株価指数先物【引け後コメント】 2万9000円割れから反発も、ショートカバーやヘッジ対応の買いにとどまる

市況
2021年11月11日 18時14分

大阪12月限

日経225先物 29300 +190 (+0.65%)

TOPIX先物 2016.5 +7.0 (+0.34%)

日経225先物(12月限)は前日比190円高の2万9300円で取引を終了。寄り付きは2万9050円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9080円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まり、一時2万8970円と節目の2万9000円を下回る場面があった。その後は持ち直しプラス圏を回復すると、前引けにかけてリバウンド基調が強まり、ランチタイムで2万9380円まで上昇幅を広げた。もっとも、オプション権利行使価格の2万9375円、5日移動平均線が位置する2万9380円水準を捉えてきたことから、目先的には達成感も高まりやすく、後場は2万9240円~2万9300円水準で保ち合い、2万9300円で取引を終えた。

中国恒大集団は支払い猶予期間が終了するドル建て債3本の利払いを履行しデフォルトを回避できる見込みと報じられるなか、上海総合、ハンセン指数が上昇に転じたことで、ショートカバーの動きを強めた格好であり、前日の下落部分を埋める上昇だった。新たなロングポジションは限られていたとみられ、オプションSQを控えていることもあり、ヘッジ対応の動きにとどまったようだ。

なお、グローベックスの米株先物は小幅ながらプラス圏で推移しており、前日の下落に対する自律反発の動きをみせてくるか注目される。また、中国恒大集団のデフォルト不安は払拭されていないが、ひとまず落ち着きをみせてくるようであれば、日経225先物はオプション権利行使価格の2万9375円を中心に、その上の権利行使価格である2万9500円を窺う動きも意識されよう。

NT倍率は先物中心限月で14.53倍だった。前日の下落部分を埋める格好であり、日経平均型のショートに対するリバランスの動きであろう。とはいえ、25日、75日線とのゴールデンクロス示現によりテクニカル妙味が出てきた。ゴールデンクロスは3月下旬以来であり、低下傾向を続けてきたNT倍率の転換となれば、NTロングの動きが次第に強まりそうだ。

手口面では、日経225先物はソジェンが540枚、日産が230枚、モルガンSが160枚程度の売り越しに対して、野村が630枚、ABNアムロが440枚、JPモルガンが250枚、UBSが240枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1320枚、野村が490枚、BofAが450枚程度の売り越しに対して、モルガンSが1080枚、バークレイズが1030枚、UBSが570枚程度の買い越しだった。

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