すららネット---3Qも2ケタ増収増益、導入校数及びID数が順調に推移

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2021年11月2日 15時14分

すららネット<3998>は10月29日、2021年12月期第3四半期(21年1月-9月)決算を発表した。売上高が前年同期比23.7%増の14.14億円、営業利益が同5.7%増の4.13億円、経常利益が同11.5%増の4.44億円、四半期純利益が同11.5%増の3.07億円となった。

学習塾マーケットの売上高は前年同期比5.8%増の5.53億円となった。「低学力に強い学力向上教材」というイメージに加え、先取り学習・反転授業など幅広い学力層での活用拡大、オンライン学習切り替えへの迅速な対応実績から「通塾でも自宅学習でもオンラインでシームレスに対応できるAI教材」として順調に認知が拡大している。その一方で、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う通塾の自粛要請により生徒数が減少し、当第3四半期末時点の導入校数は1,196校(前期末比80校増加)、ID数は22,795ID(同2,485ID減少)となった。

学校マーケットの売上高は前年同期比48.0%増の5.79億円となった。公立学校、私立学校の両市場で校舎数が順調に拡大している。私立学校分野は、専門学校や通信制高校、海外の日本人学校における採用が増えた。公立学校分野については、経済産業省へ交付申請した先端的教育用ソフトウェア導入実証事業費補助金(EdTech導入補助金)の交付が決定したことと、無償提供していた「すららドリル」の有料利用が開始したことにより、公立小中高校における採用が飛躍的に進んでいる。当第3四半期末時点の導入校数は1,342校(前期末比246校増加)、ID数(校舎課金を除く)は400,991ID(同66,425ID増加)となった。

個人学習者向けのBtoCマーケットの売上高は前年同期比22.6%増の2.74億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大による自宅学習需要の拡大と、昨今社会問題として注目されつつある不登校生の自宅利用の増加により、当第3四半期末時点のID数は3,629ID(前期末比213ID増加)となった。

将来の成長の鍵として注力している海外マーケットでは、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う現地の学校閉鎖が長期化しているが、家庭学習として個人での利用が増加していることと、NPO教育プロジェクト等複数のプロジェクトの採択が決まり、当第3四半期末時点の海外マーケットにおけるID数は2,472ID(前期末比536ID増加)となった。

また、同社全体の当第3四半期末時点における導入校数は2,593校(前期末比326校増加)、ID数は430,795ID(同57,012ID増加)となった。

2021年12月期通期については、売上高が前期比18.6%増の19.55億円、営業利益が同18.4%減の4.41億円、経常利益が同13.9%減の4.72億円、当期純利益が同14.9%減の3.23億円とする8月23日に上方修正した業績予想を据え置いている。

《ST》

提供:フィスコ

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