話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファストリ、24セブン、エンバイオH

注目
2021年10月15日 15時22分

■いちご <2337>  336円  -26 円 (-7.2%)  本日終値  東証1部 下落率8位

14日に決算を発表。「上期経常が37%減益で着地・6-8月期も70%減益」が嫌気された。

いちご <2337> が10月14日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比37.3%減の26.6億円に落ち込み、通期計画の74.5億円に対する進捗率は35.8%にとどまり、5年平均の55.9%も下回った。

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■ファーストリテイリング <9983>  72,780円  -90 円 (-0.1%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が反落。14日の取引終了後に発表した22年8月期の連結業績予想で、売上高2兆2000億円(前期比3.1%増)、営業利益2700億円(同8.4%増)、純利益1750億円(同3.0%増)と営業最高益更新を見込み、年間配当を前期比40円増の520円を予定しているものの、サプライズ感はないとの見方が大勢となったようだ。国内ユニクロ事業はEコマース事業は小幅な増収を見込むものの、前期好調だったことからハードルが高く、既存店売上高は約11%減と一時的に業績が低下する見通し。一方で、海外ユニクロ事業は中国本土などグレーターチャイナの回復を見込むほか、各地域で伸長を見込み業績を牽引する。なお、21年8月期決算は、売上高2兆1329億円(前の期比6.2%増)、営業利益2490億1100万円(同66.7%増)、純利益1698億4700万円(同88.0%増)だった。

■24セブン <7074>  1,300円  +215 円 (+19.8%)  本日終値

パーソナルトレーニングジムなどを展開するトゥエンティーフォーセブン<7074>が大幅続伸。同社は14日取引終了後に、21年11月期第3四半期累計(20年12月~21年8月)の単独決算を発表。営業損益が5700万円の黒字(前年同期は10億2800万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比57.0%増の42億3400万円で着地。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で前年同期に低迷した反動に加え、利益面では人件費や広告宣伝費、地代家賃の抑制に努めたことが奏功した。なお、これまで非開示としていた通期業績予想は、売上高が前期比5.0%減の54億1500万円、営業損益は8000万円の赤字(前期は10億1300万円の赤字)になるとの見通しを示した。

■リックソフト <4429>  2,123円  +318 円 (+17.6%)  本日終値

リックソフト<4429>が続急伸。14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高19億5200万円(前年同期比16.3%増)、営業利益1億6000万円(同22.8%増)、純利益1億2000万円(同18.8%増)と大幅増益となったことが好感された。主力商品のサーバー版からDC/Cloud版への切り替わり時期のためSI売り上げは一時的に減少したものの、ライセンス及び自社ソフト開発売り上げがカバーした。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高44億2000万円(前期比0.2%減)、営業利益4億1300万円(同31.3%減)、純利益2億8600万円(同35.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■エンバイオH <6092>  777円  +86 円 (+12.5%)  本日終値

エンバイオ・ホールディングス<6092>が急反発。14日の取引終了後、子会社が北海道内の太陽光発電所の権利と地上権を取得したと発表しており、今後の業容拡大を期待した買いが入ったようだ。取得価格は、直前連結会計年度末の純資産(約53億1700万円)の30%を大きく下回る額という。工事完了後に売電による収益を獲得する計画で、発電出力は約2000キロワットを見込む。同件に関して会社側では、23年3月期に売り上げと利益を計上する予定とし、22年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■シンメンテ <6086>  1,403円  +93 円 (+7.1%)  本日終値

シンメンテホールディングス<6086>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後に、22年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比67.1%増の5億800万円となり、通期計画の7億2800万円に対する進捗率は69.8%となった。売上高は同16.9%増の82億3500万円で着地。飲食以外の業界(ドラッグストア、介護、物販・小売業)への営業活動などからメンテナンス受注が伸びたほか、コロナ禍で空調・換気システムに関連する空調設備の需要増が追い風となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ロコンド <3558>  1,284円  +77 円 (+6.4%)  本日終値

ロコンド<3558>は朝安後に切り返す展開。14日の取引終了後、22年2月期業績予想の修正を発表し、営業利益を10億円(前期比30.5%減)とした。減益見通しとなったものの、従来予想のレンジ(8億5000万~15億円)の範囲内にとどまったほか、今期の業績悪については事前に織り込みが進んでいたこともあり、悪材料出尽くしと受け止めた買いが優勢となったようだ。費用面で限界利益率と固定費のコントロール施策が効果を上げたことから、営業利益は従来予想のレンジ内に収まった。一方で売上高は103億円(同0.2%増)と、従来予想のレンジ(120億~125億円)を下回る見通し。緊急事態宣言が想定以上に長期化したことに伴い、主力商品である靴の需要が大きく影響を受けた。

■エルテス <3967>  1,089円  +59 円 (+5.7%)  本日終値

エルテス<3967>が大幅反発。14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高12億5900万円(前年同期比39.6%増)、営業損益6200万円の赤字(前年同期1億4800万円の赤字)、最終損益2700万円の赤字(同1億8900万円の赤字)となり、赤字幅が縮小したことに加えて、6~8月では営業損益が黒字転換していることが好感された。デジタルリスク事業で「働き方改革」やテレワークの普及を追い風に内部脅威検知サービスのニーズが増加したことに加えて、AIセキュリティー事業で夏期の大型イベントに関連する取り組みが寄与した。また、以前より継続していたコスト削減努力も奏功した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高30億円(前期比50.8%増)、営業利益1億円(前期3億3300万円の赤字)、最終利益4000万円(同5億2900万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。同時に、22年2月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これも好材料視されている。毎年2月末時点で5単元(500株)以上を保有する株主を対象に、株主限定の特設サイトでこだわりグルメやスイーツ、飲料類、銘酒、家電製品などと交換できる株主優待ポイントを保有株数に応じて3000~2万ポイント付与するとしている。

■ナイス <8089>  1,778円  +96 円 (+5.7%)  本日終値

ナイス<8089>が大幅高。午後0時30分ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2050億円から2150億円(前期比0.4%増)へ、営業利益を32億円から46億円(同2.4%増)へ、純利益を18億円から24億円(同19.0%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感された。世界的な木材不足の影響から、国内での輸入材の供給不足に伴う価格高騰や、春先から国産材の価格高騰などが生じていることが要因としている。同時に、15円を予定していた期末一括配当を40円にすると発表しており、これも好材料視されている。前期実績に対しては10円の増配になる予定だ。

■FフォースG <7068>  764円  +39 円 (+5.4%)  本日終値

フィードフォースグループ<7068>は大幅高で4日ぶりに反発。14日の取引終了後、EC事業者に向けて出荷関連の業務を自動化するサービス「シッピーノ」を提供するシッピーノ(神奈川県茅ケ崎市)を株式譲受及び第三者割当増資の引き受けにより子会社化すると発表。DX事業における潜在的な顧客層であるEC事業者に対して、シッピーノ社が提供するバックヤード業務や販売管理業務などを含めたEC事業者の多様な業務全般を自動化するサービスをワンストップで提供することで、DX事業の成長を更に加速させることが狙い。なお、今回の株式取得によりFフォースGはシッピーノ株式の50.59%を取得する予定で、取得価額は3億7700万円。なお、22年5月期業績への影響は精査中としている。

●ストップ高銘柄

シキノハイテック <6614>  3,100円  +503 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

光陽社 <7946>  3,130円  +504 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

川崎地質 <4673>  4,640円  -1,000 円 (-17.7%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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