横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (11)株価の急騰急落を分析する際に活用したいチャート分析

特集
2021年9月28日 10時00分

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

もうずいぶん前のことのようにも感じられますが、東京オリンピック・パラリンピックが開催された頃は、新型コロナウイルスのワクチン接種がなかなか受けられない状況に苛立つ人も多く、菅政権の支持率は低下中でした。新型コロナウイルス感染症のデルタ株の感染拡大により閉塞感が高まっていたこともあり、日経平均株価は8月20日に2万7000円を割り込み、2万6954円まで下落。株式市場が上昇するのか、それとも下落するのか不透明な空気が漂う状況で、自民党総裁選と総選挙を迎える予定でした。

しかし、9月3日に菅首相が自民党総裁選への不出馬を表明したことで株式市場の地合いは一変します。「選挙は買い」とはよく言われますが、自民党新総裁が打ち出す経済対策への期待が高まり、株式市場は選挙モードに突入、急騰相場を演じます。

国内のワクチン接種率(1回目)は67%に達し、2回目を済ませた人の割合も55%を超えてワクチン接種で先行した米国を逆転してきました。ワクチン接種が順調に進み行動制限の緩和への道筋も見えてきたことで、経済活動の再開に向けて期待が高まる状況となっています。

総選挙や経済回復への思惑もあって、日経平均株価は9月14日に、2月16日につけた高値3万0714円を上回りバブル後高値を更新。3万0795円まで上昇し31年ぶりの高値水準をつけました。わずか半月ほどで3000円以上も急騰する大相場を演じたのです。ただ、足元では中国恒大集団の経営不安問題が警戒されて、日経平均株価は急落し、再び3万円の大台を割り込む場面がありました。

このように株価が急騰、急落するタイミングをいち早く見つけ出して売買に活かすことができれば、大きく儲けることも不可能ではないでしょう。そこで今回は、複数のチャートを活用して株価が今後どう動くのかを分析していく方法を解説していきます。

次ページ:チャート分析の基本は「日足チャート」にあり

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