この記事はプレミアム会員限定です

伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 10月17日版

市況
2021年10月17日 10時46分

日経平均株価は3万5000円を目指す可能性が出てきた

1. ドル・円相場は118.66円まで円安が進む公算

図1は、 ドル・円相場の月足です。これを見ると、ドル・円相場は16年12月以降、ジグザグに上値、下値を切り下げる動きを経過していたことがわかります。

緩やかに上値、下値を切り下げる(切り上げる)格好で推移している動きは、次の流れへ入る準備の動きになります。

たいていの場合、2つまたは3つ目の山谷を経過した後、上値、下値を切り下げているなら、勢いの強い下降の流れへ入ります(上値、下値を切り上げているなら、勢いの強い上昇の流れへ入ります)。

一方で、3つ目の山谷を経過してもジグザグの方向に勢いづかない場合、それは上値、下値を切り下げるジグザグなら下値堅さ(上値、下値を切り上げるジグザグなら上値の重さ)を示唆します。

下値堅さを示す展開になった後は、上げ方向へ勢いの強い動きとなって、ジグザグの始点となる高値まで一気に値を戻す展開になります。

16年12月以降の上値、下値を切り下げるジグザグの動きは、16年6月の安値98.98円を割れて、積極的な円高の流れへ入る準備の動きである可能性がありました。その場合、本年中には円高が勢いづくという見方ができますが、そうなりませんでした。

ジグザグに上値、下値を切り下げる流れが、積極的な円高へつながらなかったため、9月22日以降、反転して円安の流れができた後の動きは、勢いの強い円安の流れとなっています。

前述したチャートの見方が正しければ、現在の円安は16年12月の118.66円を目指す流れだと推測できます。

こちらは株探プレミアム限定記事です。プレミアムプランをご契約して読むことができます。
株探プレミアムに申し込む (初回無料体験付き) プレミアム会員の方はこちらからログイン
プレミアム会員になると...
株価情報をリアルタイムで提供
企業業績の表示期数を拡大
限定コラムが読み放題

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.