前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2021年10月27日 5時20分

■東映アニメ <4816>  18,330円 (-2,110円、-10.3%)

東映アニメーション <4816> [JQ]が急反落。25日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高は510億円(前期比1.2%減)の従来見通しを据え置いた一方、営業利益を110億円から145億円(同6.5%減)へ、純利益を76億円から102億円(同7.8%減)へ上方修正したが、営業利益で160億円強を見込んでいた市場予想を下回ることから、失望売りが出たようだ。上方修正は、今期売り上げ計上予定だった大型劇場作品の納品が来期以降に期ずれしたものの、利益率が高い海外版権事業で「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売や、国内配信権販売が好調に推移していることが要因としている。なお、第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高297億4000万円(前年同期比21.6%増)、営業利益111億3800万円(同48.6%増)、純利益81億4400万円(同45.4%増)だった。

■PCA <9629>  1,769円 (-187円、-9.6%)

東証1部の下落率トップ。ピー・シー・エー <9629> が急反落。25日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を124億4700万円から135億1500万円へ、営業利益を18億6600万円から25億8600万円へ、純利益を11億9200万円から23億1000万円へ上方修正したが、サプライズ感に欠けるとの見方が強く期待感が剥落した形となった。会計基準の変更に伴い前期との比較はないものの、21年12月にサポート終了を迎える「PCA Xシリーズ」の更新需要に伴い製品売上高が大幅に増加していることに加えて、投資有価証券売却益の計上などで上方修正するという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高66億900万円(前年同期比10.5%増)、営業利益17億5300万円(同86.8%増)、純利益14億4900万円(同2.5倍)だった。

■キヤノンMJ <8060>  2,296円 (-213円、-8.5%)

東証1部の下落率2位。キヤノンマーケティングジャパン <8060> が大幅に5日続落。同社は25日取引終了後、21年12月期売上高を5670億円から5580億円(前期比2.4%増)へ当初計画を下回る見込みとなり、営業利益350億円(同11.8%増)の見通しを据え置き、純利益については242億円から255億円(同15.9%増)へ上回る見通しであると発表した。ただ、純利益の上振れは投資有価証券を売却したことが主因であり、オフィス用複合機(MFP)を中心とした製品の供給不足などを背景にした売上高の下方修正が嫌気されたようだ。なお、高付加価値製品やサービスの売上構成比を高めることによる売上総利益率の向上、販売管理費の削減に努めることで、営業利益は前回公表値を据え置いた。あわせて、21年12月期第3四半期(1-9月)売上高は3981億9500万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は266億6100万円(同30.8%増)、純利益は202億7400万円(同41.2%増)で着地したと発表した。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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