話題株ピックアップ【夕刊】(1):BASE、ウエルシア、郵船

注目
2021年10月7日 15時12分

■BASE <4477>  1,189円  +81 円 (+7.3%)  本日終値

BASE<4477>が急反発。6日の取引終了後、ネットショップ作成サービス「BASE」で拡張機能「Google商品連携・広告App」の提供を開始したと発表。「Google商品連携・広告App」は、3月にリリースした「Google商品連携App」をアップデートして名称変更した拡張機能。新たに広告出稿機能を追加しており、同機能内でGoogleショッピング広告「スマートショッピングキャンペーン」の出稿まで行うことができるようになったという。

■ウエルシア <3141>  4,120円  +230 円 (+5.9%)  本日終値

ウエルシアホールディングス<3141>が急反発し、年初来高値を更新した。6日の取引終了後に発表した22年2月期上期(3~8月)の連結最終利益は前年同期比10.3%減の155億2700万円と減益だったものの、従来予想の151億6000万円を上回っており、これが好材料視されたようだ。積極的な出店を継続したことで、売上高は前年同期比6.6%増の5082億9500万円と増収を確保した。部門別では化粧品がコロナ以前の状況には戻らず、また食品は前期の特需の反動で苦戦を強いられた。一方、調剤は薬価改定の影響があったものの、調剤併設店舗数の増加などを通じて処方箋受付枚数が増加し、全体の収益を下支えした。

■日本郵船 <9101>  7,750円  +380 円 (+5.2%)  本日終値

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高。海運市況の高騰を背景に各社の業績も様変わりし、株価も8月以降一斉に水準を切り上げる形となったが、10月に入ると中国景気の減速などを警戒して利益確定売りを急ぐ動きが顕在化、急落を余儀なくされていた。しかし、株価指標面では割安感が際立っており、きょうは目先筋の売りが一巡したとみて足もとではリバウンド狙いの買いが優勢となっている。

■ウェザーニューズ <4825>  6,560円  +320 円 (+5.1%)  本日終値

ウェザーニューズ<4825>が5日ぶりに反発。6日の取引終了後、22年5月期上期(6~11月)の連結経常利益を従来予想の6億円から8億円へ上方修正すると発表。継続的な新コンテンツの投下や広告ビジネスの拡大を背景に、個人向けモバイル・インターネット気象の収益が想定より伸びる見通しとなった。なお、通期はソフトウェア開発のインハウス化・アジャイル型開発へのシフトの更なる推進に向けた投資促進を考慮し、従来計画の26億円を据え置いた。また、同時に発表した第1四半期(6~8月)の同利益は前年同期比94.7%増の5億1700万円だった。

■アトラエ <6194>  2,378円  +112 円 (+4.9%)  本日終値

アトラエ<6194>は大幅高で9日ぶりに反発。6日の取引終了後、集計中の21年9月期連結業績について、売上高が37億円から44億5000万円へ、営業利益が5億円から9億4000万円へ、純利益が3億3000万円から6億4000万円へ上振れて着地したようだと発表。7~9月期において、成功報酬型求人メディア「Green」の競争優位性を生かし、エンゲージメント解析ツール「Wevox」の大手企業による導入が進んだことで、売上高は想定を上回って推移。加えて広告宣伝投資の一部を翌期にずらしたことも寄与した。なお、21年9月期から連結決算に移行したため、前の期との比較はない。

■ネクステージ <3186>  2,061円  +92 円 (+4.7%)  本日終値

ネクステージ<3186>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6日、同社株のレーティングの「バイ」を継続するとともに、目標株価を2700円から2800円に引き上げた。大型総合店出店による中古車小売市場でのシェア拡大に注目しており、今回出店増により同証券による中期業績予想を上方修正している。同社では、同業大手に対して少なかった買取店舗拡大戦略をとり業績に寄与している。これを受け、同証券では21年11月期の連結営業利益予想は130億円から133億円(会社予想133億円)、22年11月期の同利益は157億円から160億円に、23年11月期の同利益は191億円から200億円に、それぞれ見直している。

■イオンFS <8570>  1,492円  +55 円 (+3.8%)  本日終値

イオンフィナンシャルサービス<8570>は続伸。6日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、営業利益を410億~460億円から460億~510億円(前期比13.2%~25.5%増)へ、純利益を190億~210億円から230億~260億円(同30.0%~46.9%増)へ上方修正した。売上高は従来予想の4900億~5200億円(同0.6%~6.7%増)を据え置いた。第1四半期半ば以降に日本及びタイ、マレーシアなどで新型コロナウイルスの感染拡大に伴い経済活動が制限され、カードショッピング取扱高や個品割賦の取扱高が伸び悩んだ。ただ、デジタル化による利便性及び生産性の向上に加えて、審査の精緻化や債権回収の強化に取り組み、貸倒関連費用を中心に抑制したことが利益を押し上げる。また、業績予想の修正に伴い、14円を予定していた中間配当を19円に引き上げるとあわせて発表した。期末配当予想を据え置いたことから年間では45円となり、前期実績に対しては11円の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高2379億6600万円(前年同期比3.2%増)、営業利益332億4000万円(同4.3倍)、最終利益181億5500万円(同12倍)だった。

■西松屋チェーン <7545>  1,440円  +47 円 (+3.4%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>が3日続伸。岩井コスモ証券は6日、投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は1800円(従来2000円)とした。第2四半期累計(2~8月)の連結営業利益は、季節・天候要因に恵まれず前年同期比横ばいの64億4700万円と、計画に対して約4億円の未達だった。ただ、客数は前年を上回り、物流やインターネット販売、海外卸売り販売などの取り組みは順調なほか、物流の最適化や効率化に向けた取り組みにも着手し、利益率向上への期待が膨らんでいる。同証券では、22年2月通期の連結営業利益は前期比7.5%増の130億円(会社予想137億円)を予想し、23年2月期の同利益は139億円を見込んでいる。

■マネーフォワード <3994>  7,680円  +250 円 (+3.4%)  本日終値

マネーフォワード<3994>が4日ぶりに反発。同社はきょう、自社が運営するマネーフォワードファンドを通じて、ベトナムで電子請求書受領管理サービスなどを提供するビジボッツ(シンガポール)に出資したと発表。ベトナムは、22年7月に電子請求書の発行を義務化する法令が施行予定であるなど政府主導でデジタル化の取り組みが進む一方、電子請求書処理における課題(受領者側のペイン)を取り除くサービスはまだ少なく、成長のポテンシャルが高い市場となっている。今後同社は「マネーフォワード クラウド」事業で培ったノウハウを共有することで、ビジボッツがベトナム国内で電子請求書受領管理サービスを拡大し顧客企業の電子請求書対応を推進できるようサポートするという。

■資生堂 <4911>  7,814円  +221 円 (+2.9%)  本日終値

資生堂<4911>が続伸で25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消したほか、花王<4452>も続伸し5日移動平均線を上回り、目先底入れの兆しをみせている。新型コロナウイルスの新規感染者数が急減するなか9月末で緊急事態宣言が解除され、企業によっては従来のテレワークから出社に切り替える動きもみられるようになった。休日の人出も増勢となっており、巣ごもりからリベンジ消費へとシフトが進むなか、女性層の化粧品需要も高まるとの見方が強まっている。これを背景に改めて化粧品関連株が買い戻される流れにある。資生堂は信用取組も直近の信用倍率が0.9倍台と売り長で株式需給面からも買い戻しを誘発しやすい状況にある。

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