話題株ピックアップ【夕刊】(1):サイゼリヤ、TKP、スノーピーク

注目
2021年10月14日 15時11分

■サイゼリヤ <7581>  2,949円  +339 円 (+13.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

サイゼリヤ<7581>が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、22年8月期通期の連結業績予想を公表。経常利益見通しを前期比3.8倍の130億円としていることが好感されたようだ。売上高は同18.6%増の1500億円を予想。アフターコロナを見据えた出店戦略や販売戦略を推進するとともに、利益体質強化のため店舗や工場での食材ロスの削減や設備改善による作業の生産性向上に取り組むとしている。また、21年5月からの協力金合計65億円を営業外収益に見込んでいる。

■ティーケーピー <3479>  1,867円  +214 円 (+13.0%)  本日終値

ティーケーピー<3479>が急反発。13日の取引終了後に発表した22年2月期上期(3~8月)の連結経常損益は7億4600万円の赤字(前年同期は21億1900万円の赤字)に赤字幅が縮小しており、これが好材料視されたようだ。新型コロナワクチン職域接種会場の提供が貸会議室の稼働上昇に寄与し、会議・研修需要の取り込みにもつながったほか、前年同期に新型コロナ感染拡大の影響を大きく受けたアパホテルについても4棟を新型コロナ軽症者用宿泊療養施設として貸し出しを開始し、収益化しているという。前期から着手している固定費圧縮の効果もあり、TKP単体は6400万円の営業黒字(前年同期は18億7700万円の赤字)に転じた。

■スノーピーク <7816>  5,200円  +450 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

スノーピーク<7816>が大幅続伸。同社は13日、9月度の連結売上高が前年同月比38.5%増になったと発表。国別では米国や韓国、台湾などの売り上げが伸長し、日本国内も同30.6%増と好調。国内の販売別では直営店とECがともに伸び、継続的な強いキャンプ需要と気温低下に伴う秋冬商品の販売進展が寄与しているという。

■吉野家ホールディングス <9861>  2,276円  +196 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

吉野家ホールディングス<9861>が大幅高で3日ぶりに反発。13日の取引終了後、22年2月期の連結経常損益を従来予想の52億円の黒字から105億円の黒字(前期は19億6400万円の赤字)へ上方修正すると発表。緊急事態宣言の発令や期間延長の影響で売上高は計画を下回るものの、コスト削減に加え、新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金や雇用調整助成金などを計上することが利益を押し上げる。同時に発表した上期(3~8月)の同損益は49億1900万円の黒字(前年同期は50億400万円の赤字)だった。また、従来未定としていた上期配当は5円(前年同期は無配)実施すると発表。年間配当は引き続き未定とした。

■日本水産 <1332>  679円  +50 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

日本水産<1332>が後場急伸し年初来高値を更新した。きょう午後1時ごろ、同社のファインケミカル総合工場鹿島医薬品工場と同つくば工場が、米国食品医薬品局(FDA)による高純度EPA(エイコサペンタエン酸)医薬品の原料生産設備としての適格性審査を通過し、米国向けに医薬品原料の出荷を開始したと発表。EPAとはイワシなどの魚油に含まれる成分のひとつで、心疾患リスクの軽減や血中中性脂肪の低下、抗炎症などの作用があるとされている。会社側では、今後米国において高純度EPA医薬品の生産・販売拡大が見込まれ、両工場でも出荷拡大に向けて体制を整えて取り組んでいくとしている。

■アシックス <7936>  2,816円  +190 円 (+7.2%)  本日終値

アシックス<7936>は大幅続伸。SMBC日興証券は13日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を2200円から3100円に引き上げた。同社はここ数年、トレンド変化への対応遅れや直営店舗の業績悪化、新型コロナウイルスの影響で業績動向は厳しかった。しかし、2018年以降、進めている構造改革で現在は利益率改善効果が顕在化するフェーズにあると指摘。特に、懸念事項だった東京五輪費用や生産の約5割を占めるベトナムでの新型コロナの影響は、今下期の営業利益を約100億円押し下げるが、株価には織り込み済み。一方、構造改革による収益性改善は来期以降に発現すると予想しており、V字回復を株価は完全には織り込んでいない、とみている。

■松田産業 <7456>  3,510円  +215 円 (+6.5%)  本日終値

松田産業<7456>が大幅に5日続伸し、年初来高値を更新した。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を2500円から3750円に引き上げた。同社はエレクトロニクス業界向け貴金属リサイクルのリーディングカンパニー。8月11日には22年3月期の連結営業利益を82億円から107億円(前期比33.1%増)に増額修正した。エレクトロニクス業界では、電子デバイス分野の生産活動が好調に推移し、同社の貴金属リサイクル取扱量などが増加している。貴金属価格が堅調なことも追い風となっている。同証券では今3月期の同利益は115億円と一段の増額修正を見込んでいる。また、自動車業界では今後、搭載される大型リチウムイオン電池の需要が大幅に伸びる見通しだが、同社は太平洋セメント<5233>と共同で同電池のリサイクル事業を行っていることなどにも注目している。

■プレイド <4165>  2,921円  +154 円 (+5.6%)  本日終値

プレイド<4165>が大幅高で3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が13日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を前回の3200円から4000円に引き上げた。レポートでは、同業他社への取材から、プレイドのWeb接客ソフトウェア「KARTE」は、社内リソースの確保が可能でリテラシーも高い大企業が高単価で使いこなすことによって、売り上げを伸ばすことは可能と報告。潜在的な市場規模は大きく、同業他社との棲み分けにより成長できるとみている。

■東京エネシス <1945>  1,110円  +57 円 (+5.4%)  本日終値

東京エネシス<1945>が大幅高。同社は東電系の電力設備工事会社で原発のメンテナンスなどで実績が高い。再生可能エネルギー分野への展開力にも定評があり、太陽光発電では部材調達、調査、施工、保守までワンストップで手掛け需要を捉えている。原発については、岸田新首相が再稼働に前向きな姿勢を示していることで、同社の収益機会が拡大するとの思惑が買いを後押ししている。筆頭株主は東京電力ホールディングス<9501>だが、第2位株主に光通信<9435>が入っていることも株式需給面での思惑となっているようだ。

■新光商事 <8141>  892円  +45 円 (+5.3%)  本日終値

新光商事<8141>は大幅続伸。13日の取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を1100億円から1300億円(前期比26.3%増)へ、営業利益を16億円から26億円(同68.5%増)へ、純利益を12億6000万円から17億円(同35.5%増)へ上方修正した。主要分野の産業機器関連、自動車電装機器関連が好調に推移していることが要因としている。同時に、業績予想の修正に伴い中間・期末各17円の年34円を予定していた配当予想を中間・期末各23円の年46円に引き上げたことも好材料視されている。前期実績に対しては12円の増配になる予定だ。

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