話題株ピックアップ【昼刊】:伯東、メルカリ、豊田通商

注目
2021年11月1日 11時40分

■エフアンドエム <4771>  2,335円  +350 円 (+17.6%) 一時ストップ高   11:30現在

29日に決算を発表。「上期経常が66%増益で着地・7-9月期も2.2倍増益」が好感された。

エフアンドエム <4771> [JQ] が10月29日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比65.9%増の7.5億円に拡大したが、通期計画の19.8億円に対する進捗率は37.9%となり、5年平均の36.7%とほぼ同水準だった。

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■伯東 <7433>  2,279円  +338 円 (+17.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

伯東<7433>が急騰。同社は半導体関連機器を主力とするエレクトロニクス商社だが、足もとの業績は世界的に旺盛な半導体需要を追い風として絶好調に推移している。前週末10月29日取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来見通しの40億円から65億円(前期比71%増)に大幅増額した。加えて、好調な業績を背景に株主還元策を強化し、今期年間配当は従来計画の60円から120円へと倍増させることを発表、これらがポジティブサプライズとなって投資資金を呼び込む格好となっている。

■ポピンズ <7358>  3,710円  +535 円 (+16.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

ポピンズホールディングス<7358>が一時630円高の3805円まで買われる人気となったほか、カラダノート<4014>、ベネッセホールディングス<9783>、ベビーカレンダー<7363>、グローバルキッズCOMPANY<6189>など子育て支援関連に位置づけられる中小型株が上値を伸ばす格好となっている。衆院選で自民党が261議席を確保し、単独で絶対安定多数を確保したことで岸田政権の求心力が高まることへの期待が株式市場でもポジティブに評価されている。そのなか岸田首相は、早い段階から重点政策として子育て世帯への支援策を強化する方針を打ち出しており、関連銘柄の株価を刺激している。

■ストライク <6196>  5,000円  +700 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率3位

ストライク<6196>はストップ高カイ気配。中小企業を主要顧客としたM&A仲介会社で、大型案件の成約が寄与して業績は会社側の想定を上回って絶好調に推移している。同社が前週末10月29日に発表した22年9月期の業績予想ではトップラインが112億800万円と初の100億円大台乗せを果たし、営業利益も42億1000万円(前期実績は34億5100万円)と過去最高を大幅に更新する見通し。今期以降も中小企業の事業承継ニーズの高まりが予想されるなか、急拡大途上にある業績を評価する形で投資マネーの攻勢が活発化している。

■小松マテーレ <3580>  1,018円  +109 円 (+12.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

29日に発表した「5.1%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の5.1%にあたる215万株(金額で25億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月1日から22年6月30日まで。

■保土谷化学工業 <4112>  5,400円  +560 円 (+11.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

保土谷化学工業<4112>は急反発している。10月29日の取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を345億円から400億円へ、営業利益を25億円から50億円へ、純利益を14億円から25億円へ上方修正したことが好感されている。上期において、有機EL事業やアグロ事業(農薬製剤)の販売が堅調に推移しているほか、韓国子会社のPCR診断キット用材料も安定した販売が継続していることが要因。なお、会計基準変更のため、前期との比較はない。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高203億2900万円(前年同期比4.7%増)、営業利益33億6100万円(同20.4%増)、純利益17億6700万円(同41.1%増)だった。

■クレハ <4023>  8,150円  +770 円 (+10.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

クレハ<4023>は続急伸している。10月29日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が745億円から790億円(前年同期比19.6%増)へ、営業利益が75億円から113億円(同82.9%増)へ、純利益が57億円から83億円(同72.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。樹脂製品の「NEWクレラップ」や機能製品のリチウムイオン二次電池用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂の販売などが堅調に推移したことに加え、化学製品の農薬の出荷前倒しなどが寄与した。

■マンダム <4917>  1,820円  +166 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

29日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は黒字浮上」が好感された。

マンダム <4917> が10月29日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は3.5億円の赤字(前年同期は12億円の黒字)に転落した。

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■コムチュア <3844>  3,335円  +255 円 (+8.3%)  11:30現在

29日に決算を発表。「上期経常が43%増益で着地・7-9月期も27%増益」が好感された。

コムチュア <3844> が10月29日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比42.9%増の19.6億円に拡大し、通期計画の38億円に対する進捗率は51.7%に達し、5年平均の43.3%も上回った。

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■スクロール <8005>  925円  +62 円 (+7.2%)  11:30現在

スクロール<8005>が大幅高で900円台を回復、一時8%高の932円まで駆け上がる場面があった。売買高も急増し午前11時時点で135万株強に達し、個別材料株人気に乗っている。同社は29日取引終了後、22年3月期通期業績予想の修正を発表、トップラインは従来見通しから変更はないが、営業利益は39億円から59億円に20億円の大幅増額となり、これがポジティブサプライズとなった。通販事業はコロナ禍における巣ごもり消費特需が一巡したものの、新規媒体の企画や品揃えの拡充が奏功したことで収益を下支えしている。また、商品調達法の見直しや販促費の削減努力などが効果を発揮し利益率が向上している。

■メルカリ <4385>  6,580円  +430 円 (+7.0%)  11:30現在

メルカリ<4385>が大幅反発。同社は10月29日取引終了後、22年6月期第1四半期(7~9月)連結営業利益が8億4900万円(前年同期比2.3倍)だったと発表しており、好感されているようだ。なお、合理的な算定が困難であるとして、22年6月期の業績予想は引き続き開示されていない。メルカリJP、メルペイ、メルカリUSの3本柱が好調であり、このうちメルペイは四半期で初の黒字化を達成した。加えて、新規事業も予定通りの進捗であるとしている。

■豊田通商 <8015>  5,260円  +330 円 (+6.7%)  11:30現在

豊田通商<8015>が4日ぶり大幅反発。同社は10月29日取引終了後、22年3月期連結純利益が1500億円から1900億円(前期比41.2%増)へ、年間配当が120円から140円(前期は112円)へ、当初の計画を上回りそうだと発表しており、好感されているようだ。自動車生産関連及び自動車販売ビジネスの業績が好調に推移していることなどにより、上期実績が当初の想定よりも堅調に推移しているため。あわせて発表した22年3月期第2四半期(4~9月)連結純利益は1275億7300万円(前年同期比3.1倍)だった。

■コーセー <4922>  14,070円  +880 円 (+6.7%)  11:30現在

コーセー<4922>が大幅高で6日ぶりに反発している。10月29日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を2380億円から2240億円へ、営業利益を200億円から160億円へ、純利益を142億円から121億円へ下方修正し、あわせて70円を予定していた期末配当予想を60円に引き下げると発表したが、アク抜け感から買われているようだ。中国及びタルトは年初計画通りに推移しているものの、日本における新型コロナウイルス感染症の再拡大とそれに伴う緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出により、外出自粛による消費意識の低下が起こったことが響く見通し。なお、決算期変更により前期との比較はない。同時に発表した、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1229億3300万円、営業利益87億8900万円、純利益54億5900万円だった。会計基準の変更により前年同期との比較はないものの、会社参考値との比較では売上高0.4%増、営業利益2.2倍、純利益78.1%増だったとしている。

■テクマトリックス <3762>  1,914円  +114 円 (+6.3%)  11:30現在

テクマトリックス<3762>が大幅反発。同社は10月29日取引終了後、22年3月期第2四半期(4~9月)連結売上高は161億4600万円(前年同期比10.3%増)で過去最高を記録したと発表しており、好感されているもよう。セグメント別にみると、情報基盤事業、アプリケーション・サービス事業が過去最高の売上高となった。通期の売上高見通し330億円(前期比6.7%増)は据え置かれた。あわせて発表された上期連結営業利益は16億100万円(前年同期比3.6%減)となり、通期計画37億円(前期比3.3%増)に対する進捗率は43.3%にとどまったが、前年度の新型コロナウイルスの影響による販売促進費減少の反動であるとされ、特に悪材料視はされていないようだ。

■イー・ギャランティ <8771>  2,679円  +147 円 (+5.8%)  11:30現在

29日に決算を発表。「上期経常が20%増益で着地・7-9月期も22%増益」が好感された。

イー・ギャランティ <8771> が10月29日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比19.7%増の18億円に伸びたが、通期計画の37.5億円に対する進捗率は48.2%となり、5年平均の47.6%とほぼ同水準だった。

⇒⇒イー・ギャランティの詳しい業績推移表を見る

■シャルレ <9885>  658円  +100 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

シャルレ<9885>がストップ高カイ気配。同社は10月29日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業損益見通しを従来の6億円の黒字から14億円の黒字(前期は7億7500万円の赤字)に上方修正したことが好感されているようだ。売上高の見通しは前期比13.3%増の156億円(従来予想は163億円)に引き下げた。レディースインナーなど衣料品類の売り上げ回復が遅れると想定する一方、ウルトラファインバブルなどシャワーヘッドの販売伸長が利益を押し上げる見通しだとしている。なお、経常損益見通しは従来の6億1500万円の黒字から14億2000万円の黒字(前期は7億2900万円の赤字)、最終損益の見通しは2億7000万円の黒字から10億円の黒字(前期は13億2900万円の赤字)に引き上げている。

●ストップ高銘柄

シャノン <3976>  2,048円  +400 円 (+24.3%) ストップ高   11:30現在

INCLUSIVE <7078>  3,055円  +504 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在

シーズメン <3083>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

テクノホライゾン <6629>  966円  -300 円 (-23.7%) ストップ安売り気配   11:30現在

関西スーパーマーケット <9919>  1,448円  -400 円 (-21.6%) ストップ安売り気配   11:30現在

メンバーズ <2130>  2,755円  -700 円 (-20.3%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、3銘柄

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