお、VIX指数は20.95に上昇しており、25日、75日移動平均線を支持線に変えてリバウンドの動きを見せている。リスクオフに向かわせやすい一方で、出遅れている日本株へのシフトに対する思惑が高まろう。

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