話題株ピックアップ【昼刊】:デジハHD、ネクソン、日産自

注目
2021年11月10日 11時42分

■デジハHD <3676>  2,269円  +400 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

デジタルハーツホールディングス<3676>が急動意。ゲームソフトの不具合を検出するデバッグ事業を手掛けるが、今期はM&Aによる増収効果や利益体質への転換が進んだことで収益は会社側の想定を上回る推移となっている。9日取引終了後に発表した22年3月期上期(21年4~9月期)の決算は売上高が前年同期比28%増の134億9800万円、営業利益は同2.6倍の13億7000万円と急拡大、これが株価を強く刺激する格好となっている。

■プレイド <4165>  3,060円  +476 円 (+18.4%) 一時ストップ高   11:30現在

プレイド<4165>が3日ぶりの大幅反発。同社は9日取引終了後、22年9月期連結売上高の見通しを74億1900万円(前期比36.3%増)から78億2800万円(同43.8%増)まで、営業損益を15億6500万円の赤字から13億4300万円の赤字まで(前期は1億7000万円の黒字)、純損益を16億9400万円の赤字から14億7300万円の赤字まで(同1億600万円の赤字)とレンジで開示したが、前日まで決算への警戒で売られていたため、アク抜け感が出ているようだ。プレイドSaaS事業の売上総利益率は良好な水準を維持できる見込み。今期はプロダクト開発力強化に向けたエンジニア・デザイナーの人員増強など、中長期に向けた成長投資も積極的に行う方針であるとしている。

■ウィルグループ <6089>  1,602円  +222 円 (+16.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

ウィルグループ<6089>は急伸し年初来高値を更新。9日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1270億円から1300億円(前期比9.9%増)へ、営業利益を40億5000万円から45億円(同11.7%増)へ、純利益を22億8000万円から25億1000万円(同6.2%増)へ上方修正したことが好感されている。上方修正は8月に続き2回目で、上期において人材紹介や人材派遣がともに順調に推移するほか、販管費の一部が第3四半期以降の繰り越しとなったことが要因としている。また、業績修正に伴い、25円を予定としていた期末一括配当予想を34円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。前期実績に対しては10円の増配となる予定だ。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高639億1300万円(前年同期比9.9%増)、営業利益26億8500万円(同20.9%増)、純利益16億9800万円(同30.2%増)だった。

■ケイアイスター不動産 <3465>  7,130円  +970 円 (+15.8%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

9日に決算を発表。「今期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も15円増額」が好感された。

ケイアイスター不動産 <3465> が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.3倍の122億円に急拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の230円→245円(前期は139円)に増額修正した。

⇒⇒ケイアイスター不動産の詳しい業績推移表を見る

■芝浦機械 <6104>  3,045円  +403 円 (+15.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率5位

芝浦機械<6104>が急伸して一時、ストップ高の3145円に買われ、年初来高値を更新している。9日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1060億円から1130億円(前期比22.0%増)へ、営業利益を27億円から43億円(同11.3倍)へ、最終利益を10億円から28億円(前期28億9800万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。上期において、国内外向け成形機や中国向け工作機械、国内半導体製造装置向け電子制御装置などが堅調に推移し、業績が計画を上回って着地したことが要因。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高536億9700万円(前年同期比26.9%増)、営業利益23億7700万円(前年同期3億1500万円の赤字)、最終利益17億9200万円(同10億5200万円の赤字)だった。

■ヨネックス <7906>  888円  +117 円 (+15.2%)  11:30現在

ヨネックス<7906>が大幅反発し、年初来高値を更新。同社は9日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を680億円から710億円(前期比37.7%増)へ、営業利益を40億円から55億円(同5.3倍)へ、純利益を30億円から43億円(同3.9倍)へ、年間配当予想を6円から8円(前期は4円50銭)へ上方修正すると発表しており、好感されている。配当の内訳は中間が5円(普通配当3円、創業75周年記念配当と特別配当が各1円)、期末が3円。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は41億8900万円(前年同期は2億1500万円の赤字)だった。下期も中国のバドミントン、北米のテニスの好調が継続すると見込まれ、増収に伴う売上総利益の増加が見込まれる。一方で、中国における来期以降を見据えたプロモーションの実施と、日本国内の市場回復へ向けた積極的なマーケティング施策を行うことによる販管費の増加を織り込み、通期見通しを修正したとしている。

■ネクソン <3659>  2,393円  +294 円 (+14.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

ネクソン<3659>が大幅反発。同社は9日取引終了後、21年12月期第3四半期累計(1~9月)連結営業利益が885億6500万円(前年同期比7.6%減)となり、会社計画の788億700万円から840億3300万円までのレンジに対して、その上限を上回ったと発表しており、好感されている。主に韓国及び中国地域での売り上げが好調であったため。あわせて、21年12月期連結売上高の見通しを2714億3100万円から2771億8300万円まで(前期は2930億2400万円)、営業利益を910億3000万円から954億6700万円まで(同1114億5000万円)、純利益を931億7900万円から964億7200万円まで(同562億2000万円)とレンジで開示した。在外子会社が保有するドル建ての現金預金及び売掛金などから発生する為替差益が前期実績を上回る見込みであり、また、在外子会社の未分配利益に対して計上する繰延税金費用が前期実績を下回る見込みであるためとしている。

■大幸薬品 <4574>  842円  +86 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

大幸薬品<4574>が6日ぶりの大幅反発。同社は9日取引終了後、21年12月期第3四半期累計(1~9月)連結営業損益が15億7800万円の赤字となり、通期計画の20億円の赤字と比べて赤字幅が改善していると発表し、好感されているようだ。なお、20年12月期が決算期変更による変則決算であったため、前期との比較は記載されていない。第3四半期(7~9月)の連結営業損益は7億200万円の黒字となり、第1四半期(1~3月)の1億9000万円の赤字や第2四半期(4~6月)の20億8900万円の赤字に対して黒字化を達成した。感染管理事業の需要は新型コロナウイルス感染症拡大期における高い需要水準との比較では低調だが、コロナ禍前の19年第3四半期(10~12月)との比較では堅調であるとしている。

■FRONTEO <2158>  3,150円  +301 円 (+10.6%)  11:30現在

FRONTEO<2158>が強力な上昇トレンドを継続、特に10月上旬以降は継続的な実需買いが観測されるなか上げ足の速さが際立っている。きょうは一時296円高の3145円と未踏の3000円大台を突破し、上場来高値更新となった。人工知能(AI)分野の技術や知見を武器に電子データ収集や分析リーガルテック事業を展開。また、AI技術を横展開して医療AIなどライフサイエンス分野などへの応用で新境地も開拓している。直近では、9日取引終了後、AIレビューツール「KIBIT Automator」を顧客のデータ保管環境に接続して解析を行う相互接続機能を用い、迅速な文書レビューの実施に成功したことを発表、株高を後押しする形となった。

■ニチコン <6996>  1,166円  +109 円 (+10.3%)  11:30現在

ニチコン<6996>はマドを開けて上昇。9日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を40億円から46億円(前期比2.9倍)へ増額しており、これを好感した買いが入っているようだ。売上高予想も1300億円から1325億円(同14.2%増)へ引き上げた。上期(4~9月)においてアルミ電解コンデンサーが伸長したほか、電気自動車(EV)・ハイブリッド車(HV)向け機器用フィルムコンデンサーの売り上げが大幅に増加しており、これを踏まえて通期見通しを見直した。なお、同時に発表した4~9月期決算は、売上高650億7500万円(前年同期比21.4%増)、営業利益17億3900万円(同2.9倍)だった。

■西日本FH <7189>  765円  +62 円 (+8.8%)  11:30現在

9日に決算を発表。「今期経常を20%上方修正・3期ぶり最高益、配当も5円増額」が好感された。

西日本フィナンシャルホールディングス <7189> が11月9日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比67.8%増の231億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→35円(前期は30円)に増額修正した。

⇒⇒西日本FHの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「2.70%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の2.70%にあたる400万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月10日から22年2月末日まで。

■三井ハイテック <6966>  9,490円  +680 円 (+7.7%)  11:30現在

三井ハイテック<6966>の上値指向が鮮明。半導体リードフレームの大手メーカーとして世界的に旺盛な半導体需要を取り込んでいるほか、電気自動車(EV)シフトの動きが加速するなか、電動車向けモーターコアの成長性にマーケットの視線が集まっている。直近では、英グラスゴーで開催されているCOP26で、ガソリン車など内燃機関を用いる自動車について主要国で2035年、世界で40年までに新車販売を停止するとの宣言に24カ国が参加したことが伝えられており、EV普及加速の思惑が同社株に投資マネーを誘導する格好となった。

■日産自動車 <7201>  631.1円  +41.4 円 (+7.0%)  11:30現在

日産自動車<7201>はマドを開けて買われ、一時7%を超える上昇で600円台を大きく回復してきた。同社は9日取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表、最終損益は600億円の黒字から1800億円の黒字(前期は4486億9700万円の赤字)に、従来計画比で3倍となる大幅増額となった。これがポジティブサプライズを誘っている。今期の自動車販売台数見通しは引き下げたものの、これについては事前に織り込みが進んでおり、一方で販売奨励金の減少や持ち分法適用会社による投資利益改善が反映され、最終損益に貢献する見通し。

■NTTデータ <9613>  2,435円  +132 円 (+5.7%)  11:30現在

NTTデータ<9613>は3日ぶりの大幅反発となっており、年初来高値を更新している。同社は9日取引終了後、22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が1091億3800万円(前年同期比71.0%増)となり、通期計画1800億円(前期比29.3%増)に対する進捗率は60.6%だったと発表しており、好感されている。上期の受注高は国内における順調な案件獲得に加え、海外事業の規模拡大及び為替影響により増加した。全セグメントにおける規模拡大に加え、為替影響により増収を達成し、海外における事業構造改革の効果などもあって営業増益で着地したとしている。

■エー・アンド・デイ <7745>  1,326円  +300 円 (+29.2%) ストップ高   11:30現在

エー・アンド・デイ<7745>がストップ高。同社は9日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を500億円から515億円(前期比6.4%増)へ、営業利益を42億円から53億6000万円(同21.7%増)へ、純利益を25億5200万円から34億3000万円(同2.7%増)へ上方修正すると発表しており、好感されている。22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は21億3400万円(前年同期比43.5%増)だった。為替相場が円安傾向で推移したこと、医療・健康事業では複数の国での新型コロナウイルス感染症対策として需要が高まっていること、計測・計量機器事業ではコロナ禍からの回復が想定以上であったことなどにより、売上高が当初の予想を上回った。加えて、利益率の高い製品が好調なことやコストダウンもあり、利益も当初予想を上回っているため、通期見通しを上方修正する。あわせて、中期経営計画の目標値に関して、最終年度となる24年3月期連結売上高を575億円から605億円へ、営業利益を59億円から70億円へ、純利益を35億1000万円から41億円へ上方修正しており、こちらも好感されているようだ。

■京極運輸商事 <9073>  891円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在

京極運輸商事<9073>がストップ高。同社は9日取引終了後、集計中の22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結売上高が41億4200万円から43億2700万円(前年同期比11.5%増)へ、営業利益が4500万円から5500万円(同2.1倍)へ、純利益が5200万円から6800万円(同2.1倍)へ当初の会社計画を上回りそうだと発表しており、好感されている。石油・ドラム缶等販売事業における販売、配送数量の増加、貨物自動車運送事業における輸送数量の増加、倉庫事業における荷役作業の取扱数量及び配送量の増加、タンク洗滌・修理事業における工事受注件数の増加により、上期は増収増益となる見込みとしている。なお、通期予想は原油価格の推移や新型コロナウイルスの感染状況により景気動向が不透明として据え置いた。

■光ビジネスフォーム <3948>  621円  +100 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

光ビジネスフォーム<3948>がストップ高の621円水準でカイ気配となっている。9日の取引終了後、21年12月期の単独業績予想について、売上高を83億円から95億円(前期比30.9%増)へ、営業利益を3億5000万円から11億円(同2.5倍)へ、純利益を2億5000万円から7億円(同97.4%増)へ上方修正し、あわせて期末一括23円を予定していた配当予想を28円に引き上げたことが好感されている。7月から8月にかけ新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が急増したことを受けて、第5波が長期化した場合による影響を考慮していたが、第3四半期までの実績から保守的な予想となっていたことが要因としている。

■ウェルス・マネジメント <3772>  3,245円  +504 円 (+18.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

ウェルス・マネジメント<3772>が504円高はストップ高となる3245円でカイ気配となっている。9日の取引終了後、22年3月期上期(4~9月)の決算を発表。売上高が158億5400万円(前年同期比3.9倍)、営業利益が45億3900万円(前年同期1億2600万円)と大幅な増収増益で着地しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。遅れていた大型物件の引渡しが無事完了し、他のプロジェクトに関する物件売却も順調に進んだほか、開発中のホテルに対するコンサルティング売り上げなどが貢献した。なお、通期業績予想について、売上高のみ125億円から190億円(前期比3.6倍)へ上方修正した。営業利益は58億円(前期6億9000万円の赤字)の見通しを据え置いている。

■グレイステクノロジー <6541>  700円  -300 円 (-30.0%) ストップ安売り気配   11:30現在

グレイステクノロジー<6541>がストップ安ウリ気配。同社は9日取引終了後、当初15日に予定していた22年3月期第2四半期決算の公表を延期すると発表しており、悪材料視されている。外部からの指摘で社内調査を進めた結果、一部について不適切な会計処理が行われていた疑念があることを認識したため。過年度の決算に関しても検討すべき事態が生じたものと判断し、利害関係を有しない外部の専門家による特別調査委員会を設置して調査を行う。決算発表の具体的な開示時期については、現時点で未定としている。

●ストップ高銘柄

夢展望 <3185>  463円  +80 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

シーズメン <3083>  1,308円  -400 円 (-23.4%) ストップ安   11:30現在

INCLUSIVE <7078>  2,410円  -500 円 (-17.2%) ストップ安   11:30現在

東邦亜鉛 <5707>  2,483円  -500 円 (-16.8%) ストップ安   11:30現在

など、4銘柄

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