本日注目すべき【好決算】銘柄 ホクシン、JCRファ、竹内製作所 (30日大引け後 発表分)
30日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ホクシン <7897> ★今期経常を一転32%増益に上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の5000万円→3億円に6.0倍上方修正。従来の78.1%減益予想から一転して31.6%増益見通しとなった。国内新設住宅着工戸数の増加やウッドショックによる他資材からMDF(中質繊維板)への代替需要の発生などを背景に、国内製品の販売が想定より伸びることが寄与。予定していた大型設備投資(サイロ更新)を中止したことも上振れの要因となる。
ピーエス三菱 <1871> ★上期経常を一転25%増益に上方修正・最高益更新へ
◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15.5億円→35.5億円に2.3倍上方修正。従来の45.6%減益予想から一転して24.6%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。土木事業などの工事採算が想定以上に改善したことが上振れの要因。
ディアライフ <3245> ★今期経常を最高益に35%上方修正、配当も10円増額
◆21年9月期の連結経常利益を従来予想の30億円→40.5億円に35.0%上方修正。増益率が10.4%増→49.1%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。良好な不動産市況や世界的な金融緩和を背景に、積極的な販売戦略が奏功し、リアルエステート事業で物件の売却が想定以上に好調だったことが寄与。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→30円(前期は19円)に大幅増額修正した。
ウォンテッド <3991> [東証M] ★前期経常を73%上方修正
◆21年8月期の連結経常利益を従来予想の2億3500万円→4億0600万円に72.8%上方修正。減益率が46.2%減→7.1%減に縮小する見通しとなった。人材採用需要が底堅く推移したことに加え、生産性向上の取り組みを進めたことが奏功した。また、緊急事態宣言の延長を受け、広告宣伝費の投資対効果見極めを機動的に実施したことも上振れにつながった。
Amazia <4424> [東証M] ★今期経常を45%上方修正
◆21年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の1.7億円→2.5億円に45.3%上方修正。減益率が84.1%減→76.9%減に縮小する見通しとなった。海賊版サイトの利用者拡大は続いているものの、その影響が下げ止まっていることや積極的な広告宣伝が奏功し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
JCRファ <4552> ★今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の187億円→217億円に16.0%上方修正。増益率が2.2倍→2.6倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。契約金収入が想定以上に膨らむことが上振れの要因となる。
併せて、武田薬品工業 <4502> とハンター症候群に対する次世代治療薬の共同開発と事業化に向けた契約を締結したと発表。
C&R <4763> ★今期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年2月期の連結経常利益を従来予想の28.5億円→32億円に12.3%上方修正。増益率が14.7%増→28.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。上期に国内クリエイティブ分野と医療分野を中心に、プロデュース事業やエージェンシー事業、ライツマネジメント事業が好調だったことが寄与。コスト削減や働き方の見直しなども利益上振れにつながる。
ERIHD <6083> ★6-8月期(1Q)営業は黒字浮上で着地
◆22年5月期第1四半期(6-8月)の連結営業損益は3億5500万円の黒字(前年同期は2900万円の赤字)に浮上して着地。サッコウケンの買収効果や住宅・非住宅市場における新設着工の増加を背景に、確認検査関連事業の収益が伸びたことが寄与。住宅性能評価業務でグリーン住宅ポイントや長期優良住宅の技術的審査に係る売り上げが増加したことも収益を押し上げた。
第1四半期実績だけで、通期計画の7億8900万円に対する進捗率が45.0%に達しており、業績上振れが期待される。
竹内製作所 <6432> ★今期経常を一転9%増益に上方修正、配当も5円増額
◆22年2月期の連結経常利益を従来予想の122億円→144億円に18.4%上方修正。従来の8.3%減益予想から一転して8.7%増益見通しとなった。欧州を中心に建設機械の販売台数が伸び、売上高が計画を上回ることが寄与。為替の円安進行もプラスに働く。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の53円→58円(前期は53円)に増額修正した。
新家工 <7305> ★上期経常を2.6倍上方修正
◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5億円→13億円に2.6倍上方修正。増益率が2.8倍→7.2倍に拡大する見通しとなった。物流倉庫などの建築関連や自動車関連の堅調な需要に支えられ、設備稼働率が向上し利益率が改善したことが寄与。上昇する鋼材価格を吸収するために値上げを進めたことも上振れに貢献した。
株探ニュース