話題株ピックアップ【昼刊】:マネックスG、レノバ、SUMCO

注目
2021年11月5日 11時39分

■マネックスグループ <8698>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

マネックスグループ<8698>はマドを開けて買われる。4日の取引終了後、米国子会社のトレードステーショングループが特別買収目的会社(SPAC)との統合により2022年上半期までにニューヨーク証券取引所に上場することを目指すと発表しており、これを材料視した買いが入っているようだ。これにより調達する資金は、大規模なマーケティング施策やサービス向上に向けた投資に充てる方針。なお、同子会社は上場後も引き続きマネックスGの子会社にとどまる。

■レノバ <9519>  5,330円  +665 円 (+14.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

レノバ<9519>が切り返す。一時705円高はストップ高となる5370円まで買われた。4日の取引終了後に22年3月期上期(4~9月)の決算を発表し、売上高が133億6800万円(前年同期比24.2%増)、営業利益が40億1600万円(同24.2%増)と大幅増収増益で着地した。営業利益ベースでの進捗率は85.4%に達しており、これを好感した買いが入っているようだ。大規模太陽光発電所やバイオマス発電所の発電量が順調に推移したほか、バイオマス発電事業を手掛ける持ち分法適用関連会社を連結子会社化したことなどが業績押し上げに貢献した。なお、通期見通しの売上高300億円(前期比46.0%増)、営業利益47億円(同2.1%増)は据え置いた。

■SUMCO <3436>  2,445円  +185 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

4日に決算を発表。「非開示だった今期経常は34%増益、未定だった配当は9円増配」が好感された。

SUMCO <3436> が11月4日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比23.4%増の351億円に伸びた。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は36円(前期は27円)実施する方針とした。

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■FRONTEO <2158>  2,874円  +205 円 (+7.7%)  11:30現在

FRONTEO<2158>が大幅反発となり、年初来高値を更新。同社は4日取引終了後、ネットワーク解析に特化した人工知能(AI)「LoocaCross(ルーカクロス)」を搭載した経済安全保障対策ネットワーク解析システム「Seizu Analysis(セイズアナリシス)」の2つめのソリューションとなる「株主支配ネットワーク解析ソリューション」の提供を開始すると発表しており、材料視されている。調査対象とするエンティティ(実体)に対して、(1)直接株主となるエンティティの俯瞰、(2)間接持ち株関係でつながるネットワーク全体の俯瞰、(3)実効間接持ち株比率を反映したネットワーク全体の俯瞰を表すことができる。その際に、各種エンティティリストに掲載された企業に関する基本情報(所在地、業種、持ち株比率など)も表示されるとしている。

■インソース <6200>  2,427円  +172 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

4日に決算を発表。「今期経常は8%増で2期連続最高益、1.5円増配へ」が好感された。

インソース <6200> が11月4日大引け後(17:00)に決算を発表。21年9月期の連結経常利益は前の期比3.0倍の24.1億円に急拡大し、22年9月期も前期比7.6%増の26億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

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■アルフレッサ <2784>  1,721円  +121 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

アルフレッサ ホールディングス<2784>が3日ぶり大幅反発。同社は4日取引終了後、株主還元の充実および資本効率向上のため、1100万株(発行済み株式総数に対する割合5.20%)もしくは150億円を上限とする自己株取得枠を設定すると発表しており、材料視されている。取得期間は21年11月5日から22年3月24日まで。あわせて22年3月期連結業績予想について、売上高を2兆5050億円から2兆5780億円へ上方修正するものの、営業利益を283億円から219億円へ、純利益を207億円から170億円へ下方修正すると発表した。4月に実施された薬価の中間年改定後の販売価格交渉が難航し、予想以上に売上総利益率が低下する見込みであるため。なお、会計基準の変更のため、前期比の増減は記載されていない。22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は91億1700万円だった。

■シグマクシス <6088>  2,908円  +198 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

シグマクシス・ホールディングス<6088>は3日ぶり急反発。同社は戦略立案から開発、実行まで一気通貫で対応する経営コンサルティング会社で、人工知能(AI)を活用した付加価値の高い案件で強みを発揮する。4日取引終了後に発表した21年4~9月期決算は売上高が前年同期比7.8%増の72億7400万円、営業利益は同81.6%増の11億1200万円と急拡大した。ERPクラウド化サービスのプロジェクトにおける社内デリバリー体制の強化で外注費を削減し、利益率の向上が営業利益の伸びに反映された。また同日、発行済み株式数(自社株を除く)の1.75%に相当する40万株、金額ベースで7億円を上限に自社株買いを実施することも発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■日本通信 <9424>  199円  +13 円 (+7.0%)  11:30現在

4日に決算を発表。「上期経常が黒字浮上で着地・7-9月期も黒字浮上」が好感された。

日本通信 <9424> が11月4日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は5600万円の黒字(前年同期は3億9600万円の赤字)に浮上して着地した。

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■SRAホールディングス <3817>  2,995円  +172 円 (+6.1%)  11:30現在

4日に決算を発表。「上期経常が23%増益で着地・7-9月期も24%増益」が好感された。

SRAホールディングス <3817> が11月4日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比22.7%増の26.2億円に伸び、通期計画の47.6億円に対する進捗率は55.1%に達し、5年平均の39.9%も上回った。

⇒⇒SRAホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■KHネオケム <4189>  3,225円  +175 円 (+5.7%)  11:30現在

KHネオケム<4189>が続急伸し年初来高値を更新している。4日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を1120億円から1160億円(前期比50.0%増)へ、営業利益を155億円から185億円(同3.3倍)へ、純利益を110億円から130億円(同3.2倍)へ上方修正し、あわせて35円を予定していた期末配当予想を45円に引き上げたことが好感されている。基礎化学品の溶剤や可塑剤原料、機能性材料の冷凍機油原料などで需要回復により販売数量が増加したことに加えて、ナフサ価格の上昇や需給バランスのタイト化などにより一部製品の海外市況が高騰するなか、販売価格の見直しを行ったことなどが寄与する。なお、年間配当は75円(前期60円)を予定している。第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高837億7800万円(前年同期比52.5%増)、営業利益139億9800万円(同4.0倍)、純利益100億7700万円(同4.3倍)だった。

■ぐるなび <2440>  560円  +30 円 (+5.7%)  11:30現在

ぐるなび<2440>が大幅反発。同社は4日取引終了後、22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業損益が21億7000万円の赤字(前年同期は49億3900万円の赤字)で赤字幅が縮小したと発表しており、これが好感されている。ネット予約サービスは10月に入り、一部地域で時短要請が継続している中でも前々年の9割まで回復しており、時短要請が解除された10月25日以降は回復ペースが加速しているとしている。なお、依然として外食市場の先行きに対する不透明感は拭えないとし、通期業績予想は非開示とした。同社では下期の業績を見通す上で、忘年会シーズンの動向の見極めが重要と認識しているとした。

■エイベックス <7860>  1,690円  +90 円 (+5.6%)  11:30現在

エイベックス<7860>が続伸。4日の取引終了後、22年3月期営業利益予想を10億円から30億円(前期62億7800万円の赤字)へ大幅に上方修正しており、これが好感されているようだ。好調だった上期(4~9月)実績を踏まえて通期見通しを見直した。同時に発表した4~9月期決算は、売上高463億400万円(前年同期比35.1%増)、営業利益26億3400万円(前年同期22億2900万円の赤字)だった。新型コロナウイルスの影響が減少したことで音楽事業を中心に売り上げが増加したことが全体業績に貢献した。

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,115円  +105 円 (+5.2%)  11:30現在

ゼリア新薬工業<4559>が大幅高。同社は4日取引終了後、80万株(発行済み株式総数に対する割合1.77%)もしくは18億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表しており、材料視されている。取得期間は21年11月5日から22年5月13日までで、環境変化に対応した機動的な資本政策の遂行のためとしている。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は26億7200万円(前年同期比67.2%増)だった。22年3月期連結営業利益53億円(前期比52.5%増)に対する進捗率は50.4%だった。

■味の素 <2802>  3,578円  +97 円 (+2.8%)  11:30現在

味の素<2802>が続伸。同社は4日取引終了後、22年3月期連結売上高が1兆1130億円から1兆1480億円(前期比7.1%増)へ、純利益が600億円から680億円(同14.4%増)へ、年間配当が44円から48円(前期は42円)へ、当初の会社計画を上回りそうだと発表しており、好感されている。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結純利益は541億5200万円(前年同期比47.7%増)だった。調味料・食品セグメントにおいて原燃料価格などの高騰の影響を受けるものの、ヘルスケア等セグメントにおいて電子材料及び医薬用・食品用アミノ酸での販売増が見込めるため、通期予想を上方修正したとしている。

■イーレックス <9517>  2,590円  +68 円 (+2.7%)  11:30現在

イーレックス<9517>は3日ぶりに反発している。4日の取引終了後、韓国サムスン物産と非効率石炭火力発電へのバイオマス燃料供給事業などに関する業務提携に向けた検討を開始することで覚書を締結したと発表しており、これが好材料視されている。今回の合意により、両社が得意とする事業領域を有効活用することで、非効率石炭火力のバイオマス燃料供給事業のサービスの提供、大型バイオマス発電所への燃料供給を中心に再生可能エネルギー事業分野におけるその他の新規プロジェクトの検討を協議するという。なお、同件による22年3月期業績への影響は軽微としている。

■大末建設 <1814>  1,049円  +150 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

大末建設<1814>がストップ高カイ気配。同社は関西を地盤にマンションなど民間建築主体に展開する建設会社で、旺盛なマンション需要を背景に受注高が伸び、足もとの業績も好調に推移している。同社が4日取引終了後に発表した22年3月期上期(21年4~9月期)の決算は売上高が前年同期比19.8%増の327億1300万円、営業利益が同13.2%増の11億2400万円と2ケタ増収増益を達成した。また、好決算を背景に今期年間配当も増額、従来計画の40円から60円(前期実績は40円)に20円上乗せしており、これにより配当利回りは前日終値換算で6.7%と高水準。好決算と株主還元強化を好感する買いが集中する形となった。

■NKKスイッチズ <6943>  5,700円  +705 円 (+14.1%) ストップ高   11:30現在

NKKスイッチズ<6943>がストップ高。同社は4日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を80億円から84億円(前期比23.0%増)へ、営業利益を6億円から7億5000万円(同68.2倍)へ、純利益を5億3000万円から5億8000万円(同9.4倍)へ、年間配当予想を100円から150円(前期は85円)へ上方修正すると発表しており、好感されている。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は6億1900万円(前年同期は8700万円の赤字)だった。上期は生産増強の取り組みに加えて、急激な需要回復によって受注が好調に推移した。これに伴い、通期でも営業利益や純利益が当初の会社計画を上回る見込みになったとしている。

●ストップ高銘柄

ワンダープラネット <4199>  2,650円  +500 円 (+23.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

オールアバウト <2454>  783円  -150 円 (-16.1%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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