東京株式(前引け)=大幅続伸、朝安後急速に切り返す展開に
11日前引けの日経平均株価は前営業日比440円01銭高の2万8488円95銭と大幅続伸。前場の東証1部の売買高概算は6億4963万株、売買代金概算は1兆4743億円。値上がり銘柄数は1670、対して値下がり銘柄数は420、変わらずは87銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方こそ売り優勢で始まったもののその後は切り返す展開となった。日経平均は先物主導で買い戻しが入り、前週に続いて大きく上値を追う状況にある。前週末の米国株市場では主要株指数が総じて軟調だったが下げは小幅にとどまり、9月の米雇用統計発表は波乱要素とはならなかった。これを受けて東京市場でも先物主導で空売り筋の買い戻しが入り、日経平均が押し上げられた。東証1部全体の77%の銘柄が上昇する買い意欲の強い地合いとなっている。空運株が買われたほか、原油市況高を受け資源関連株が高く、円安を背景に自動車株などにも物色の矛先が向いた。
個別では売買代金トップの日本郵船<9101>がしっかり、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。ソニーグループ<6758>が大きく買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも高い。東京機械製作所<6335>が急騰、Sansan<4443>、明治海運<9115>、大紀アルミニウム工業所<5702>、長野計器<7715>などが値を飛ばした。半面、レーザーテック<6920>が軟調、レノバ<9519>も売りに押された。資生堂<4911>も冴えない。フリービット<3843>が急落、アイフル<8515>の下げも目立つ。イーレックス<9517>も売られた。
最終更新日:2021年10月11日 11時57分