【↓】日経平均 大引け| 5日続落、米国の債務上限問題などから全面安 (10月1日)

市況
2021年10月1日 16時34分

日経平均株価

始値  29235.11

高値  29393.67(09:41)

安値  28680.73(13:06)

大引け 28771.07(前日比 -681.59 、 -2.31% )

売買高  13億8443万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆5442億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は681円安と大幅下落、9割強が下落する全面安

2.米国の債務上限問題などへの警戒感が強く、売りが膨らむ

3.日経平均は9月2日以来、1ヵ月ぶりの2万9000円割れに

4.自民党の岸田新総裁の人事報道に新鮮味がないことも嫌気

5.任天堂や村田製が売られ、JALやJR東海、三菱UFJが安い

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比546ドル安と反落した。米政府の債務上限問題への警戒感が膨らみ、ハイテク株や景気敏感株を中心に売りが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は大幅に5日続落。国内外の情勢に不透明感が強まるなか、約1ヵ月ぶりに2万9000円台を割り込んだ。

米政府の債務上限問題への警戒感が膨らみ、前日のNYダウは急落した。これを受けた東京市場も売り先行で寄り付きは200円強の下落でスタートしたが、その後、下げ幅が拡大し、後場に入り一時770円を超す下落となる場面があった。結局、東証1部の9割強の銘柄が下落する全面安となった。日経平均は9月2日以来の2万9000円割れとなり、菅首相が同月3日に退陣を表明した後の株価の上昇分を吐き出した。NYダウ先物が下落していることが警戒されたほか、自民党新総裁に就任した岸田文雄氏による党役員人事が報道されるなか、顔触れに新鮮味はなく改革姿勢が後退することを警戒する外国人の売りが出ているとの見方も出ていた。

個別銘柄では、日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運株が安く、任天堂<7974>や村田製作所<6981>が大幅安、トヨタ自動車<7203>やダイキン工業<6367>が値を下げ、ベイカレント・コンサルティング<6532>が下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や日本航空<9201>、JR東海<9022>など景気敏感株も安い。

半面、楽天グループ<4755>やメルカリ<4385>、東芝<6502>が高く、ENECHANGE<4169>やJCRファーマ<4552>、BASE<4477>が値を上げた。SOMPOホールディングス<8630>やアンリツ<6754>もしっかり。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は楽天グループ <4755> 、日電硝 <5214> 、中外薬 <4519> 、SB <9434> 、NTT <9432> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約2円。うち1円は楽天グループ1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、東エレク <8035> 、コナミHD <9766> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約223円。うち122円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は鉱業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)情報・通信業、(2)サービス業、(3)医薬品、(4)パルプ・紙、(5)電気・ガス業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)その他製品、(2)金属製品、(3)倉庫運輸関連、(4)卸売業、(5)機械。

■個別材料株

△ディアライフ <3245>

21年9月期経常益目標と配当計画を上方修正。

△グリー <3632>

3500万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△イーブック <3658>

LINEマンガ運営会社によるTOB価格4750円にサヤ寄せ。

△パイプドHD <3919>

MBO発表でTOB価格2800円にサヤ寄せ。

△エネチェンジ <4169> [東証M]

海外特化型の脱炭素テックファンド組成。

△JCRファ <4552>

22年3月期見通し上方修正。

△楽天グループ <4755>

子会社楽天銀行の上場準備開始。

△C&R <4763>

22年2月期業績予想を上方修正。

△ERIHD <6083>

第1四半期は営業黒字浮上で通期計画進捗率45%。

△新家工 <7305>

設備稼働率向上が寄与し上期業績予想を上方修正。

▼SUMCO <3436>

6000万株の公募による新株発行を嫌気。

▼西武HD <9024>

事業環境が想定より悪化し上期業績は計画下振れ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ERIHD <6083> 、(2)グリー <3632> 、(3)パイプドHD <3919> 、(4)ディアライフ <3245> 、(5)JCRファ <4552> 、(6)新家工 <7305> 、(7)グレイス <6541> 、(8)エデュラボ <4427> 、(9)ヤマシタHD <9265> 、(10)ツナグGHD <6551>

値下がり率上位10傑は(1)任天堂 <7974> 、(2)コナミHD <9766> 、(3)スターマイカ <2975> 、(4)フェリシモ <3396> 、(5)UACJ <5741> 、(6)群栄化 <4229> 、(7)OATアグリ <4979> 、(8)稀元素 <4082> 、(9)ニトリHD <9843> 、(10)三井化学 <4183>

【大引け】

日経平均は前日比681.59円(2.31%)安の2万8771.07円。TOPIXは前日比43.85(2.16%)安の1986.31。出来高は概算で13億8443万株。東証1部の値上がり銘柄数は173、値下がり銘柄数は1981となった。日経ジャスダック平均は4002.04円(27.88円安)。

[2021年10月1日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.