話題株ピックアップ【昼刊】:INPEX、第一生命HD、電力関連

注目
2021年10月5日 11時39分

■リソー教育 <4714>  453円  +20 円 (+4.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

リソー教育<4714>が3日ぶり反発。4日の取引終了後、22年2月期上期(3~8月)の決算を発表。売上高が146億1200万円(前年同期比31.5%増)、営業利益が13億3100万円(前年同期4億6000万円の赤字)で着地しており、これが好感されているようだ。グループ各社の生徒数が前年・前々年同期を上回る水準となったほか、学校内個別指導塾「スクールTOMAS」の導入校も増加した。なお、通期見通しの売上高295億円(前期比17.1%増)、営業利益28億1000万円(同2.8倍)とする従来予想は据え置いた。

■INPEX <1605>  931円  +38 円 (+4.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。全般相場が下落するなか、石油関連株が逆行高を演じている。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比1.74ドル高の1バレル=77.62ドルと上昇。一時78.38ドルと2014年11月以来、約7年ぶりの高値に上昇した。8月の米国へのハリケーン襲来で原油生産設備が被害を受けたほか、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成されるOPECプラスが4日に協調減産の縮小幅を維持することを発表。一段の減産縮小は見送られたことから、原油需給の引き締まりは続くとの見方が強まった。原油価格の上昇を受け、INPEXは3日続伸し年初来高値を更新するなど見直し買いが流入している。

■エスプール <2471>  1,015円  +38 円 (+3.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

エスプール<2471>は3日ぶりに反発している。4日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年12月~21年8月)連結決算が、売上高180億3100万円(前年同期比18.1%増)、営業利益19億3200万円(同23.9%増)、純利益12億6700万円(同22.1%増)と大幅増益となったことが好感されている。人材アウトソーシングサービスでコールセンター業務がスポット案件をうまく取り込み大きく伸長したことに加えて、障害者雇用支援サービスで設備販売が集中する第4四半期に向けて営業・農園開設ともに順調に進捗したことが寄与した。なお、21年11月期通期業績予想は、売上高248億円(前期比18.0%増)、営業利益25億円(同12.2%増)、純利益16億3500万円(同3.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■第一生命HD <8750>  2,409.5円  +30.5 円 (+1.3%)  11:30現在

第一生命ホールディングス<8750>は全体波乱相場が続くなか、逆行高で目を引く。米国株市場ではインフレ懸念を背景とする米長期金利の上昇が嫌気されているが、米国事業を手掛ける大手生保にとっては、10年債利回りや30年債利回りの上昇は運用利ザヤの拡大につながるため、収益面でプラス効果がもたらされる材料となる。そうしたなか、モルガンスタンレーMUFG証券が4日付で同社株の投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げたことも観測されており、これが株価の下支え材料となっている。

■東電HD <9501>  341円  +3 円 (+0.9%)  11:30現在

東京電力ホールディングス<9501>や関西電力<9503>など電力関連が軒並み高となっている。きょう付の日本経済新聞朝刊で「岸田文雄政権は温暖化ガスの排出を実質ゼロにする脱炭素に向け、原子力発電を積極的に活用する見通しだ」と報じられており、原発再稼働を進める意向を示したことが好材料視されている。記事によると、岸田政権では再生可能エネルギーと既存原発の再稼働のバランスを取りながら排出を減らす路線をとるとみられるとしており、今後はリプレース(建て替え)を認めるかが課題となるとしている。

■ナガイレーベン <7447>  2,388円  -206 円 (-7.9%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

ナガイレーベン<7447>が急反落し、年初来安値を更新した。同社は4日取引終了後に、22年8月期通期の連結業績予想を公表。経常利益見通しを前期比4.1%減の50億9000万円としていることがネガティブ視されているようだ。売上高は同0.8%増の177億円を見込んでいるが、利益面では原価為替レートの円安進行による海外生産費の増加や国内での最低賃金額の改定に伴う加工賃上昇などを懸念している。なお、21年8月期通期の連結決算は、売上高が前の期比2.9%増の175億6300万円、経常利益が同5.5%増の53億600万円で着地した。

■ファーストリテイリング <9983>  72,810円  -5,460 円 (-7.0%)  11:30現在  東証1部 下落率5位

ファーストリテイリング<9983>が3日続落している。4日の取引終了後に発表した9月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店及びEコマース売上高が前年同月比19.1%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。月の初めは気温の低下に伴い秋物商品を中心に好調に推移したものの、中旬以降の気温の上昇に伴い販売に苦戦するようになった。客数が同19.0%減と前月に続いて大きく減少し、客単価は同0.1%減だった。

■日経レバ <1570>  14,600円  -830 円 (-5.4%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落、800円超の下げで1万4600円台まで水準を切り下げた。日経レバがフシ目の1万5000円台を下回るのは8月末以来となる。日経平均に連動するように組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されている。全体相場のボラティリティが高まると、個人投資家を中心とした資金が流入し売り買いが活発化する傾向がある。きょうは売買代金で全市場を通じ首位となっている。

■ネクステージ <3186>  1,918円  -84 円 (-4.2%)  11:30現在

ネクステージ<3186>が7日続落している。4日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、売上高を2800億円から2850億円(前期比18.2%増)へ、営業利益を110億円から133億円(同94.9%増)へ、純利益を76億円から92億円(同94.1%増)へ上方修正したが、全般相場の下落もあってこれを好材料視する動きは限定的のようだ。買取事業・整備事業が牽引役となり、第3四半期が終わった時点で売上高が従来予想を上回ったことが要因。また、在庫回転期間を意識した在庫コントロールやコスト削減により生産性を上げることで利益率が想定以上に改善していることも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(20年12月~21年8月)決算は、売上高2120億9300万円(前年同期比18.7%増)、営業利益98億400万円(同2.6倍)、純利益68億9300万円(同2.7倍)だった。

■良品計画 <7453>  2,311円  -87 円 (-3.6%)  11:30現在

良品計画<7453>は3日続落している。4日の取引終了後に発表した9月度の国内売上高で、直営既存店売上高とオンラインストアの売上高が前年同月比5.2%減となり、4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。9月1日に実施した価格見直し商品が売り上げを牽引して、客数が同0.7%増と伸長しタオルやシリコーン調理スプーン、メイクボックスなど生活雑貨が好調に推移したものの、衣服・雑貨の売り上げが伸び悩んだ。また食品では、前年同月のテレビ放映に伴う特需の反動減が発生した。

■東京エレクトロン <8035>  45,570円  -1,580 円 (-3.4%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>の下値模索が続いている。株価は7日続落となり、8月27日以来となる4万5000円台まで水準を下げてきた。米国ではインフレ懸念を背景とした長期金利の上昇を嫌気してハイテクセクターへの売りが目立つ。半導体関連株にも売りがかさんでおり、前日は半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.5%安と大幅安でフシ目の3200を下回り、中期波動の分水嶺である26週移動平均線からも下放れる格好となった。東京市場でも米株市場の地合いを引き継いで、海外投資家とみられる売りが半導体主力株に観測される状況にある。

■キユーピー <2809>  2,594円  -65 円 (-2.4%)  11:30現在

キユーピー<2809>が反落。4日の取引終了後、21年11月期第3四半期累計(20年12月~21年8月)を発表し、売上高は3038億5100万円(前年同期比23.6%減)、営業利益は219億1400万円(同7.3%増)だった。直近6~8月期でみると減収減益となっており、これが嫌気されているようだ。海外で新型コロナウイルス感染症の収束から外食需要の回復が見られたものの、連結子会社だったキユーソー流通システム<9369>の株式を一部売却し、第1四半期から持ち分法適用関連会社としたことが業績下押し要因となった。この影響を除いた場合、売上高は3.8%増、営業利益は18.8%増となる。

■アダストリア <2685>  2,124円  -43 円 (-2.0%)  11:30現在

アダストリア<2685>が反落している。4日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比7.9%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。月初の気温低下により、上旬に秋冬商品が順調に推移したものの、中旬以降に気温が上昇したことでアウター類が伸び悩んだ。また、月末のメンテナンスによる自社ECサイトの休止と昨年9月に実施したポイント還元キャンペーンの月ずれも、売り上げに影響した。なお、全店売上高は同5.1%減だった。

■日本郵船 <9101>  7,520円  -110 円 (-1.4%)  11:30現在

日本郵船<9101>は売り先行、7日続落となっている。ここ同社株をはじめ海運株は利益確定売りに急速に水準を切り下げる展開となっているが、目先値ごろ感からの買いを狙う動きも出ている。郵船は前日に8%強の下落をみせたが商いも高水準で、東証1部上場企業のなかで群を抜く売買代金をこなし注目を集めた。きょうも引き続き大商いが予想され、目先筋の投げ売りと押し目買いが交錯する展開となりそうだが、売り一巡後は下げ渋る公算も。テクニカル的には75日移動平均線近辺でリバウンドが意識される。中国景気の減速に伴うコンテナ船市況の軟化などが警戒されるが、同社の時価予想PERは2倍台で年間配当利回りは9%を超えている状況にあり、目先売られ過ぎとみた投資資金の流入も誘っている。

●ストップ高銘柄

かんなん丸 <7585>  642円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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