株価指数先物【寄り前コメント】 様子見ムード強く、25日、75日移動平均線とのレンジ推移を想定
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 28690 -180 (-0.62%)
TOPIX先物 1996.0 -8.0 (-0.39%)
シカゴ先物 28730 -140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
22日の米国市場はNYダウが上昇する一方、 S&P500、ナスダックは下落。中国恒大のドル建て債利払い実施で目先のデフォルトリスクが後退し安心感が広がったほか、10月のサービス業購買担当者指数(PMI)の改善が材料視された。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が南ア中銀のオンライン会合で、インフレ高が想定よりも長く続く可能性に言及したことが重荷となった。S&P500業種別指数は銀行、各種金融、家庭用品・パーソナル用品が下落する一方で、メディア、小売、半導体・同製造装置は下落。
シカゴ先物清算値は日中大阪比140円安の2万8730円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万8910円で始まり、直後につけた2万8940円を高値に、2万8840円~2万8900円水準での保ち合いに。米国市場の取引開始後に軟化し2万8690円まで下落すると、その後は2万8690円~2万8790円水準で保ち合い、2万8690円とナイトセッションの安値で取引を終えた。
本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、売り先行で始まることになろう。NYダウは最高値を更新したものの、前日の取引終了後に決算を発表したインテル<INTC>が11%を超える急落をみせており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷となりそうだ。日経225先物は25日移動平均線(2万8935円水準)が上値抵抗線として意識されやすく、一方で75日線(2万8390円水準)を支持線としたレンジ推移となろう。
また、31日に衆院選挙を控え、前哨戦と位置づけられていた参議院補欠選挙の結果を受けて、様子見ムードも広がりやすいだろう。中国恒大を巡る報道などにも引き続き警戒する必要がありそうだ。
さらに、今週から主要企業の決算発表が本格化する。指数インパクトの大きい主要企業の決算が相次ぐこともあり、決算内容を受けた市場反応を見極めたいとする神経質な値動きになりそうだ。
株探ニュース