パイプドHD---2Qは2ケタ増収増益、ローコード開発プラットフォーム「スパイラル(R)」が業績拡大に寄与

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2021年10月1日 13時49分

パイプドHD<3919>は9月30日、2022年2月期第2四半期(21年3月-8月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比27.6%増の37.95億円、営業利益が同48.8%増の8.24億円、経常利益が同57.9%増の8.79億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同56.0%増の5.66億円となった。

ホリゾンタルDXのうち、クラウドの売上高は前年同期比31.3%増の27.26億円、営業利益は同52.9%増の10.58億円となった。ローコード開発プラットフォーム「スパイラル(R)」は新型コロナウイルス感染症対策に関連する急を要するシステム案件の受注が前期より継続した。また、金融業界をはじめとしたあらゆる業界で顧客接点のWeb化需要が顕在化しており、カスタマイズを伴う案件が増えた結果、「スパイラル(R)」の有効アカウント数は3,979件となった。ソリューションの売上高は同7.9%増の1.87億円、営業利益は同41.4%増の0.59億円となった。Webシステムの開発請負、運営支援において、外注を伴わない案件による売上の構成比が増え、利益率が改善した。

バーティカルDXのうち、xTechの売上高は前年同期比1.5%増の0.92億円、営業利益は同91.9%減の0.01億円となった。ArchiTech(BIMパートナーサービス・BIMデータマネジメント)では、広告費や採用費等の先行投資により販管費が約0.13億円増加した。社会イノベーションの売上高は同2.0%減の0.36億円、営業損失は0.18億円(前年同期は0.13億円の損失)となった。自治体広報紙プラットフォーム「マイ広報紙(R)」は2021年4月に「広報プラス-わたしの○○」を正式リリースした。また、同年8月の掲載自治体数は959で、国内の自治体数の5割を超えている。インターネット投票関連事業及び政治・選挙プラットフォーム「政治山(R)」は同年7月につくば市の中等教育学校の生徒会選挙にインターネット投票システムを提供し、文部科学省やつくば市と協力してワークショップを開催する等、公職選挙におけるインターネット投票の実現に向けた取組みを進めている。また、下北沢の電子地域通貨「シモキタコイン(R)」の加盟店は同年8月に165店舗になり、徐々に拡大している。

カスタマーエンゲージメントのうち、広告の売上高は前年同期比21.7%増の4.31億円、営業利益は同30.4%増の1.69億円となった。アフィリエイトASP一括管理サービス「スパイラルアフィリエイト(R)」は大型案件における新期の予算獲得が好調に推移した。CRMソリューションの売上高は同33.2%増の3.19億円、営業損失は0.45億円(前年同期は0.51億円の損失)となった。その他CRMソリューションでは、大型案件の受注により売上が大きく増加した。

2022年2月期通期については、売上高が前期比11.9%増の73.00億円、営業利益が同5.1%増の15.00億円、経常利益が同3.1%増の15.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.6%減の9.00億円とする、6月30日に上方修正した業績予想を据え置いている。

また、同日、2022年2月期の中間配当金について、直近の配当予想のとおり1株当たり11.00円とすることを発表した。前期は1株当たり9.00円の中間配当を実施しており、前期の中間配当金から2.00円の増配となる。また、ミライサイテキグループによる同社の発行済普通株式及び第3回新株予約権に対する公開買付けが成立することを条件に、2022年2月期の期末配当を行わないことを合わせて発表した。

《ST》

提供:フィスコ

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