トヨタが軟調相場で強さ発揮、1ドル114円台の円安が収益上乗せ要因に
トヨタ自動車<7203>が全体軟調相場のなか前日終値を上回る水準で頑強な値動きを示している。米国ではインフレ懸念を背景に長期金利の先高期待が根強いが、日米金利差拡大の思惑からここ最近は円が売られやすい環境にある。足もとではやや円高方向への揺り戻しがみられるものの、前日よりも円安が進んだ1ドル=114円台で推移しており、輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い同社株には追い風材料となる。同社の22年3月期通期の想定為替レートは1ドル=105円で、実勢はそれより9円あまりも円が安くなっていることから、円安メリットが収益上乗せ要因として意識される状況にある。