3DMが続伸、原価低減した止血材「PuraStat」の出荷完了を材料視
スリー・ディー・マトリックス<7777>が続伸。同社は1日取引終了後、欧州中東地域・豪州市場向けの原価が低減された吸収性局所止血材「PuraStat(ピュアスタット)」の出荷が完了し、22年4月期下期より新しい原価が計上されると発表しており、材料視されている。
「PuraStat」は人体の構成成分である3種のアミノ酸からなるペプチドを原料とした透明な液体で、血液に触れると瞬時にハイドロゲルを形成する特性(自己組織化)を持つ。同社は吸収性局所止血材の製造原価低減に向け、5月10日に欧州の第三者認証機関より、製造プロセス中の滅菌工程を抜本的に見直した新たな製造方法への変更承認を得ている。この承認を受け、グループ全体での営業利益改善が見込めるとし、目標とする23年4月期黒字化に向け、大きな一歩を踏み出せたとした。なお、同様の製法による日本市場向け「PuraStat」も出荷に向けて準備中としている。