デクセリがカイ気配、22年3月期業績及び配当予想の上方修正と自社株買い発表を好感
デクセリアルズ<4980>がカイ気配でスタートし気配値を切り上げる展開となっている。1日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を725億円から890億円(前期比35.2%増)へ、営業利益を119億円から210億円(同85.2%増)へ、純利益を70億円から130億円(同2.4倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各29円の年58円を予定していた配当予想を各30円の年60円に引き上げたことが好感されている。
上期において、技術トレンドに合致した高付加価値製品の拡大や新規顧客・案件の獲得、新製品の貢献などで売上高が好調に推移し、下期も高付加価値製品や新製品の拡大が続く見込みであることが要因としている。 なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高445億6200万円(前年同期比44.9%増)、営業利益122億9600万円(同2.6倍)、純利益77億円(同3.6倍)だった。
同時に、上限を150万株(発行済み株数の2.34%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は21年11月2日から22年1月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を通じて、企業価値の向上を図ることが目的としている。