株価指数先物【寄り前コメント】 節目の2万9000円や25日線水準が次のターゲットに

市況
2021年10月15日 8時09分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 28810 +240 (+0.84%)

TOPIX先物 2004.0 +15.5 (+0.77%)

シカゴ先物 28730 +160

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

14日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米新規失業保険申請件数がパンデミック以降の最少を更新し労働市場の回復期待が高まったほか、9月の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことで先行きのインフレ懸念が和らいだ。これを受けた長期金利の低下を背景に、半導体株を中心に幅広い銘柄が買われた。また、台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>の好決算も半導体株への支援材料となった。S&P500業種別指数は全ての業種が上昇しており、半導体・同製造装置、運輸、素材、商業サービス・用品の強い動きが目立った。

シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比160円高の2万8730円で取引を終えている。日経225先物のナイトセッションは日中比50円高の2万8620円で始まり、開始直後につけた2万8590円を安値に上げ幅を広げ、概ね2万8640円~2万8740円水準での高値保ち合いを継続。引けにかけて上放れ、2万8810円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。米国市場は長期金利の低下やTSMCの好決算を背景に半導体株が相場を牽引しており、東京市場においてもハイテク主導の上昇が見込まれる。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテイリング<9983>の予想を下回る今期見通しが嫌気される可能性は高いものの、値がさハイテク株の上昇によって下落インパクトを吸収しよう。

日経225先物はナイトセッションで12日の高値2万8780円(ナイトセッションを含む)をクリアしており、節目の2万9000円や25日移動平均線が位置する2万9220円水準が次のターゲットとして意識されてくる。

また、昨日のNT倍率は一時14.41倍に上昇する場面がみられた。25日、75日線が位置する14.42~14.45倍辺りに接近しており、目先的にはこの水準が意識されよう。ただし、直近で75日線に上値を抑えられていたことから、強弱感が対立しやすい位置ではある。

なお、VIX指数は16.86に低下しており、これまで支持線として機能していた75日線を割り込み、9月上旬以来の水準に低下した。リスクは取りやすく、また国内の政策期待を背景に押し目買い意欲は強いと考えられ、ショートカバーを伴っての先高期待は高まりそうである。

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