前週末24日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
■共同印 <7914> 2,810円 (+96円、+3.5%)
共同印刷 <7914> が3日ぶりに大幅反発。22日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、22年3月期第2四半期に投資有価証券売却益4億5100万円を特別利益として計上すると発表。なお、22年3月期業績予想には織り込み済みとしている。
■カプコン <9697> 3,350円 (+110円、+3.4%)
カプコン <9697> が3日ぶり大幅反発。24日午前10時ごろ、ニンテンドースイッチ及びパソコン向けゲーム「モンスターハンターライズ」の超大型有料拡張コンテンツ「モンスターハンターライズ:サンブレイク」を22年夏に発売すると発表。「モンスターハンター」シリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲーム。21年3月に発売した「モンスターハンターライズ」は、全世界累計750万本(21年9月24日時点)の販売を達成している。今回発売を決定した「モンスターハンターライズ:サンブレイク」は、「モンスターハンターライズ」の超大型有料拡張コンテンツで、新たなクエストランクのほか、フィールド、モンスター、未体験のアクションを追加し、「モンスターハンターライズ」の新たな物語を楽しめるようになるという。
■アセンテック <3565> 1,256円 (+40円、+3.3%)
アセンテック <3565> が3日ぶりに大幅反発。東京証券取引所が9月22日の取引終了後、同社株を9月24日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も24日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。
■東海東京 <8616> 428円 (+13円、+3.1%)
東海東京フィナンシャル・ホールディングス <8616> が3日ぶり大幅反発。22日の取引終了後、未定としていた22年3月期中間配当予想を前年同期比2円増の10円にすると発表。なお、年間配当は引き続き未定としている。
■ソラスト <6197> 1,550円 (+45円、+3.0%)
ソラスト <6197> が3日ぶり大幅反発。22日の取引終了後に発表した8月度の介護サービス利用状況で、訪問介護利用者数が前年同月比86.1%増、デイサービスが同7.2%増となり、高水準の増加が続いていることが好感された。また、施設系サービスは入居者数が同13.4%増となったほか、入居率も93.2%と9割以上を維持した。
■野村総研 <4307> 4,545円 (+130円、+2.9%)
野村総研究所 <4307> が3日ぶりに反発。23日付の日本経済新聞朝刊で「2021年4-9月期の連結営業利益(国際会計基準)は前年同期比3割増の520億円程度になる見通しであることが分かった」と報じられており、会社予想の同470億円を上回るとの観測が好材料視された。記事によると、物流関連の案件を中心に好採算のデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の引き合いが強く、エンジニアの稼働も想定以上に高かったことが寄与したという。また、オーストラリア子会社も復調したようだ。
■三菱電 <6503> 1,593円 (+44.5円、+2.9%)
三菱電機 <6503> が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、未定としていた中間配当を14円(前年同期10円)の予定にすると発表。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。
■OCHIHD <3166> 1,322円 (+37円、+2.9%)
OCHIホールディングス <3166> が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、寝具やタオルなど繊維商品の卸売会社である寺田(札幌市中央区)株式の38.4%(議決権所有割合100%)を10月8日付で取得し子会社化すると発表。OCHIHDでは、建材事業・加工事業以外の非住建分野の事業ポートフォリオの拡大に取り組んでおり、今回の寺田の子会社化は東日本における事業拡大を図るとともに、環境アメニティー事業における仕入れ、販売の連携などを通して、グループシナジーを追及するのが狙い。なお、22年3月期業績への影響は現在精査中としている。
■SBG <9984> 6,627円 (+178円、+2.8%)
ソフトバンクグループ <9984> が続伸。前日23日の米株式市場で、NYダウに加えハイテク株の比率が高いナスダック総合指数が大幅に上昇したことなどを受け、同社株に見直し買いが流入した。中国恒大集団の債務問題に対する懸念が後退したことも、中国企業に積極投資しているSBGにとっては追い風となるほか、同社が出資するインドのオヨ・ホテルズ・アンド・ルームズが来週にも新規株式公開(IPO)を申請する見通しだと複数のメディアが報じたことも好感された。
■ステラケミ <4109> 3,105円 (+80円、+2.6%)
ステラ ケミファ <4109> が続伸。22日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表。上限を30万株(発行済み株数の2.34%)、または11億円としており、取得期間は10月1日から12月30日まで。資本効率の向上及び株主還元の強化を目的とした機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的としている。
■フロンテオ <2158> 1,978円 (+41円、+2.1%)
FRONTEO <2158> [東証M]が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、米連結子会社の一部事務所の閉鎖に伴い、第2四半期の業績に事務所閉鎖損失110万ドル(約1億2053万円)を特別損失に計上する予定だと発表したが、想定範囲内で収まったことから悪材料出尽くし感から買われたようだ。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高108億円(前期比4.1%増)、営業利益12億円(同2.4倍)、純利益7億2500万円(同2.0倍)の従来見通しを据え置いた。
■伊藤米久HD <2296> 762円 (+15円、+2.0%)
伊藤ハム米久ホールディングス <2296> が3日ぶり反発。24日午後1時ごろ、22年3月期業績予想について、営業利益を230億円から240億円(前期比0.1%減)へ上方修正した。売上高については8200億円(同2.7%減)とする従来予想を据え置いた。生産の効率化やコスト削減などにより上期業績が上振れる見通しにあるほか、豚肉などの原材料価格上昇が見込まれることなどを考慮し、通期見通しを見直した。
■ニトリHD <9843> 22,715円 (+420円、+1.9%)
ニトリホールディングス <9843> が反発。22日の取引終了後に発表した9月度(8月21日~9月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高は前年同月比0.3%減と小幅ながら5ヵ月連続で前年実績を下回ったものの、8月の同18.5%減から減収率が改善したことが好材料視された。テレビCM効果などで、ワークチェアや寝具寝装品、収納整理用品が計画に対して順調に推移したほか、通販事業が好調に推移した。ただ、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの影響もあり、外出控えが見られたことが響いた。なお、全店売上高は同2.0%増だった。
■学研HD <9470> 1,217円 (+22円、+1.8%)
学研ホールディングス <9470> が6日ぶりに反発。22日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表。100株以上400株未満保有の株主の優待品を「2000円相当の商品」から「学研モールクーポン2000円」に変更する。また、3年以上継続保有者を対象とする長期保有株主優待制度に保有株数400株以上1200株未満の区分を新設し、図書カード1000円分を贈呈するほか、1200株以上保有者へ贈呈する図書カードを1000円分から2000円分に増額する。
■藍沢 <8708> 1,168円 (+20円、+1.7%)
藍澤證券 <8708> が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、未定としていた22年3月期の中間配当予想を13円(前年同期11円)にすると発表。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。
※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース