株価指数先物【寄り前コメント】 2万9500円を支持線とする3万円意識のトレンド形成へ

市況
2021年11月4日 8時11分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 29520 +20 (+0.06%)

TOPIX先物 2029.0 +3.0 (+0.14%)

シカゴ先物 29705 +205

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

3日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇し、連日で史上最高値を更新した。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想通りテーパリング(量的緩和の縮小)開始が決定された。ただし、利上げには慎重な姿勢を維持したことで買い安心感につながった。また、10月のISM非製造業総合景況指数が過去最高を更新したほか、ADP雇用統計が予想を上回る伸びとなったことが材料視された。S&P500業種別指数は自動車・同部品、耐久消費財・アパレル、小売が上昇する一方、エネルギー、資本財、公益事業が下落。

シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比205円高の2万9705円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万9500円で始まり、一時2万9410円まで利食いに押される場面があった。ただし、その後は持ち直し、2万9480円~2万9550円水準での保ち合いを継続。3日が祝日だったこともあり、薄商いのなか、2万9520円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、ギャップアップで始まることになりそうだ。FOMCの結果は予想通りであったため、アク抜けが意識されやすく、2万9500円を支持線とする3万円を意識したトレンド形成が見込まれよう。VIX指数は15.10と直近安値水準まで低下していることも安心感につながると考えられる。決算発表が本格化するなか、商いは膨らみづらい需給状況ではあるが、国内では政策期待が高まるなか、押し目買い意欲は強く、ショートカバーを誘い込みやすいだろう。

また、任天堂<7974>がADR(米国預託証券)市場で弱い値動きをみせている。半導体不足による「ニンテンドースイッチ」の生産計画の下方修正が嫌気された格好だ。指数インパクトとしては日経平均型よりもTOPIX型に影響を与えるとみられるため、NT倍率はやや上昇しやすいだろう。なお、2日のNT倍率は先物中心限月で14.56倍に上昇しており、9月の戻り高値水準を捉えてきた。14.60倍辺りを明確に上放れてくるようだと、NTロングによるスプレッド狙いの動きに向かいやすいと考えられる。

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