話題株ピックアップ【昼刊】:サインポスト、GW、ブイキューブ
■サインポスト <3996> 1,668円 +300 円 (+21.9%) ストップ高 11:30現在
サインポスト<3996>がストップ高。きょう付の日本経済新聞朝刊で「日本郵政グループとファミリーマートは、全国の郵便局内に無人決済のコンビニエンスストアを設置する」と報じられ、無人決済システムを手掛ける同社に思惑的な買いが入っているようだ。サインポストはJR東日本スタートアップ(東京都新宿区)と2019年7月に合弁会社を設立し、駅構内でAI無人決済システムを使った無人決済店舗の展開を進めている。また、人工知能(AI)と画像認識技術を活用した設置型セルフレジ(無人レジ)など、無人決済システムの開発を進めている。
■グローバルウェイ <3936> 7,770円 +1,460 円 (+23.1%) 11:30現在
グローバルウェイ<3936>は大幅高で4日続伸し年初来高値を更新。同社は20日取引終了後、スイス子会社のタイムチケットが開発中のゲームプレイヤーマッチングサイト「GameTomodachi」のリリースが、10月26日に決まったと発表しており、材料視されている。オンラインゲームプレイヤーが一緒に遊ぶ友達を見つけることができるサービスで、ゲームを通して作った友達と共通の関心事について、互いにコミュニケーションをとることができる。インフルエンサーは、ファンと一緒にゲームをプレイできるチケットを販売したり、写真や動画を共有したりすることが可能。今回は主にゲームプレイヤー同士が一緒にゲームができるためのコミュニケーション並びに売買機能を中心にリリースし、対応言語は英語、インドネシア語、日本語の3カ国語で、初期リリースの注力地域はインドネシアとフィリピン。暗号通貨プロジェクトであるTimeCoinProtocolを用いたアプリケーションの一つとなる予定で、将来的にはタイムコインによる決済や報酬の付与ができるようになるとした。
■ブイキューブ <3681> 1,766円 +151 円 (+9.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
ブイキューブ<3681>が大幅高で3連騰。Web会議システムなどを手掛け、昨年はコロナ禍でテレワークなどの特需が発生したことから株価も大きく居どころを変えたが、今年春以降はきつい調整を強いられていた。今週に入ってから満を持しての切り返しに転じている。市場では「直近、20日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、同社株を新規に『バイ』とし目標株価を現在の2倍の水準である3300円に設定したことで、これを手掛かり材料に買いが集中した。テレワークを支えるビジネスモデルはコロナ後も続くとの見方を示している」(準大手証券ストラテジスト)という。また、株式需給面でも上値余地があった。「アフターコロナを見込み空売りも積み上がっており、日証金では貸借倍率0.25倍と大幅に売り長状態にあったことで、(買いの投資判断が)踏み上げを誘発した」(同)とも指摘していた。
■エンビプロ <5698> 2,764円 +223 円 (+8.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
エンビプロ・ホールディングス<5698>の上値追い鮮烈。前日こそひと押し入れたものの、きょう改めて買い直され、188円高の2729円まで上昇し上場来高値を更新した。建築廃材や廃車などを回収して鉄スクラップなどに加工する金属リサイクルの大手で、足もとの業績は絶好調。21年6月期営業利益は前の期比2.7倍の21億3000万円と急拡大した。22年6月期も会社側は前期比12%増の23億9000万円と2ケタ成長を見込む。世界的な電気自動車(EV)シフトを背景に、その基幹部品であるリチウムイオン2次電池を再資源化する研究開発で先駆するなど、カーボンニュートラルの観点からもテーマ性が豊富だ。
■ヒトコムHD <4433> 2,211円 +170 円 (+8.3%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>が急騰。水戸証券は20日、同社株のレーティングを「B」から「A」に2段階引き上げた。目標株価は2200円から2650円に見直した。同社は通信モバイル・家電・ストアサービスなどでの販売系営業支援やEC受託事業とインサイドセールス事業によるデジタル営業支援が主力。21年8月期の連結営業利益は前の期比52%増の47億8700万円と7月に上方修正した同利益予想の44億2000万円を上回って着地した。巣ごもり消費によるEC特需や「鬼滅の刃」などの高付加価値ライセンス販売の好調などが寄与した。同証券では、22年8月期の同利益は56億円と会社計画(50億円)を上回ると予想している。デジタル営業支援が減収に転じると予想していたが、今期も好調を維持できるとみているほか、20年8月期に獲得した新規サイトが収益化すると見込んでいる。
■USENHD <9418> 3,150円 +230 円 (+7.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が急反発している。この日、子会社USENがライトアップ<6580>と連携し、USEN-NEXTフィナンシャルの事業性融資商品「USEN-NEXTデータ・レンディング」の提供を開始したと発表しており、これが好感されている。USENとライトアップは、20年8月に業務提携契約を締結し、中小企業と店舗オーナーが受給できる助成金・補助金の申請までをサポートする「USEN助成金診断サービス」を提供している。今回の「USEN-NEXTデータ・レンディング」の提供は、同連携において、サービスの更なる活用促進に向け、利用時に必要となる資金の準備を支援することが目的という。
■大平洋金属 <5541> 2,179円 +103 円 (+5.0%) 11:30現在
大平洋金属<5541>が3日ぶり反発。株価は底値圏からの大勢二段上げの様相となり、足もとでは2000円大台に乗せた後、目先筋の売りを吸収している局面にある。フェロニッケル製錬で世界屈指の実力を持つ日本製鉄系の合金メーカー。ニッケルの市況動向と業績や株価の連動性が高い。LMEニッケル価格の上昇が続いており、前日には1トン当たり2万963ドルと2014年5月以来、約7年半ぶりの高値で引けている。これが同社株を刺激する材料となった。22年3月期はトップラインが急回復し、最終利益段階では前期比45%増益を見込む。有配企業ながら0.6倍台のPBRは株価指標面からも割安感が強い。
■日本ペHD <4612> 1,229円 +35 円 (+2.9%) 11:30現在
日本ペイントホールディングス<4612>が3日続伸している。20日の取引終了後、連結子会社デュラックスグループ社を通じて、フランスの建築用塗料大手のクロモロジー・ホールディングを買収すると発表しており、これが好材料視されている。クロモロジー社は、フランスやイタリア、スペイン、ポルトガルで高いシェアを有し、欧州で幅広く事業展開している。今回の買収は、中国に次ぐ世界2位の塗料市場である欧州市場における事業基盤の強化を図るのが狙いで、更に、木工用塗料、高意匠塗料及びSAF(密封剤、接着剤、充填剤)など、デュラックスグループ社のポートフォリオに新たなブランドを立ち上げるための強力なプラットフォームが獲得できるとしている。取得価額は11億5200万ユーロ(約1535億円)で、22年上期中に株式を取得する予定。なお、取得資金は金融機関からの借り入れを想定しており、新株発行を伴う資金調達は予定していないという。
■コシダカHD <2157> 728円 +16 円 (+2.3%) 11:30現在
コシダカホールディングス<2157>が4日続伸と気を吐き、今月14日につけた年初来高値にあと1円と迫る場面があった。高校生などの若い世代を意識した低価格路線の「カラオケまねきねこ」を全国展開している。新型コロナウイルスの感染者数の減少が続いており、20日は東京都での新規感染者数が41人にとどまった。そうしたなか、アフターコロナ関連の有力株として投資マネーの攻勢が続いている。先行き業績についても22年8月期は27億100万円の営業黒字化(前期は76億2800万円の赤字)を見込んでおり、年間配当も前期の4円から8円に引き上げる計画で、これも物色人気に反映されている。
■三井物産 <8031> 2,623円 +32 円 (+1.2%) 11:30現在
三井物産<8031>、丸紅<8002>など総合商社株の頑強な株価が目を引く。原油価格の高騰が止まらず、前日のWTI原油先物価格は終値ベースで7年ぶりの高値水準である1バレル=83ドル87セントまで上昇、10月は月初の段階では75ドル台で推移していたが、そこから既に8ドル以上も上昇したことになる。国内企業にとってはコスト高要因として業績面にネガティブな影響を与えるが、原油を含めコモディティ関連を手掛ける総合商社にとっては商機が高まっている。
■科研製薬 <4521> 4,530円 +55 円 (+1.2%) 11:30現在
科研製薬<4521>が反発している。午前11時ごろ、熱傷焼痂(しょうか)除去剤「KMW-1」の日本人熱傷患者を対象とした国内第3相臨床試験について、主要評価項目で有効性が示されたと発表しており、これが好材料視されている。なお、同件による22年3月期連結業績予想に与える影響はないという。
■ピーエス三菱 <1871> 677円 +8 円 (+1.2%) 11:30現在
ピーエス三菱<1871>が小反発。同社は20日引け後に、近年大幅に増えている橋梁上部工の床版取替設計の生産性向上を目的に、橋梁設計などのシステム開発を行うJIPテクノサイエンス(東京都千代田区)と共同で、プレキャストPC床版の自動製図システムを開発したと発表しており、材料視されている。新システムは線形データを読み込み、橋梁の床版であるプレキャストPC床版の割り付けから、床版形状図、床版配筋図までの一連の図面作成を行う。JIPテクノのPC床版設計ソフト「JSP-6W」の計算結果との連動も可能であり、計算結果を読み込むことでPC鋼材や鉄筋が自動配置されるため、図面作成まで効率的な設計ができる。図面出力のほか、鉄筋・PC鋼材・型枠・コンクリートの数量計算を出力し、床版設計業務の大幅な効率化・省力化も可能としている。
■INPEX <1605> 978円 +9 円 (+0.9%) 11:30現在
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。20日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比0.91ドル高の1バレル=83.87ドルと上昇。一時、84ドル台と2014年10月以来、7年ぶりの水準に値を上げた。米国の原油在庫の減少したことから、需給引き締まり観測が強まった。来月4日には石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどからなるOPECプラス会合が予定されており、原油市場にはなお投機的な売買が膨らむとの観測も出ている。
■マネックスグループ <8698> 783円 +3 円 (+0.4%) 11:30現在
マネックスグループ<8698>に寄り付き大量の買い注文が入ったほか、セレス<3696>、ルーデン・ホールディングス<1400>など仮想通貨(暗号資産)関連株が総じて買われる展開となっている。ここビットコイン価格の上昇が止まらない状況となっており、20日には6万6000ドルを上回り半年ぶりの最高値更新となった。ビットフライヤー提供のきょう午前8時現在のビットコイン価格も前日比21万4000円高の754万7000円と750万円を上回っている。これが東京市場でも関連銘柄の株価を強く刺激する格好となっている。
■ENECHANGE <4169> 5,090円 -780 円 (-13.3%) 11:30現在
ENECHANGE<4169>は急落している。東京証券取引所が20日、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を、21日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を発表しており、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となっているようだ。また、日証金も同日以降、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を、50%(うち現金20%)にすると発表している。
■東京エレクトロン <8035> 49,600円 -1,360 円 (-2.7%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>が売り優勢となり、5万円大台を割り込んだ。ここ米長期金利の上昇が再び目立つ展開となっており、前日の米国株市場ではハイテク株の一角が売られた。半導体セクターもオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディング<ASML>が発表した10~12月期売上高予想が市場コンセンサスを下回ったことで株価も大幅に水準を切り下げた。また、エヌビディア<NVDA>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>など主力株がマイナス圏で引けており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら6日ぶりに反落した。東京市場でも前週後半から戻りに転じていた半導体製造装置の主力株だが、目先は利益確定売りに押される展開となっている。
■川本産業 <3604> 928円 +150 円 (+19.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
川本産業<3604>がストップ高カイ気配。20日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を280億円から300億円(前期比2.8%減)へ、営業利益を8億円から8億2000万円(同37.2%減)へ増額しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。新型コロナウイルス感染症の新規感染者が増加したことに伴い、カタログ通信販売やインターネット通信販売事業者に対する感染管理製品の売り上げが計画以上となったほか、育児用品の販売も好調だった。また、出張の制限などにより経費が減少したことも業績に寄与する。
●ストップ高銘柄
アールプランナー <2983> 5,430円 +700 円 (+14.8%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
オンコリス <4588> 694円 -150 円 (-17.8%) ストップ安売り気配 11:30現在
ニッチツ <7021> 3,455円 -700 円 (-16.9%) ストップ安 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース