前場に注目すべき3つのポイント~利食い優勢のなか出遅れているセクターや銘柄への物色に~

市況
2021年9月13日 8時46分

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:利食い優勢のなか出遅れているセクターや銘柄への物色に

■三井ハイテ、2Q営業利益720.3%増 59.62億円、コンセンサス上回る

■前場の注目材料:維持費年3億~300億円、公共施設の総面積、震災前から2割増

■利食い優勢のなか出遅れているセクターや銘柄への物色に

13日の日本株市場は、利食い優勢の動きとなろうが、売り一巡後は底堅い相場展開が見込まれる。10日の米国市場ではNYダウが271ドル安だった。8月生産者物価指数(PPI)の引き続き大幅な伸びで、高インフレへの警戒感に売りに拍車がかかり下落に転じた。また、民主党が企業の自社株買いに対する課税案を検討しているなどの報道や2001年9月11日の同時多発テロから20周年を迎え、地政学的リスクなどを懸念し引けにかけて下げ幅を拡大。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円安の29935円。円相場は1ドル109円80銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から利食い優勢の展開から始まろう。ただし、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されていることもあり、当然の一服といった見方から、売り一巡後の底堅さは意識されそうである。また、9月限のSQ値(30085.93円)が心理的な支持線となるため、同水準を上回って推移するようであれば、次第に押し目を拾う動きが強まってくる可能性はありそうだ。

また、先週末はSQ通過後の強い基調が続いたことにより、海外勢による日本株比率を引き上げる動きとの見方がされている。これまで先進国で日本株の比率は相当低かったと見られており、政策期待が高まるなかで出遅れている日本株に対して比率を引き上げる動きが強まる可能性がある。足元で米国市場の調整が本格化してきているなか、より日本株への資金シフトへの思惑に繋がることになりそうだ。

また、本日は利食い優勢の展開ながらも、TOPIXが年初来高値を更新するなか、日経平均についても年初来高値が射程に入ってきていることも押し目買い意欲の強さに繋がる。また、同様に出遅れているマザーズ銘柄への物色も次第に高まってくることになりそうだ。急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるものの、政策期待から先高感が根強いこともあり、出遅れているセクターや銘柄への物色に向かわせそうである。

■三井ハイテ、2Q営業利益720.3%増 59.62億円、コンセンサス上回る

三井ハイテ<6966>は第2四半期決算を発表。営業利益は前年同期比720.3%増の59.62億円だった。コンセンサス(53億円程度)を上回る。あわせて2022年1月期の業績予想を修正しており、営業利益は80億円から116億円(コンセンサス:90億円程度)に上方修正している。電子部品事業では情報通信機器向けや車載向け半導体用リードフレーム、電機部品事業では電動車向け駆動・発電用モーターコアの受注がそれぞれ想定以上に伸張している。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(30381.84、+373.65)

・SOX指数は上昇(3416.66、+25.82)

・米原油先物は上昇(69.72、+1.58)

・次期首相による大型経済対策への期待

・海外コロナワクチン接種の進展

・日銀は金融緩和を長期化

・株価急落時の日銀ETF買い

・維持費年3億~300億円、公共施設の総面積、震災前から2割増

・ガニ政権幹部の親族殺害、タリバン「恩赦」一転、報復

・県庁所在地ワクチン状況、9割が若者接種促進

・アップルに規約撤廃命令、米地裁、アプリ課金巡り

・自民総裁選、省庁再編3氏が意欲「厚労省分割」「情報通信

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 8月国内企業物価指標(前年比予想:+5.7%、7月:+5.6%)

・08:50 7-9月期法人企業景気予測調査・大企業全産業景況判断指数(4-6月期:-4.7)

<海外>

・03:00 米・8月財政収支(20年8月:-2000.12億ドル)

《FA》

提供:フィスコ

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