日本BS放送---21年8月期は増収・2ケタ増益、企業広告収入が堅調に推移
日本BS放送<9414>は7日、2021年8月期連結決算を発表した。売上高が前期比5.4%増の120.04億円、営業利益が同21.9%増の26.69億円、経常利益が同24.9%増の27.41億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.2%増の18.66億円となった。
オリジナル色の強化、良質コンテンツの拡充に努め、自社制作のレギュラー番組や特別番組、アニメ、ドラマ等の番組が好評で、企業広告収入が堅調に推移した。当年度では、良質な自社制作番組と外部リソースの最適なミックスにより視聴者需要の充足を両立させるべく邁進した。
レギュラー番組では、報道番組『報道ライブ インサイドOUT』に加え、最新ニュースをいち早く伝える番組『速報ニュース インサイドOUT』を放送開始。またスポーツ番組では、ゴルフ新番組『諸見里しのぶ 実践 ゴルフテク!』を放送開始、日本女子ソフトボールリーグのレギュラーシーズンの模様も継続して放送している。そのほか、更なる視聴者獲得のため、『八代亜紀いい歌いい話』、『太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選』、『大人のバイク時間 MOTORISE』、『ディスカバリー傑作選』など、引き続き放送。
特別番組では、日本の魅力を再発見する「祝日」シリーズや、BS放送視聴者に人気の高い歴史や紀行をテーマとした特別番組、全国のローカル局との共同制作番組を継続して放送。また、見逃し配信サイト「BS11オンデマンド」ではレギュラー番組に加え、特別番組も放送後に無料配信を行い、視聴者ニーズの充足に努めている。
アニメ関連事業では、「ANIME+(プラス)」枠において、製作委員会へ出資した作品『転生したらスライムだった件』、『SSSS.DYNAZENON』、『ひぐらしのなく頃に 業』を含め、毎クール約40タイトルのアニメ番組を放送している。また、アニメイベント「AnimeJapan 2021」に出展、アニメソングライブイベント「Animelo Summer Live 2021 -COLORS-」は、独占放送が決定した。また、読み聞かせ番組『今日のえほん』では、グループ会社である(株)理論社、(株)国土社の児童書を映像化し、子供から大人まで幅広い視聴者に好評を得ている。
2022年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.6%増の122.00億円、営業利益が同32.2%減の18.10億円、経常利益が同34.0%減の18.10億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同33.0%減の12.50億円を見込んでいる。
《ST》