買い一巡後は先物市場の動向を睨みながらの状況に/オープニングコメント

市況
2021年10月7日 8時26分

7日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが102ドル高だった。インフレ懸念や債務不履行への警戒感から売りが先行し、金融アナリストによる企業の見通し引き下げが相次いだことも失望感に繋がった。ただし、こう着状態だった債務上限協議において、共和党が妥協案を提示したとの報道で警戒感が和らぐ格好となり、引けにかけて買い直され上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比320円高の27730円。円相場は1ドル111円40銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。先物のナイトセッションでは一時27000円を割り込んだこともあり、いったんは調整一巡感が意識される可能性がある一方で、売りが本格化する動きも警戒されやすい。そのため、買い一巡後はこう着感の強い相場展開が見込まれ、様子見ムードも強そうなことから、先物市場の動向を睨みながらの状況になろう。

また、指数インパクトの大きい値がさ株などはファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>のトレンドは悪化しているほか、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>なども支持線を割り込んできている。ボトム水準まで下げてきたことから自律反発を期待したいところであるが、需給懸念から戻りの鈍さが意識されてくるようだと、戻り待ちの売り圧力に押される可能性はある。

また、郵船<9101>や商船三井<9104>など海運についても75日線の攻防でいったんはリバウンド狙いの動きも期待されるものの、積極的には手掛けづらいだろう。その他、原油相場の上昇などから物色が続いている資源株についても、原油先物相場の落ち着きから利益確定の動きに向かうようだと、センチメントを冷ます流れに向かいそうである。昨年3月の新型コロナ拡大でつけた安値からの上昇トレンドも、コロナ感染者数の減少からの経済活動の正常化により、需給変化の動きが一段と強まる可能性も想定しておく必要がありそうだ。

《AK》

提供:フィスコ

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