話題株ピックアップ【昼刊】:オキサイド、クリレスHD、レーザーテク

注目
2021年10月15日 11時39分

■キャンドゥ <2698>  2,258円  +400 円 (+21.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

キャンドゥ<2698>がストップ高カイ気配。イオン<8267>が14日の取引終了後、同社株式の51%以上の取得を目的にTOBを実施すると発表しており、TOB価格2700円にさや寄せする格好となっている。キャンドゥの有する商品デザイン力や商品開発力などを活用して事業領域を拡大するのが狙い。買い付けは2段階で行われる予定で、1回目の買付予定数は593万6100株(下限314万1000株、上限593万6100株)で、買付期間は10月15日から11月24日まで。なお、TOB成立後もキャンドゥは上場を維持する予定だ。

■PR TIMES <3922>  3,600円  +520 円 (+16.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

PR TIMES<3922>が続急騰、5日・25日・75日移動平均線をまとめて一気に抜き去り、もみ合い放れの様相を呈している。プレスリリース配信サイトを手掛けるが、地方金融機関との提携効果などもあり大きく収益水準を伸ばしている。14日取引終了後に発表した22年2月期中間期(3~8月期)の業績は連結営業利益が8億9700万円だった。前年同期は単独決算のため単純比較はできないが、6億3100万円で4割を超える伸びとなる。これを好感する形で上値を見込んだ投資資金が流入した。

■オキサイド <6521>  7,680円  +840 円 (+12.3%) 一時ストップ高   11:30現在

オキサイド<6521>が急騰。14日の取引終了後、22年2月期の単独業績予想について、売上高を42億7900万円から48億1000万円(前期比34.4%増)へ、営業利益を4億1600万円から5億5400万円(同51.5%増)へ、純利益を3億5400万円から4億6800万円(同50.7%増)へ上方修正したことが好感されている。ヘルスケア分野でのがん検診装置の堅調な需要や、半導体分野での世界的な半導体需要拡大に支えられて単結晶並びにレーザ製品などの販売が好調に推移したことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、前年同期との比較は開示されていないものの、売上高24億5200万円、営業利益3億3800万円、純利益2億6400万円だった。また、名古屋大学発スタートアップ企業でパワー半導体SiC単結晶の開発・製造・販売を目指すUJ-Crystal(UJC、名古屋市千種区)と資本・業務提携するとあわせて発表しており、これも好材料視されている。UJCは溶液法といわれる結晶成長方法を用いて同単結晶を育成することを特徴としているが、溶液法はオキサイドが得意としている単結晶育成技術のうち、高周波誘導加熱CZ法と技術的親和性が高く、UJC社への出資などを通じてSiC単結晶の量産化に向けた研究開発を進めるのが狙いとしている。

■TOKYO BASE <3415>  765円  +78 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

TOKYO BASE<3415>が大幅高となっている。同社は14日取引終了後に、22年1月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業損益が3億5700万円の黒字(前年同期は1億8500万円の赤字)となったことが好感されているようだ。売上高は前年同期比38.6%増の81億7100万円となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続いたものの、前期より臨時休業期間及び対象地域が少なかったことから実店舗の売り上げが増加。また、利益面では販管費の抑制に努めたことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■バリュエンス <9270>  3,430円  +305 円 (+9.8%)  11:30現在

ブランド品リユース大手のバリュエンスホールディングス<9270>が大幅続伸となっている。同社は14日取引終了後に、22年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比54.0%増の18億円としていることが好感されているようだ。売上高は同22.4%増の643億円を予想。オークションの開催数を増加するほか、海外出店はパートナーとの協業店舗を中心に20~30店舗の出店を予定している。なお、21年8月期通期の連結決算は、売上高が前の期比38.4%増の525億1200万円、営業利益が同85.2%増の11億6900万円で着地した。

■クリレスHD <3387>  967円  +66 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>は急伸。外食業界で立地に応じた業態を展開し、商業施設内に飲食店やフードコートなどを運営するが、足もとでは新型コロナウイルスの感染第5波の収束に伴い収益環境が大きく改善している。14日取引終了後に22年2月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の55億円から108億円(前期は141億8100万円の赤字)と大幅増額しており、一気に過去最高利益更新となることで、これがポジティブサプライズとなった。時短協力金の計上に加え、足もとでの店舗売り上げの回復、合理化効果などが発現する見通し。未定だった年間配当も4円50銭と2期ぶりに復配する計画で、これも物色人気を助長している。

■久光製薬 <4530>  4,280円  +285 円 (+7.1%)  11:30現在

久光製薬<4530>が大幅高。14日の取引終了後、上限を200万株(発行済み株数の2.45%)、または120億円とする自社株買いの実施を発表しており、これが好感されているようだ。取得期間は10月15日から22年2月28日まで。あわせて発表した22年2月期上期(3~8月)の決算は、売上高が585億5100万円(前年同期比10.6%増)、営業利益57億600万円(同3.5%増)だった。主力商品の「サロンパス」や「フェイタス」シリーズの売り上げが伸長したほか、医療用医薬品事業も堅調だった。為替差益や投資有価証券売却益の計上により、純利益は50億200万円(同35.4%増)と大幅増益で着地した。

■レーザーテック <6920>  25,540円  +1,610 円 (+6.7%)  11:30現在

レーザーテック<6920>がカイ気配スタートで急速に水準を切り上げてきた。東京エレクトロン<8035>も同じくカイ気配で始まり続伸歩調を強めている。前日の米国株市場では9月の生産者物価指数を受け過度なインフレ懸念が後退し、米10年債利回りが終値ベースで1.51%台まで低下し、半導体セクターなどハイテク系グロース株に物色の矛先が向いた。GPU大手のエヌビディア<NVDA>が4%近い上昇をみせたほか、アプライド・マテリアルズ<AMAT>、ザイリンクス<XLNX>なども軒並み上昇した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%を超える大幅続伸となっており、その流れが東京市場にも波及している。

■トランザクション <7818>  1,150円  +56 円 (+5.1%)  11:30現在

14日に決算を発表。「今期経常は10%増で7期連続最高益、2円増配へ」が好感された。

トランザクション <7818> が10月14日大引け後(15:00)に決算を発表。21年8月期の連結経常利益は前の期比0.7%増の28.7億円になり、22年8月期も前期比9.9%増の31.6億円に伸びを見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増益になる。

⇒⇒トランザクションの詳しい業績推移表を見る

■前田工繊 <7821>  3,355円  +125 円 (+3.9%)  11:30現在

前田工繊<7821>は3日続伸している。14日の取引終了後、集計中の21年9月期の連結業績について、売上高が430億円から432億円(前の期比9.7%増)へ、営業利益が51億円から64億円(同41.7%増)へ、純利益が37億円から45億5000万円(同47.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。売上高はほぼ計画通りとなったものの、公共工事向け製品における製品ポートフォリオの変化があったほか、新型コロナウイルス感染症対策における医療・衛生資材や、子会社のBBSジャパンにおける国内自動車メーカー向けOEM供給及びアフター市場向け製品が好調に推移したことが利益を押し上げた。

■IDOM <7599>  770円  -112 円 (-12.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

IDOM<7599>は急反落している。14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高2277億7500万円(前年同期比27.9%増)、営業利益94億4000万円(同2.3倍)、純利益53億1100万円(同3.9倍)と従来予想の営業利益84億円を上回って着地したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。国内事業で、前期に新規出店した大型店の稼働、既存店の来店客数の増加などにより小売台数が増加したことに加えて、豪州子会社の新車販売が想定以上に増加したことが業績を牽引した。また、為替相場が想定以上に円安に進行したことが寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高4054億円(前期比6.5%増)、営業利益150億円(同41.9%増)は従来見通しを据え置いたが、保守的に見積もっていた法人税等の税負担率の見積もりを改めたことで、純利益は71億円から80億円(同5.4倍)へ上方修正した。

■三栄建築設計 <3228>  1,855円  -211 円 (-10.2%)  11:30現在  東証1部 下落率5位

14日に決算を発表。「今期経常は5%減益へ」が嫌気された。

三栄建築設計 <3228> が10月14日大引け後(15:30)に決算を発表。21年8月期の連結経常利益は前の期比64.8%増の118億円に拡大したが、22年8月期は前期比5.4%減の112億円に減る見通しとなった。

⇒⇒三栄建築設計の詳しい業績推移表を見る

■いちご <2337>  332円  -30 円 (-8.3%)  11:30現在  東証1部 下落率7位

14日に決算を発表。「上期経常が37%減益で着地・6-8月期も70%減益」が嫌気された。

いちご <2337> が10月14日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比37.3%減の26.6億円に落ち込み、通期計画の74.5億円に対する進捗率は35.8%にとどまり、5年平均の55.9%も下回った。

⇒⇒いちごの詳しい業績推移表を見る

■ファーストリテイリング <9983>  72,560円  -310 円 (-0.4%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>が反落している。14日の取引終了後に発表した22年8月期の連結業績予想で、売上高2兆2000億円(前期比3.1%増)、営業利益2700億円(同8.4%増)、純利益1750億円(同3.0%増)と営業最高益更新を見込み、年間配当を前期比40円増の520円を予定しているものの、サプライズ感はないとの見方が大勢となっているようだ。国内ユニクロ事業はEコマース事業は小幅な増収を見込むものの、前期好調だったことからハードルが高く、既存店売上高は約11%減と一時的に業績が低下する見通し。一方で、海外ユニクロ事業は中国本土などグレーターチャイナの回復を見込むほか、各地域で伸長を見込み業績を牽引する。なお、21年8月期決算は、売上高2兆1329億円(前の期比6.2%増)、営業利益2490億1100万円(同66.7%増)、純利益1698億4700万円(同88.0%増)だった。

■資生堂 <4911>  7,567円  -25 円 (-0.3%)  11:30現在

資生堂<4911>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は14日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「アンダーウエイト」に引き下げた。目標株価は8200円から6700円に見直した。現在の株価はリオープニング(経済再開)に対する過剰な期待を織り込んでいると思われる、と指摘。特に、同証券では22年12月期の連結営業利益は700億円(21年12月期予想は450億円)を見込んでいるが、市場コンセンサスは950億円の水準にあり、この違いが気になる、とみている。22年12月期は中国の増収率は贅沢品の国内消費の回帰が一巡し今後成長率が低下することも見込んでいる。

●ストップ高銘柄

光陽社 <7946>  3,130円  +504 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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