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米国株
2021年9月19日 9時15分
市況

【杉村富生の短期相場観測】 ─"実りの秋"を満喫しようじゃないか!

「“実りの秋”を満喫しようじゃないか!」

●株価の重石だった政治とコロナが消える!

政治は経済を越える、という。年初以来、政府のコロナ対応は小手先、かつ後手、後手に終始し、緊急事態宣言の乱発、延長を続けてきた。コロナワクチンの接種は遅れ、海外メディアには「感染列島」と酷評されたほど。実際、東京オリンピック・パラリンピックでは「東京は怖い」と来日しなかった選手がいる。

もちろん、これは誤解だ。累計感染者数をみると、日本の166万人に対し、アメリカは4154万人、インドは3335万人、ブラジルは2103万人、フランスは701万人、イギリスは735万人などとなっており、「感染列島」というより「感染大陸」じゃないか。

しかし、政治の迷走が株価低迷の元凶になっていたのは確かだろう。8月20日には日経平均株価が瞬間、2万6954円の年初来安値まで売り込まれた。欧米の株式市場は軒並み史上最高値だったのに。この明暗を分けた主因は政治の迷走にあったはずだ。そう、すべて基本は政治にある。

これが9月3日昼すぎの「菅義偉首相が総裁選に出馬しない」(退陣表明)とのニュースを契機に、様相は一変した。日経平均株価は9月14日にザラバ高値3万0795円に急騰、8月安値比の上昇幅は3840円に達する。これが菅首相の退陣を好感したマーケットの反応だろう。

まあ、国民にとって、国のリーダー(首相)が「辞める」とコメントした途端に株価が暴騰するのはある意味、悲しい(不幸な)出来事だが、これはやむを得ない。株価は正直である。さて、問題は今後の展開だろう。最有力候補の「河野太郎首相」では政局は安定しない。平成時代のように、「首相の任期は1年」にならないように願っている。

●上値の目安はPBR1.5倍の3万6000円前後!

現在、日経平均株価のPERは16日時点で13.98倍(予想ベースの1株利益は2169円)、PBRは1.27倍(1株純資産は2万3877円)だ。これは明らかに出遅れている。ちなみに、世界平均(MSCIベース)のPERは18.7倍、PBRは3.17倍である。

あくまでも単純計算だが、世界平均並みに評価すると、PERでは4万0560円、PBRでは7万5690円の目標値を設定できる。いや~、すごい話である。いずれにせよ、日本株が出遅れているという事実は十分すぎるほど理解していただけると思う。

現実的な上値メドとしてはPBR1.5倍水準の3万5800円前後が目安となろう。足元の相場は急騰の反動に加え、「選挙結果を見よう」とのムードがあって、高値もみ合いとなっている。しかし、企業業績は好調だ。収益水準はコロナショック前(2019年の日経平均株価の1株利益は1750円)を大幅に上回っている。

ここは引き続いて、収益構造一変の東邦亜鉛 <5707> 、大紀アルミニウム工業所 <5702> 、イボキン <5699> [JQ]、ミダック <6564> 、NSユナイテッド海運 <9110> などに注目できる。

東邦亜鉛の2022年3月期の1株利益は449円予想(会社側)だが、現状( 亜鉛市況の上昇)では「700~800円が可能」(アナリスト)という。

イボキンの2021年12月期の1株利益は400円を超えるだろう。発行株式数は171万株と少ないだけに、株式分割などの資本成長が見込める。

前述の銘柄群は市況上昇のメリットを享受している。このため、「一過性」との声がある。しかし、これがニューノーマル(新常態)だろう。高収益体質に変化した。さあ、“実りの秋”を満喫する好機到来である。

2021年9月17日 記

株探ニュース

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