注目銘柄ダイジェスト(前場):新日科学、KOA、SE H&Iなど

市況
2021年10月22日 11時51分

ディスコ<6146>:31250円(+1150円)

大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は245億円で前年同期比74.2%増益、会社計画の187億円に加えて、市場予想も30億円程度上回っている。個別売上高速報でコンセンサスはやや切り上がっていたとみられるが、それでも想定以上の着地と受けとめられている。10-12月期計画は188億円としており、ガイダンスに保守的な傾向が強い中でも、コンセンサスと同水準になっている。

KOA<6999>:1583円(-137円)

大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は34.7億円で前年同期比7倍の水準となっている。従来予想の36.7億円はやや下回る着地に。自動車向け売上高の大幅な増加などが収益拡大の背景になっている。一方、第3四半期見通しは累計で48.1億円、同3.9倍の見通しとしており、10-12月期は13.4億円で前四半期比では13.0%の減益となる前提。収益拡大基調の一服感なども意識される状況のようだ。

飯田GHD<3291>:2862円(+24円)

反落。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の610億円から870億円、前年同期比65.3%増に引き上げへ。生活様式の変化に伴う分譲戸建住宅への関心の高まりを背景に需給バランスが改善され、主力の戸建分譲事業の業績が堅調に推移しているもよう。ただ、第1四半期は同2.6倍で従来の上半期予想比進捗率も68%程度に達していたため、今回の業績上方修正水準の上振れは想定線とも捉えられる形のようだ。

ラクス<3923>:3415円(+65円)

反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来の6.8億円から8.9億円、前年同期比47.9%減に引き上げ。IT 人材事業が好調で売上高が計画を上振れたほか。採用施策の期ズレや福利厚生費・広告宣伝費の未消化などが発生しているもよう。第1四半期の段階で進捗率は76%となっていたことでサプライズは大きくないものの、過度な収益悪化への警戒感は後退する状況のようだ。

新日科学<2395>:1339円(+162円)

大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の12.2億円から19.5億円、前年同期比67.6%増に、通期では25.5億円から38億円、前期比50.3%増にそれぞれ上方修正。バイオ医薬品の開発競争が激化するなか、強みを持つ霊長類(サル)試験の需要が拡大しており、主力事業である前臨床事業の売上が上振れのもよう。第1四半期営業増益率は9.9%増にとどまっていたため、足元の収益拡大は想定以上との見方に。

SE H&I<9478>:228円(-11円)

大幅安。40万株(1億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.82%。買付期間は22日から11月30日まで。また、22年3月期の営業利益を従来予想の8.30億円から10.40億円(前期実績9.24億円)に上方修正した。朝方に一時年初来高値を付けたものの、その後は利益確定売りに押されているようだ。

ニューラル<4056>:2920円(+114円)

大幅に反発。オフィスビル向けエレベーターサイネージ事業を展開する東京(東京都新宿区)と業務提携すると発表している。提携で高付加価値の屋外広告サービスを展開する。ニューラルポケットの業務提携先であるソフトバンク(東京都港区)も通信提供などで協力・参画する。また、サイネージ広告事業のフォーカスチャネル(東京都豊島区)の株式を取得し、完全子会社化する。取得価額は2.67億円。

NexTone<7094>:3820円(+95円)

大幅に反発。22年3月期第2四半期末(9月30日)現在の著作権管理楽曲数が第1四半期比1万3182曲増加し、25万0181曲になったと発表している。新譜の楽曲数は1万3393曲増加して2万9078曲となり、話題となった楽曲も順調に拡大しているという。デジタルコンテンツディストリビューション業務の取扱原盤数も2万9005原盤増加し、83万6557原盤に拡大した。著作権管理楽曲や取扱原盤の増加は収益拡大に直結するとの見方から買いが入っているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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