【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、米株安やインフレ懸念で利食い優勢 (10月12日)

市況
2021年10月12日 18時40分

日経平均株価

始値  28458.88

高値  28468.88(09:00)

安値  28166.38(10:35)

大引け 28230.61(前日比 -267.59 、 -0.94% )

売買高  11億3493万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆5637億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日ぶり反落、米株安受け目先利食い優勢に

2.原油価格の高騰でインフレ懸念くすぶり、買い手控えムード

3.アジア株安も嫌気され、空運や小売のほか半導体主力に売り

4.為替の円安進み、輸出採算改善期待から自動車株などは堅調

5.8割の銘柄が売られる展開、売買代金は1ヵ月半ぶりの少なさ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比250ドル安と続落した。原油価格の上昇傾向による、インフレ警戒感の高まりなどから売りに押される展開となった。

東京市場では終始売り優勢の地合いとなり、日経平均株価が寄り後次第安の展開で一時300円を超える下げ幅をみせる場面もあった。

12日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウナスダック総合指数など主要株指数が揃って下落したことを受け、朝方から見送りムードが強かった。原油価格の高騰を背景にインフレ懸念がくすぶる状況にあり、資源関連などが上昇したものの総じて買いが手控えられた。米長期金利の先高観測から為替市場でドルが買われ、1ドル=113円台に入る円安に振れたことから自動車株などが堅調な動きを示したが、空運や小売、半導体などハイテクセクターの一角が安くなった。中国・上海株や香港株などアジア株市場がほぼ全面安で買い気が削がれた。東証1部全体の8割の銘柄が値を下げている。売買代金は2兆5000億円台で本来であれば活況といってよい水準だが、大商いが続く最近としては低調な部類で、8月30日以来約1ヵ月半ぶりの少なさだった。

個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も大きく値を下げた。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>なども冴えない。リクルートホールディングス<6098>も軟調。ベイカレント・コンサルティング<6532>が安い。ライク<2462>が急落、コスモス薬品<3349>も大幅安。新日本理化<4406>も大きく水準を切り下げた。

半面、SUMCO<3436>が高く、トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>など自動車株も堅調、三菱商事<8058>も買われた。任天堂<7974>がしっかり、INPEX<1605>も値を上げた。ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株も買いが優勢だった。ローツェ<6323>がストップ高に買われ、東邦亜鉛<5707>、松田産業<7456>、大平洋金属<5541>などが上値を追い、新日本電工<5563>も物色人気。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は三菱商 <8058> 、トヨタ <7203> 、豊田通商 <8015> 、住友鉱 <5713> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約13円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、ファナック <6954> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約163円。うち85円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)小売業、(4)陸運業、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△cotta <3359> [東証M]

9月売上高は18%増。

△ベガコーポ <3542> [東証M]

9月売上高6カ月ぶり前年上回る。

△ユークス <4334> [JQ]

トレーディングカードゲーム「DCデュアルフォース」の製作を発表。

△DWTI <4576> [JQG]

業績上方修正と眼科手術補助剤のカナダでの販売開始。

△リソー教育 <4714>

22年2月期配当予想を増額修正。

△OATアグリ <4979>

「生育診断システムを開発」との報道。

△三井金 <5706>

市況高騰相次ぎアルミ価格は13年ぶり高値圏。

△ローツェ <6323>

22年2月期業績及び配当予想を上方修正。

△エコス <7520>

生活習慣変化に伴う需要の高まり受け上期業績は計画上振れ。

△SBI <8473>

未定としていた上期税前利益は1000億~1100億円を予想。

▼ライク <2462>

第1四半期営業利益9.6%減。

▼CRE <3458>

公募と第三者割当増資による希薄化を警戒。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ローツェ <6323> 、(2)OATアグリ <4979> 、(3)アドバネクス <5998> 、(4)シンプレクス <4373> 、(5)ツナグGHD <6551> 、(6)東邦鉛 <5707> 、(7)松田産業 <7456> 、(8)SBI <8473> 、(9)一蔵 <6186> 、(10)インテージH <4326>

値下がり率上位10傑は(1)ライク <2462> 、(2)黒谷 <3168> 、(3)日理化 <4406> 、(4)CRE <3458> 、(5)コスモス薬品 <3349> 、(6)邦ガス <9533> 、(7)技研製 <6289> 、(8)キャリアL <6070> 、(9)アレンザHD <3546> 、(10)ひらまつ <2764>

【大引け】

日経平均は前日比267.59円(0.94%)安の2万8230.61円。TOPIXは前日比13.90(0.70%)安の1982.68。出来高は概算で11億3493万株。東証1部の値上がり銘柄数は375、値下がり銘柄数は1743となった。日経ジャスダック平均は3975.34円(9.40円安)。

[2021年10月12日]

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