日本電計は大幅高で4カ月半ぶり新高値、今3月期業績上方修正と配当実質増額を好感
日本電計<9908>は出来高増勢のなか大幅高。足もとで株価は伸び悩んでいるものの一時146円高の1842円まで買われ6月8日以来約4カ月半ぶりの年初来高値更新となった。オシロスコープなど電子計測器の専門商社で、世界的に電気自動車(EV)市場が拡大するなか、同関連設備投資の動きを取り込み収益に反映させている。きょう前場取引時間中に22年3月期業績予想の修正を発表、最終利益段階で従来予想の17億円から20億円(前期比36%増)に増額しており、これが株価の刺激材料となった。PERは8倍強、PBR0.6倍台は割安感が強い。更に、株主還元姿勢も評価され、12月末割当の1株を1.5株にする株式分割に伴い年間配当を75円から70円に修正したが、これは分割を考慮すると実質20%の増配に相当する。