話題株ピックアップ【昼刊】:ローツェ、フロンテオ、三菱商

注目
2021年10月12日 11時39分

■ローツェ <6323>  9,160円  +1,500 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ローツェ<6323>がストップ高。11日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、売上高を603億4400万円から650億1300万円(前期比28.0%増)へ、営業利益を102億800万円から143億6000万円(同54.2%増)へ、純利益を79億900万円から109億7600万円(同69.6%増)へ上方修正し、あわせて45円を予定していた期末一括配当予想を65円(前期30円)に引き上げたことが好感されている。旺盛な半導体需要に伴い半導体関連装置事業の販売が好調に推移し、売上高が計画を上回る見通しであることが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高294億9900万円(前年同期比19.3%増)、営業利益66億8100万円(同40.7%増)、純利益54億9800万円(同67.1%増)だった。

■リソー教育 <4714>  463円  +14 円 (+3.1%)  11:30現在

リソー教育<4714>は3日続伸している。11日の取引終了後、従来12円を予定していた22年2月期の期末一括配当予想を14円に引き上げると発表しており、これが好感されている。前期実績に対しては4円50銭の増配となる予定だ。

■SBIホールディングス <8473>  2,886円  +86 円 (+3.1%)  11:30現在

SBIホールディングス<8473>が5日続伸している。11日の取引終了後、未定としていた22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、税前利益で1000億~1100億円(前年同期比83.4%増~2.0倍)の大幅増益を見込むとしたことが好感されている。金融サービス事業の業績が順調に伸長していることに加え、7~9月にグループが投資している上場株式の株価が上昇したことや、新たな資金調達を実施した複数の未上場企業で1株当たり評価額が大きく上昇し多額の評価益の計上が見込まれること、更に投資先企業に対して行われたM&Aに伴うグループ持ち分の売却益の発生などが寄与することなどが寄与する。なお、決算発表は10月28日を予定している。

■FRONTEO <2158>  1,812円  +52 円 (+3.0%)  11:30現在

FRONTEO<2158>は3日続伸している。11日の取引終了後、米国の破産法訴訟案件の調査において、同社が独自開発したAI「KIBIT」を搭載したレビューツール「KIBIT Automator」が、文書レビュープロセスの効率化に貢献したと発表しており、これが好材料視されている。今回、同社が支援したのは、米国のエネルギー関連会社が申請した資産整理を巡り、金融機関が提起した訴訟にまつわる調査。米国の民事訴訟では、審理に移行する前段階で、相手方当事者に対し関連情報や資料の開示、証言録取などを行う手続き「ディスカバリ」が必要で、その中でも、関連情報を見つける「文書レビュー」と称されるプロセスは、ディスカバリプロセスにかかる時間とコストの約7割を占めるとも言われている。今回、KIBIT Automatorを活用したことにより、ディスカバリに要する時間を全ての文書を人間がマニュアル作業で確認した場合と比べて15%短縮し、効率化を実現したとしている。

■三菱商事 <8058>  3,682円  +63 円 (+1.7%)  11:30現在

三菱商事<8058>が地合い悪に抗して3日続伸となり、9月14日につけた年初来高値3660円を約1カ月ぶりに更新した。時価は既に2018年10月につけた3638円の高値も上回る水準で推移しており、2008年のリーマン・ショック前につけた上場来高値3950円も早晩意識される可能性がある。原油をはじめコモディティ価格の高騰で世界的にコストプッシュインフレが警戒されているが、総合商社トップでとりわけ資源関連分野での実績が高い同社は、原料炭などの市況高騰による収益押し上げ効果が期待される状況にある。

■三井金属 <5706>  3,175円  +45 円 (+1.4%)  11:30現在

三井金属<5706>、住友金属鉱山<5713>、東邦亜鉛<5707>、DOWAホールディングス<5714>、日本軽金属ホールディングス<5703>など非鉄株が軒並み買い優勢の展開となっている。ここアルミニウムなどをはじめ非鉄市況の高騰が目立っており、LMEアルミニウムは前日に1トン当たり3064ドルと2008年7月以来約13年ぶりの高値をつけている。銅価格などもここにきて上昇基調が加速している状況だ。これを受けて、足もと全体下げ相場にかかわらず、非鉄セクターに投資資金の攻勢が活発化している。

■柿安本店 <2294>  2,691円  +22 円 (+0.8%)  11:30現在

柿安本店<2294>は3日続伸している。11日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(3~8月)連結業績について、営業利益が8億円から9億2900万円(前年同期2億7100万円の赤字)へ、純利益が4億3000万円から6億400万円(同5億1600万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。売上高は182億円の従来予想に対して180億2800万円(前年同期比10.0%増)と若干下回ったものの、コスト対策が功を奏したことや新型コロナウイルス感染症にかかる感染拡大防止協力金により、利益は予想を上回った。

■養命酒製造 <2540>  1,851円  +13 円 (+0.7%)  11:30現在

養命酒製造<2540>が3日続伸している。11日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)単独業績について、営業利益が3億3000万円から4億8000万円(前年同期比89.7%増)へ、純利益が3億5000万円から4億6000万円(同53.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。養命酒の売り上げは堅調に推移した一方、新型コロナウイルス感染症の影響でその他商品・サービスの売り上げが減少したことで売上高は50億円から48億2000万円(同2.1%増)へ下振れた。ただ、広告販促費及び諸経費を一部下期に繰り越したことで利益は上振れたとしている。

■INPEX <1605>  969円  +4 円 (+0.4%)  11:30現在

石油関連株が連日人気に沸いている。INPEX<1605>と出光興産<5019>はともに3日続伸し年初来高値を更新した。11日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比1.17ドル高の1バレル=80.52ドルに上昇。一時、82.18ドルと2014年10月以来、約7年ぶりの高値に買われた。経済再開に伴う原油需要の増加観測に加え、足もとの天然ガス価格の高騰に伴い原油に代替需要が発生するとの見方も出ている。原油価格の上昇でINPEXなどには業績拡大期待が膨らんでいる。

■トヨタ自動車 <7203>  1,994円  +7 円 (+0.4%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>は全体軟調相場のなか、やや売りに押される展開ながら底堅さを発揮。インフレ懸念を背景に米長期金利の先高思惑が根強いなか、外国為替市場では今後想定される日米金利差拡大を材料にドル買いの動きが活発だ。ここにきて急速に円安が進行しており、足もとでは1ドル=113円台前半での推移となっている。これは2018年12月以来約2年10カ月ぶりの円安局面にある。輸出セクターのなかでも特に為替感応度が高いのが自動車セクターで、トヨタはそのなかでも輸出採算に対する影響度が大きい。同社の22年3月期通期想定為替レートは1ドル=105円で実勢はそれよりも8円以上も円安水準にある。

■シーアールイー <3458>  1,920円  -214 円 (-10.0%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

シーアールイー<3458>が急落。11日取引終了後、公募増資と第三者割当増資を発表しており、1株当たり利益の希薄化を警戒する売りが膨らんだ。公募増資180万2400株と上限27万300株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。同時にケネディクス(東京都千代田区)に35万7900株の第三者割当増資も行う。公募増資と第三者割当増資などに伴う調達金額は、約54億1030万円で販売用大型物流施設の開発用地取得資金の一部に充てる見通し。発行済み株式数は最大で約9%増える見込み。発行価格は10月19日から21日のいずれかの日に決定する。

■ライク <2462>  1,830円  -200 円 (-9.9%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

ライク<2462>が急反落している。11日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、売上高135億円(前年同期比2.6%増)、営業利益7億5800万円(同9.6%減)、純利益6億3100万円(同50.4%増)と、営業減益となったことが嫌気されている。前年同期は登園自粛の影響で稼働率が低下した子育て支援サービス事業が回復に向かい売上高は増収となったものの、同事業で給食費など諸コストが増加したほか、総合人材サービス事業の採算も悪化した。なお、22年5月期通期業績予想は、売上高575億円(前期比5.9%増)、営業利益38億円(同5.3%増)、純利益33億円(同1.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■コスモス薬品 <3349>  17,270円  -1,860 円 (-9.7%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

11日に決算を発表。「6-8月期(1Q)経常は17%減益で着地」が嫌気された。

コスモス薬品 <3349> が10月11日大引け後(15:00)に決算を発表。22年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比17.1%減の93億円に減り、6-11月期(上期)計画の174億円に対する進捗率は5年平均の57.2%を下回る53.3%にとどまった。

⇒⇒コスモス薬品の詳しい業績推移表を見る

■アレンザHD <3546>  1,263円  -81 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率10位

11日に決算を発表。「上期経常が23%減益で着地・6-8月期も34%減益」が嫌気された。

アレンザホールディングス <3546> が10月11日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比23.4%減の45億円に減り、通期計画の64億円に対する進捗率は4年平均の107.1%を下回る70.4%にとどまった。

⇒⇒アレンザHDの詳しい業績推移表を見る

■物語コーポレーション <3097>  7,440円  -460 円 (-5.8%)  11:30現在

物語コーポレーション<3097>が3日ぶりに急反落している。同社は11日取引終了後に、9月度の月次売上高(速報値)を発表。国内直営店とフランチャイズ店をあわせた既存店売上高は前年同月比19.5%減となり、4カ月で前年実績を下回ったことがネガティブ視されているようだ。既存店の客数が同19.6%減となったことが影響。部門別の既存店売上高は焼肉が同11.4%減となったほか、ラーメン・お好み焼き・ゆず庵・専門店も苦戦した。

●ストップ高銘柄

リベロ <9245>  1,592円  +300 円 (+23.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

スーパーバリュー <3094>  662円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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