話題株ピックアップ【夕刊】(2):丸紅、GAテクノ、高島屋

注目
2021年11月2日 15時18分

■丸紅 <8002>  1,017円  +33 円 (+3.4%)  本日終値

丸紅<8002>が大幅高。きょう午前11時ごろ、22年3月期純利益予想について2300億円から3500億円(前期比56.8%増)へ上方修正しており、これが好感されたようだ。上期業績が好調だったことに加え、下半期においても商品市況などが引き続き当初想定以上に堅調に推移すると見込む。なお年間配当予想の増額も発表し、従来予想の34円から51円(前期33円)へ引き上げた。同時に発表した上期(4~9月)決算は、収益4兆757億円(前年同期比33.8%増)、純利益2058億3400万円(同2.0倍)だった。

■ジャックス <8584>  3,125円  +85 円 (+2.8%)  本日終値

ジャックス<8584>が後場上げ幅拡大。同社は午前11時30分に、22年3月期連結業績予想について、売上高1635億円(前期比1.8%増)は据え置いたが、営業利益を235億円から255億円(同56.2%増)へ、純利益を160億円から175億円(同48.6%増)へ、年間配当を140円から155円(前期は105円)へ上方修正すると発表しており、材料視された。上期は貸倒関連費用が想定以上に抑制され、さらにその他販売管理費が減少したことにより、利益面において前回予想を上回る見込みとなった。下期もクレジット事業及びファイナンス事業を中心に堅調に推移すると見込まれ、また、費用面においても貸倒関連費用のさらなる抑制とその他販売管理費の減少が見込まれるため、利益見通しを上方修正したとしている。

■GAテクノ <3491>  1,214円  +33 円 (+2.8%)  本日終値

GA technologies<3491>が7日続伸。この日、子会社イタンジが提供するリアルタイム不動産業者間サイト「ITANDI BB(イタンジ ビービー)」に関して、利用する賃貸不動産仲介が11月に4万店舗を突破したと発表しており、これが好感された。「ITANDI BB(イタンジ ビービー)」は、賃貸物件への入居申込情報と募集情報を即座に同期させることで、リアルタイムで賃貸可能な物件を検索できる不動産業者間サイト。今年5月12日の国会でデジタル改革関連法が成立したことにより、不動産業では、重要事項説明書などの書類手続きの電子化が可能になり、賃貸借の電子契約が実現し、賃貸業務における電子化のニーズが高まっていることなどを背景に利用層が広がっているようだ。

■ワークマン <7564>  6,280円  +160 円 (+2.6%)  本日終値

ワークマン<7564>が続伸。1日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比1.1%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、織り込み済みとの見方が強い。中旬以降の気温低下に合わせて、アウターやインナー、防寒小物などの秋冬商品が活発に動き、なかでもレディースのシーズン衣料は、カラーバリエーションの見直しやアイテムの拡充で販売数を伸ばした。ただ、上旬に全国的に気温が高かった影響で、通年・季節商品ともに前年を大幅に下回ったことが響いた。なお、チェーン全店売上高は同3.7%増だった。

■高島屋 <8233>  1,101円  +27 円 (+2.5%)  本日終値

高島屋<8233>は続伸。1日の取引終了後に発表した10月度店頭売上速報で、高島屋各店及び国内百貨店子会社の売上高が前年同月比5.6%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。緊急事態宣言の解除による外出機会の増加に伴い、特選衣料雑貨などの高額品に加え、衣料品などにも動きが見られ、前年実績を上回った。なお、免税売り上げは、同2.5倍だった。

■日本航空 <9201>  2,505円  +48 円 (+2.0%)  本日終値

日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>いずれも全体相場に逆行して堅調、業種別騰落率でも「空運」は東証1部33業種中で値上がり率首位となった。国内では新型コロナウイルスの感染第5波の収束が鮮明となっており、岸田首相は「GoToトラベル」の復活などに前向きな姿勢を示している。世界的にはまだ予断を許さない状況にあるが、空運セクターは脱コロナで収益恩恵を享受する典型的な業態で、足もとは空売り買い戻しの動きなどを誘発したとみられる。きょうは、JALが決算発表予定にあり、アク抜け感からの上昇を見込んだ押し目買いや買い戻しが先行した。

■KeePer技研 <6036>  3,470円  +65 円 (+1.9%)  本日終値

KeePer技研<6036>は続伸。1日の取引終了後に発表した10月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比36.9%増となり、18カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。緊急事態宣言が解除されたことに伴い、車を使ってレジャーに行くことが増え「車を清潔に、キレイに乗りたい」とコーティング・洗車のマインドが高まったことが寄与した。また、SNSで高い評価を得られたことが比較的高価格帯のキーパーコーティングの施工につながり、平均単価が同2.2%増と前月の同5%減から改善した。なお、全店の売上高は45.3%増だった。

■ニッタ <5186>  2,756円  +35 円 (+1.3%)  本日終値

ニッタ<5186>が続伸。1日の取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を39億円から50億円(前期比74.8%増)へ増額しており、これが好感されたようだ。原材料価格の高騰や物流費上昇の影響が懸念されるものの、第2四半期までの業績拡大基調が持続する見通し。売上高については概ね計画の範囲内で推移していることから、従来予想の800億円(同1.7%増)を据え置いた。また、期末配当予想を35円から50円にすることもあわせて発表した。これにより年間配当は85円となり、前期比15円の増配となる見込み。

■西日本FH <7189>  689円  +5 円 (+0.7%)  本日終値

西日本フィナンシャルホールディングス<7189>が続伸。同社は1日取引終了後、集計中の22年3月期第2四半期(4~9月)連結経常利益が145億円から231億円(前年同期比67.5%増)へ、純利益が100億円から156億円(同65.2%増)へ、当初の会社計画を上回りそうだと発表しており、好感された。資金利益や役務取引等利益が当初予想を上回る見込みとなったこと、及び信用コストが当初予想を下回る見込みとなったことなどが理由としている。

■ビジョナル <4194>  9,140円  +60 円 (+0.7%)  本日終値

東証マザーズ指数が続伸し、上値のフシとなっている1150突破が目前。テクニカル的にも5日・25日・75日移動平均線が収れんする1110~1120の水準から上放れトレンド転換の兆しをみせている。米国ではNYダウなど主要3指数が揃って連日の最高値更新と上昇基調が続いているが、小型株指数のラッセル2000も足もとで主要3指数を上昇率で上回る急速な上値追い態勢にあり、中小型株にも物色資金が回っていることを示唆している。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で個人投資家の土俵であるマザーズ銘柄を物色する動きが強まっている。きょうは時価総額上位銘柄では、ビジョナル<4194>やプラスアルファ・コンサルティング<4071>などが高く、全体相場の戻りを助長している。

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