旭ダイヤが3連騰、ウエハー研削用ダイヤモンド工具など好調で業績大幅上振れも
旭ダイヤモンド工業<6140>が3連騰で2週間ぶりに700円台を回復、売り買いに厚みが加わりウネリが伴ってきた。同社はダイヤモンド工具専業の国内トップメーカーで、半導体、自動車向けなどで高水準の需要を取り込んでいる。半導体関連株は米国株市場でも買い直される銘柄が多くなり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も前週末に今月に入って初めて終値ベースで3300台を回復した。台湾の半導体受託製造大手TSMC<TSM>が日本に工場を建設予定にあり、総事業費は約8000億円。そのうち半分は国が負担するということで、マーケットでも半導体セクターへの注目度ががぜん高まっている。半導体ウエハー研削向け需要の拡大が中期的に見込まれるなか、同社株への見直し買いが活発化している。業績は22年3月期営業損益が11億9000万円(前期は7億3200万円の赤字)と急回復見通しにあるが、市場では大幅な上振れの可能性が指摘されている。