ウェーブロックホールディングス---2Q業績予想を上回る、アドバンストテクノロジー事業が好調に推移
ウェーブロックホールディングス<7940>は10月29日、2022年3月期第2四半期(21年4月-9月)連結決算を発表した。前期末にインテリア事業を売却したことにより売上高は前年同期比27.6%減の108.47億円(予想比2.3%増)、営業利益は同44.0%減の5.37億円(予想比9.7%増)、経常利益は同24.2%減の7.01億円(予想比9.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は同14.2%減の5.34億円(予想比18.7%)となった。
マテリアルソリューション事業の売上高は前年同期比0.6%減の85.17億円、セグメント利益は同20.3%減の6.67億円となった。ビルディングソリューションおよびインダストリアルソリューション分野において、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種会場向けシートおよび東京オリンピック・パラリンピックに係る工事等の特需や、回復の動きが見られる建設工事の需要を引き続き取り込んだ。また、工場用シートシャッター等の販売も好調に推移した。パッケージングソリューション分野は、コロナ禍における健康志向の高まりを背景に、ヨーグルト関連のシート販売が伸長しており、また、主要取引先との連携も強化し、取引拡大を図った。アグリソリューション分野も、国内農業における資材等への投資意欲に回復が見られたこともあり、農業用資材等の販売が堅調に推移した。一方、リビングソリューション分野は、販売先となるホームセンター業界において、昨年の巣ごもり需要から一転し、継続するコロナ禍の影響により客足が他業種、他分野に分散化されている状況が続いた。さらに、需要期となる夏場での長雨等の気候影響も受け、販売が落ち込んだ。
アドバンストテクノロジー事業の売上高は前年同期比6.2%増の23.46億円、セグメント利益は同825.2%増の2.06億円となった。デコレーション&デイスプレー分野(金属調加飾フィルム分野およびPMMA/PC二層シート分野から名称変更)において、ロックダウン解除後のインドや東南アジア市場での需要が回復し、また、国内市場も自動車用途中心に需要が堅調に推移した。さらに、欧米市場も、新規案件の立ち上げが進んだ。自動車用内装ディスプレー用途も、新規案件獲得等の成果が順調に推移し、売上が伸長した。
2022年3月期通期については、売上高は前期比30.3%減の204.00億円、営業利益は同49.7%減の7.50億円、経常利益は同25.1%減の10.70億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同67.7%減の7.70億円とする、7月30日に公表した連結業績予想を据え置いている。
《EY》