話題株ピックアップ【夕刊】(3):東エレク、DMソリュ、カワタ

注目
2021年10月6日 15時21分

■東京エレクトロン <8035>  45,160円  -960 円 (-2.1%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株への売り圧力の強さが際立っている。前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が反発に転じ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇したことで、朝方はリバウンド狙いの買いが優勢だった。ところが上値が重く、その後は目先筋の売りがかさみマイナス圏に沈んでいる。東エレクはきょうで8日続落、アドテストはきょうで7日続落となる。

■DMソリュ <6549>  1,305円  +300 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値

ディーエムソリューションズ<6549>がストップ高。同社は5日、EC通販市場の拡大などにより取扱量が増大しているフルフィルメントサービス(ECの注文から配送までの関連業務全般のこと)の更なる受注体制の強化・拡大のため、最大拠点である日野フルフィルメントセンターを大幅に増床したと発表。これにより、同センターの延床面積は6553平方メートルから1万2415平方メートルと、これまでの約2倍の広さになり、受託処理能力や出荷処理能力の大幅な向上が見込めるという。同社は急拡大するEC通販需要及び大口の商品発送案件需要を的確に取り込み、更なる収益の拡大を目指すとしている。

■カワタ <6292>  1,053円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

カワタ<6292>がストップ高。5日の取引終了後、開発中の全固体リチウムイオン電池の量産化に資する技術について、技術面及び事業面で一定の評価を得ることができたと発表。同技術開発は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の公募事業「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」の燃料電池・蓄電池分野のテーマである「電極活物質への無機材料の薄膜コート技術の実用化研究開発」(全固体リチウムイオン電池の量産化に資する技術開発)の実施先として同社が採用され、開発に取り組んできたもの。なお、今後の事業化に向けては、関係団体や企業と連携して、更なる研究開発や市場調査などに取り組むとしている。

■カーディナル <7855>  953円  +99 円 (+11.6%)  本日終値

カーディナル<7855>が急騰。5日の取引終了後、MBOの一環として山田弘直社長が代表を務める山田マーケティング(大阪市城東区)が同社株に対して実施しているTOBについて、買い付け条件の変更を行うと発表した。買い付け価格を851円から955円に引き上げるとしており、これにサヤ寄せする格好となった。また、10月5日までとしていた買い付け期間を10月19日まで延長する。

■ラキール <4074>  1,983円  +182 円 (+10.1%)  本日終値

ラキール<4074>が大幅高で5日ぶりに反発。午後1時ごろ、ミサワホーム(東京都新宿区)から「LaKeel BI」を受注したと発表。「LaKeel BI」は、ラキールが提供する大手法人向けビジネスインテリジェンスシステム。今回、ミサワホームでは9000人の社員を支える人財データ分析システムとして導入を決定し、特に人事関連データの収集、蓄積、分析をフルスイートで提供していることや、大手企業向けの豊富な実績、人財データ分析業務のWeb化などの特徴が評価されたとしている。

■三井松島HD <1518>  1,684円  +114 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

三井松島ホールディングス<1518>が大幅高で4日続伸。石炭商社で輸入炭の販売を主力とし、豪州やインドネシアに権益を保有している。ここにきて石炭価格が高騰していることで、関連銘柄に物色の矛先が向いており、そのなかでも足もとの業績好調な同社株への投資マネー流入が顕著となっている。同社の21年4~6月期営業利益は前年同期比倍増となる10億4400万円と絶好調。22年3月期通期は前期比54%増の30億円を計画するが、大幅な上振れが有力視されている。石炭市況の高騰は中国の電力不足の問題とも密接に関わっており、マーケットの注目度が高い。

■遠藤照明 <6932>  1,083円  +58 円 (+5.7%)  本日終値

遠藤照明<6932>が急伸、新高値更新。日経平均が前週から波乱安の展開を強いられるなかで同社株の頑強ぶりが際立つ。時価は2018年2月以来約3年8カ月ぶりの高値となっている。商業施設向け照明で国際的な商品競争力を誇り、売り上げの3割強を英国など海外向けで占めている。LED分野で実力を発揮し、高水準の需要を背景に業績は絶好調といってよい。依然としてPER8倍台、PBR0.6倍台と割安感が強く、機関投資家とみられる継続的な実需買いが観測されている。

■三協立山 <5932>  813円  +41 円 (+5.3%)  本日終値

三協立山<5932>が後場急伸。午後1時ごろに発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、売上高782億5000万円、営業利益15億300万円、最終利益6億1500万円となり、会計基準の変更により比較はないものの、前年同期の営業損益2億6200万円の赤字から大きく黒字転換し、上期予想に対する進捗率が63%となったことが好感された。建材事業で、建築着工に復調の動きがみられたことや、キャンペーンなどの販売促進施策や国の助成金政策などが寄与し、改装・リフォーム分野が好調に推移したことが牽引した。また、半導体製造装置向けの設備投資や自動車販売台数増加に伴いマテリアル事業の受注が好調だったことも貢献した。なお、22年5月期通期業績予想は、売上高3200億円、営業利益39億円、最終利益4億円の従来見通しを据え置いている。

■アートSHD <3663>  915円  +43 円 (+4.9%)  本日終値

アートスパークホールディングス<3663>は大幅高で3日ぶりに反発。午前11時30分に発表した9月度月次事業進捗レポートで、マンガ・イラスト・アニメーション制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」の累計出荷本数が前月比50万本増の1498万本となり、出荷本数が順調に積み上がっていることが好感された。日本国外の新規ユーザー獲得を目的として、Windows及びMacOSの「CLIP STUDIO PAINT」ダウンロード版の海外向け販促キャンペーンを実施したことなどが寄与した。

■博展 <2173>  572円  +19 円 (+3.4%)  本日終値

博展<2173>が大幅高。ディスプレー制作など企業の販促支援事業を展開しているが、新型コロナウイルス感染第5波の収束を受け経済活動の正常化が期待されるなか、イベント関連需要の回復を先取りした買いを呼び込んだ。IT技術などを活用したソリューション分野にも注力しており、ウィズコロナ環境での採用活動向けに、オフラインとオンラインを融合させたハイブリッド型コミュニケーションサービスを提供し新たな商機を取り込んでいる。

●ストップ高銘柄

アジアGHD <1783>  107円  +30 円 (+39.0%) ストップ高   本日終値

ニッチツ <7021>  2,820円  +500 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値

かんなん丸 <7585>  742円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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