話題株ピックアップ【夕刊】(3):DyDo、日電産、グリムス
■DyDo <2590> 5,420円 +60 円 (+1.1%) 本日終値
ダイドーグループホールディングス<2590>は反発。25日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の販売状況速報で、販売本数は前年同月比2.2%減となったが、減少率は9月度の同12.3%減に比べて大幅に縮小しており、これが好感された。なお、10月までの累計では前年同期比0.5%減だった。
■ソフトクリエ <3371> 3,840円 +25 円 (+0.7%) 本日終値
ソフトクリエイトホールディングス<3371>が高い。同社は25日取引終了後、12万5000株(発行済み株式総数に対する割合0.97%)、または5億円を上限とする自己株取得枠を設定すると発表。取得期間は10月26日~12月31日。株主還元水準の向上を図るとともに、経営環境の変化に応じて機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■日本電産 <6594> 12,590円 +45 円 (+0.4%) 本日終値
日本電産<6594>は売り買い交錯の展開。精密小型モーター大手でHDD用では世界トップシェアを誇るほか、最近は車載向けに注力し、売り上げ規模は精密小型モーターに肉薄している状況。業績は好調で22年3月期通期営業利益は前期比13%増の1800億円を見込むがなお保守的との見方がある。きょう中間期の決算発表を控えており、その内容に市場の関心が集まっている。また、前日の米国株市場ではテスラ<TSLA>が13%高と急騰、連日で上場来高値を更新し、時価総額1兆ドル超えを果たした。EV用駆動モーターに戦略的に力を入れる日電産は、テスラとの株価連動性も高く足もとの株価に追い風として意識される。
■キッセイ薬品工業 <4547> 2,366円 +7 円 (+0.3%) 本日終値
キッセイ薬品工業<4547>が反発。同社は25日取引終了後、集計中の22年3月期第2四半期(4~9月)連結売上高が315億円から323億円(前年同期比微増)へ、営業損益が18億円の赤字から2億円の黒字(同90.2%減)へ、純利益が38億円から56億円(同27.4%増)へ当初の会社計画を上回りそうだと発表。医薬品事業、情報サービス事業の売上高が当初予想を上回る見込みであることに加え、海外提携先へのマイルストーン支払いタイミングの繰り延べなどにより販売費及び一般管理費が減少したことから、営業利益、純利益が当初予想を上回る見込みとなった。なお、22年3月期業績予想は11月9日の第2四半期決算の際に発表するとしている。
■グリムス <3150> 2,716円 +1 円 (+0.0%) 本日終値
グリムス<3150>が続伸。25日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が93億8100万円から104億200万円(前年同期比25.0%増)へ、営業利益が15億1100万円から19億1800万円(同18.9%増)へ、純利益が10億円から13億2400万円(同17.8%増)へ上振れて着地したようだと発表。小売電気事業やエネルギーコストソリューション事業が順調に進捗していることが要因としている。
■東映アニメーション <4816> 18,330円 -2,110 円 (-10.3%) 本日終値
東映アニメーション<4816>が急反落。25日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高は510億円(前期比1.2%減)の従来見通しを据え置いた一方、営業利益を110億円から145億円(同6.5%減)へ、純利益を76億円から102億円(同7.8%減)へ上方修正したが、営業利益で160億円強を見込んでいた市場予想を下回ることから、失望売りが出たようだ。上方修正は、今期売り上げ計上予定だった大型劇場作品の納品が来期以降に期ずれしたものの、利益率が高い海外版権事業で「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売や、国内配信権販売が好調に推移していることが要因としている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高297億4000万円(前年同期比21.6%増)、営業利益111億3800万円(同48.6%増)、純利益81億4400万円(同45.4%増)だった。
■ピー・シー・エー <9629> 1,769円 -187 円 (-9.6%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
ピー・シー・エー<9629>が急反落。25日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を124億4700万円から135億1500万円へ、営業利益を18億6600万円から25億8600万円へ、純利益を11億9200万円から23億1000万円へ上方修正したが、サプライズ感に欠けるとの見方が強く期待感が剥落した形となった。会計基準の変更に伴い前期との比較はないものの、21年12月にサポート終了を迎える「PCA Xシリーズ」の更新需要に伴い製品売上高が大幅に増加していることに加えて、投資有価証券売却益の計上などで上方修正するという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高66億900万円(前年同期比10.5%増)、営業利益17億5300万円(同86.8%増)、純利益14億4900万円(同2.5倍)だった。
■キヤノンMJ <8060> 2,296円 -213 円 (-8.5%) 本日終値 東証1部 下落率2位
キヤノンマーケティングジャパン<8060>は大幅に5日続落。同社は25日取引終了後、21年12月期売上高を5670億円から5580億円(前期比2.4%増)へ当初計画を下回る見込みとなり、営業利益350億円(同11.8%増)の見通しを据え置き、純利益については242億円から255億円(同15.9%増)へ上回る見通しであると発表した。ただ、純利益の上振れは投資有価証券を売却したことが主因であり、オフィス用複合機(MFP)を中心とした製品の供給不足などを背景にした売上高の下方修正が嫌気されたようだ。なお、高付加価値製品やサービスの売上構成比を高めることによる売上総利益率の向上、販売管理費の削減に努めることで、営業利益は前回公表値を据え置いた。あわせて、21年12月期第3四半期(1~9月)売上高は3981億9500万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は266億6100万円(同30.8%増)、純利益は202億7400万円(同41.2%増)で着地したと発表した。
■INCLUSIVE <7078> 901円 +150 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
INCLUSIVE<7078>がストップ高。きょう正午ごろ、ロケット開発ベンチャーのインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)と資本提携すると発表。インターステラは観測ロケット「MOMO(モモ)」や超小型人工衛星打ち上げロケットの開発や製造を手掛け、実業家の堀江貴文氏がファウンダーを務めていることでも知られる。今回の提携によりINCは、「MOMO」の広告ソリューションの企画開発、営業を支援するほか、人工衛星を活用した産業支援ソリューションや、これらのソリューションを活用したサービスと一般消費者との接点を強化する情報流通ソリューションの提供を目指す。
■ぷらっとホーム <6836> 1,132円 +150 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
ぷらっとホーム<6836>がストップ高。同社はきょう、7日からサービスを開始したIoTデータ取引基盤「PTPF」の普及に向け、暗号屋(福岡市中央区)及びベースドラム(東京都港区)との協業を開始すると発表。あわせて、ハブとなるウェブサイトをオープンしたことも明らかにしており、これが材料視されたようだ。暗号屋はブロックチェーン事業を専門とする企業で、ベースドラムはテクニカルディレクション領域に特化した業務を行っている。3社は今回の協業開始とウェブサイト公開を皮切りに、PTPFの機能開発の推進、PTPFを利用したデータ流通事業へ参入する事業者のサポート、PTPFを利用したアプリケーションやシステム制作を行う開発者のための環境整備といったエコシステムの構築を進めるとしている。
●ストップ高銘柄
SDSホールディングス <1711> 393円 +80 円 (+25.6%) ストップ高 本日終値
シーズメン <3083> 461円 +80 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
グローバルウェイ <3936> 6,590円 -1,500 円 (-18.5%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース