フクビが大幅反発、CFRTP製造プロセスの開発がNEDOの省エネルギー技術研究開発事業に採択
フクビ化学工業<7871>が大幅反発し年初来高値を更新している。18日の取引終了後、CFRTP(熱可塑性炭素繊維複合材)製造プロセスの開発が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」実用化開発フェーズに採択されたと発表しており、これが好感されている。
採択された研究開発テーマは、同社が17年から福井県工業技術センターとともに進めている「熱可塑性薄層プリプレグシートを用いた革新的一貫製造プロセスの開発」。熱可塑性薄層プリプレグシートは、繊維に熱可塑性樹脂を含浸させた薄層薄肉のシート材料で、現在はチョップドシートまでの試作が可能。今後、自動車その他の金属代替に対する軽量化ニーズやリサイクルニーズに対し、同件により課題解決を図るとしている。なお、22年3月期業績に与える影響は軽微としている。