株価指数先物【寄り前コメント】 52週移動平均線水準が支持線として機能するか注目される

市況
2021年10月5日 8時12分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 27880 -350 (-1.23%)

TOPIX先物 1944.5 -18.0 (-0.91%)

シカゴ先物 27900 -330

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

4日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。経営危機に陥っている中国不動産大手の中国恒大が、4日の香港市場で売買停止となった。世界の金融市場への影響が警戒され日本や欧州市場が下落するなか、米国市場でもリスク資産を圧縮する動きにつながった。また、長期金利が上昇したことも嫌気されて半導体株が売られたほか、フェイスブック<FB>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>など大型テック株も総じて軟調。S&P500業種別指数はエネルギー、公益事業、自動車・同部品が上昇する一方で、半導体・同製造装置、メディア、ソフトウエア・サービスの弱さが目立った。

シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比330円安の2万7900円で取引を終えている。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万8220円で始まり、その後は2万8250円~2万8400円とプラス圏での推移が続いた。ただし、米国市場の取引開始後に軟化し下落に転じると、一時2万7640円まで下げ幅を広げる場面がみられた。引けにかけて下げ渋る動きとなり、2万7880円で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになろう。8月安値で支持線として機能した52週移動平均線水準までナイトセッションで下げており、同線が支持線として機能するかが注目される。明確に割り込んでくるようだとヘッジ対応の売りが強まりやすく、8月23日につけた2万6660円(ナイトセッション含む)が意識されてくる可能性はありそうだ。

また、足元では2万8000円、2万7750円、2万7500円のプットの商いが積み上がっているほか、クレディスイスによるショートの動きも強まっている。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.38倍に低下し、9月以降のNT上昇局面で積み上がったポジション解消に伴うリバランスの動きが強まっていた。なお、VIX指数は22.96と上昇しており、不安心理は根強い。

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