話題株ピックアップ【夕刊】(3):EAJ、ダイセキS、イソライト
■EAJ <6063> 1,133円 +150 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
日本エマージェンシーアシスタンス<6063>がストップ高。前週末17日の取引終了後、これまで非開示としていた21年12月期の売上高予想について、42億6700万円(前期比89.5%増)と発表。厚生労働省から受託している「入国者等健康フォローアップセンター業務」の拡大に伴い、契約金額が増額変更されることになったことが要因。なお会社側では、売上高以外の営業利益や純利益などについては合理的に算定可能となった時点で公表するとしており、引き続き非開示とした。
■ダイセキS <1712> 1,657円 +205 円 (+14.1%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
ダイセキ環境ソリューション<1712>が急伸。前週末17日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について売上高を160億円から175億円(前期比17.4%増)へ、営業利益を14億7400万円から21億円(同74.1%増)へ、純利益を8億9000万円から12億7800万円(同85.5%増)へ上方修正し、あわせて3円を予定していた期末配当を5円に引き上げると発表。上期において主力事業である土壌汚染調査・処理事業の需要が回復したことに加えて、前期に受注した複数の工事案件が完了したことが要因。また、中京エリアにおける大型インフラ整備工事関連事業の継続や、首都圏及び関西圏における大型工事案件の受注が見込まれることなども寄与する。なお、年間配当は8円となり、前期実績に対しては2円の増配になる予定だ。
■イソライト工業 <5358> 802円 +75 円 (+10.3%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
イソライト工業<5358>が大幅続伸し年初来高値を更新。前週末17日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を151億円から160億円(前期比16.8%増)へ、営業利益を24億円から30億円(同39.5%増)へ、純利益を17億円から22億円(同37.6%増)へ上方修正した。世界経済の回復を背景にして、中国や欧州市場を中心に断熱関連事業の販売が堅調に推移していることが要因としている。
■アグレ都市デザイン <3467> 1,181円 +104 円 (+9.7%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
アグレ都市デザイン<3467>が急伸。前週末17日の取引終了後、22年3月期の単独業績予想について、売上高を237億7900万円から245億1500万円(前期比19.7%増)へ、営業利益を14億3800万円から16億8600万円(同29.2%増)へ、純利益を8億2300万円から10億円(同27.7%増)へ上方修正し、あわせて44円を予定していた期末一括配当予想を53円(前期42円)に引き上げると発表した。足もとの受注残高が順調に積み上がり、また、第2四半期に発生したウッドショックによる工期遅延も解消傾向にあることから、戸建住宅市況は引き続き堅調に推移する見通しで、これを追い風に売上高が上振れる見通し。また、下期引き渡し物件についてはウッドショックによる木材価格上昇の影響を受けるものの、引き続き売上原価や販管費の削減努力を行うことで、各段階の利益率は改善する見込みとしている。
■日本タングステン <6998> 2,284円 +193 円 (+9.2%) 本日終値
日本タングステン<6998>は急伸し年初来高値を更新。前週末17日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を54億円から58億円(前年同期比23.3%増)へ、営業利益を3億5000万円から5億3000万円(前年同期700万円の赤字)へ、純利益を2億8000万円から4億5000万円(前年同期比3.0倍)へ上方修正した。自動車部品市場でコロナ禍前の水準以上の増産が継続していることや、半導体・電子部品市場も引き続き好調に推移し、機械部品事業、電機部品事業ともに予想を上回る見通しであることが要因。また、工場稼働率の向上や原価低減活動なども寄与する。
■ホットリンク <3680> 617円 +52 円 (+9.2%) 本日終値
ホットリンク<3680>は全体波乱相場のなか異彩を放つ強調展開をみせている。SNSを活用した販促支援ビジネスを手掛けるが、SNS効果を極大化させるため、コンサルやマーケティング、データ分析など各領域のスペシャリストを揃えニーズに対応。世界中のソーシャルビッグデータを保有しており、最先端のAI技術を搭載した解析ツールを活用し旺盛な需要を捉えている。業績は急回復局面に入っており、21年12月期営業利益は1億4700万円(前期は2500万円の赤字)を計画するが、2億~2億3000万円程度まで大幅増額修正の可能性が意識されている。
■UEX <9888> 491円 +33 円 (+7.2%) 本日終値
UEX<9888>はマドを開けて買われ急伸。前週末17日の取引終了後、22年3月期業績予想について営業利益を12億~14億円(前期4億4700万円)とし、従来予想のレンジ(9億~11億円)から上方修正した。メーカーの値上げに対応した再販価格の見直しや半導体関連向けを中心とした好調な販売が利益を押し上げる。一方、売上高については410億~450億円とし、従来の430億~480億円とする見通しを引き下げた。上期(4~9月)において、直送取り引きの比率が想定を上回り、ほぼ当初予想の下限値となる見込みとなったことから、これを踏まえて修正した。
■エッチ・ケー・エス <7219> 2,006円 +64 円 (+3.3%) 一時ストップ高 本日終値
エッチ・ケー・エス<7219>が一時ストップ高。この日、環境省が公募した「令和3年度バッテリー交換式EV開発及び再エネ活用の組み合わせによるセクターカップリング実証事業」に伊藤忠商事<8001>を代表企業として応募し、共同実施者として採択されたと発表。今回の実証事業は、複数のパートナー企業とバッテリー交換式のEVトラック、それらに搭載するバッテリーパック、バッテリーパック交換ステーションを開発することで商用車のEV化を促進し、物流網の脱炭素化を目指すというもの。HKS及び伊藤忠のほか、いすゞ自動車<7202>、JFEエンジニアリング(東京都千代田区)、ファミリーマート(東京都港区)が参画し、開発したトラックをファミリーマートの配送車として運用し、埼玉県の三郷中央定温センターから各ファミリーマート店舗までの走行実証を行うとしている。
■サツドラHD <3544> 2,223円 +45 円 (+2.1%) 本日終値
サツドラホールディングス<3544>が大幅高。同社は前週末17日の取引終了後に22年5月期第1四半期(5月16日~8月15日)の決算を発表し、売上高は213億3500万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は5900万円(同50.5%減)と冴えない内容だった。ただ、あわせて発表した1対3の株式分割を好感する向きが優勢のようで大きく買われた。第1四半期は、前年同期に発生した衛生関連用品や食料品などの特需が落ち着くなか、客単価は上昇したものの、来店頻度の減少に伴う客数減が響いた。なお、通期の売上高850億円(前期比2.1%増)、営業利益7億円(同9.3%増)とする従来予想は据え置いている。
■北越メタル <5446> 1,080円 +20 円 (+1.9%) 本日終値
北越メタル<5446>が3日ぶりに反発。前週末17日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業損益を収支均衡から3億2000万円の黒字(前期比41.7%減)へ、純利益を5000万円から2億7000万円(同63.0%減)へ上方修正した。売上高は285億円(同30.6%増)の従来予想を据え置いたものの、主原料である鉄スクラップ価格が想定ほどには上昇しない見込みであるほか、修繕計画を一部見直したことなどが寄与する。同時に、従来未定としていた中間配当を5円(前年同期25円)にすると発表した。期末配当は引き続き未定としている。
●ストップ高銘柄
ミアヘルサ <7688> 1,723円 +300 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
インテM <7072> 2,346円 +400 円 (+20.6%) ストップ高 本日終値
ビートレンド <4020> 4,200円 +700 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
トミタ電機 <6898> 3,075円 +502 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース