東京株式(前引け)=反落、先物主導で下値模索の展開に
12日前引けの日経平均株価は前営業日比265円88銭安の2万8232円32銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は5億9740万株、売買代金概算は1兆3836億円。値上がり銘柄数は401、値下がり銘柄数は1709、変わらずは73銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が総じて安かったこともあり、朝方から見送りムードの強い地合いとなった。日経平均は直近3営業日で1000円近い上昇をみせていたこともあって、目先筋の利益確定売りが優勢となった。原油市況高騰を背景としたインフレ懸念や米長期金利の先高思惑が上値を押さえる展開。先物主導のインデックス売りで日経平均の下げ幅は一時300円を超える場面もあった。値下がり銘柄数は1700を上回り、東証1部全体の8割近くに達した。
個別ではソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も大きく値を下げた。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>も冴えない。キーエンス<6861>、ベイカレント・コンサルティング<6532>も安い。コスモス薬品<3349>が急落、黒谷<3168>も大きく値を下げた。半面、売買代金トップの日本郵船<9101>など海運はしっかり、三菱商事<8058>も堅調。ローツェ<6323>がストップ高に買われ、東京機械製作所<6335>の急騰も続いている。エンビプロ・ホールディングス<5698>が続急伸、東邦亜鉛<5707>も買われた。