話題株ピックアップ【夕刊】(2):セリア、USS、JAL

注目
2021年10月6日 15時15分

■フジシール <7864>  2,316円  +30 円 (+1.3%)  本日終値

フジシールインターナショナル<7864>が反発。5日の取引終了後、事業ポートフォリオの見直しを目的にスイス子会社PAGOのタックラベル事業と不動産を譲渡すると発表。これに伴う譲渡価額が合計で約34億円になったとしており、業績への寄与を期待した買いが入った。なお、同件による22年3月期業績への影響は軽微としている。

■セリア <2782>  3,975円  +40 円 (+1.0%)  本日終値

セリア<2782>は3日続伸。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比2.4%増と5カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客数が同1.2%増と4カ月ぶりにプラスに転じたほか、客単価も同1.2%増と上昇した。なお、全社売上高は同8.4%増だった。

■ユー・エス・エス <4732>  1,773円  +5 円 (+0.3%)  本日終値

ユー・エス・エス<4732>は8日ぶりに反発。5日の取引終了後に発表した第2四半期(7~9月)中古車オークション実績(速報)で、出品台数は前年同期比7.0%増、成約台数が同1.0%増と前年実績を上回ったことが好感された。なお、累計(4~9月)ベースでは、出品台数が前年同期比10.1%増、成約台数も同14.5%増と伸長した。

■TOKYO BASE <3415>  685円  -39 円 (-5.4%)  本日終値

TOKYO BASE<3415>は続落。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比5.8%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。気温の低下による秋物商材が順調に推移した実店舗が同2.6%増だったが、前年実施したセールの反動などでECが同19.6%減と落ち込んだことが響いた。なお、全社売上高は、新規事業を含む国内及び中国の新規出店が寄与し同12.5%増とプラスを確保した。

■ワールド <3612>  1,385円  -75 円 (-5.1%)  本日終値

ワールド<3612>は大幅続落。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上概況で、国内小売事業の既存店売上高が前年同月比15.9%減となり、4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。気温の低下を追い風に秋物需要へのシフトが一段と進んだものの、ベトナムのロックダウンに起因した納期の遅れなどが響いた。なお、Eコマース売り上げは同3.6%減。国内小売売り上げは同23.4%減だった。

■日本航空 <9201>  2,558円  -116 円 (-4.3%)  本日終値

日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>の空運2社が揃って安い。これまで新型コロナウイルスの新規感染者数急減に伴い、経済活動の正常化による人流復活への期待が空運株の買い戻しに反映されていたが、足もとで再び流れが変わってきた。原油市況の高騰に伴い燃油コストが急上昇する公算が大きくなり、収益デメリットをもたらすとの思惑が株価の押し下げ材料となっている。

■ジンズホールディングス <3046>  7,420円  -290 円 (-3.8%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>が4日続落。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比14.2%減と4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。先月に引き続き都心部を中心に緊急事態宣言などの発令があったなか、特に週末の外出を控える傾向が見られ、客足に大きな影響があった。なお、全店売上高は同11.6%減だった。

■トヨタ自動車 <7203>  1,840円  -62 円 (-3.3%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は株式分割後下値模索が続いていたが、きょうも売り買い交錯のなか売りに押される展開となっている。前日の米国株市場で主要株指数が揃って上昇したことで足もとのリスク回避の売り圧力が一服。更に外国為替市場で米長期金利の上昇を背景にドル買い・円売りの動きが強まっており、1ドル=111円台半ばの推移と円安が進んでいることで、輸出採算向上の思惑は株価にプラス材料だ。同社の22年3月期通期想定為替レートは1ドル=105円に設定されており、実勢はそれより6円50銭前後も円安に振れている。ただ、警戒材料も多い。中国の景気減速懸念は拭えず、半導体不足や新型コロナウイルスによる生産設備への影響などサプライチェーン問題が株価の重石となっている。

■ハイデイ日高 <7611>  1,676円  -49 円 (-2.8%)  本日終値

ハイデイ日高<7611>が続落。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比37.8%減と5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客数が同28.5%減と大きく落ち込んだほか、客単価も同13.0%減と下落した。

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