株価指数先物【寄り前コメント】 日経225先物は上値抵抗線として意識される25日線水準での攻防に

市況
2021年10月26日 8時14分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 28800 +180 (+0.62%)

TOPIX先物 2005.0 +9.0 (+0.45%)

シカゴ先物 28810 +190

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

25日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。バイデン大統領が掲げる経済政策の一つである教育支援や気候変動対策への歳出・歳入関連法案について、反対姿勢を示していた民主党のマンチン上院議員が今週中の合意の可能性に言及したことが材料視された。また、決算発表が本格化するなか、市場予想を上回る好決算への期待感なども相場の底堅さにつながっていた。

S&P500業種別指数は自動車・同部品、エネルギー、食品・生活必需品、小売が上昇する一方で、公益事業、食品・飲料・タバコ、ヘルスケア機器・サービスが下落。

シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比190円高の2万8810円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比20円高の2万8640円で始まり、直後に2万8700円を回復した後は2万8650円を挟んだ保ち合いで推移。米国市場の取引開始後に軟化し2万8590円まで下落したものの、取引半ばにかけて切り返すと一時2万8890円まで上げ幅を広げる場面がみられた。その後は2万8800円~2万8850円水準で保ち合い、2万8800円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。米国ではテスラ<TSLA>が12%を超える上昇となったほか、ネットフリックス<NFLX>は最高値を更新。また、フェイスブック<FB>は取引終了後に決算を発表し予想は下回ったものの、自社株購入枠の引き上げ発表が材料視されて時間外で買われている。

昨日の日経225先物は売り先行で始まり、75日移動平均線水準で下げ渋る展開だった。本日は買い先行ながらも上値抵抗線として意識されている25日線水準での攻防となろう。また、NT倍率は先物中心限月で一時14.26倍に低下する場面がみられたが、その後はNTショートの巻き戻しも入り、14.33倍で終えた。75日線に上値を抑えられる形状を続けているとはいえ、米国では大型テック株の一角が買われている流れもあり、ややNTロングに傾きそうだ。

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