「メタバース」が1位にランク、5G普及で進化に拍車かかり市場規模も拡大へ<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 メタバース
2 半導体
3 仮想空間
4 脱炭素
5 旅行
6 宇宙開発関連
8 半導体製造装置
10 2021年のIPO
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「メタバース」が1位と人気づいている。
「メタバース」とは「超越」を意味する「メタ」と、ユニバース(世界)の「バース」を結びつけた造語。定義は定まっていないものの、インターネット経由でアクセスできる共有の仮想世界空間を表す用語で、特にVR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術を利用した巨大なデジタル空間を指すことが多い。仮想空間内では、利用者は自らのアバター(分身)を使って、現実世界のようにコミュニケーションをとったりゲームに参加したりするなど自由に活動できるほか、暗号資産(仮想通貨)を使ってデジタル資産を購入するといった経済活動も行える。
今後、5Gの普及による通信スピードの加速で、メタバースは一段と進化するとの期待が高まっており、それに伴い市場規模も拡大が見込まれている。カナダの調査会社エマージェン・リサーチは、メタバースの市場規模が2020年に476億9000万ドルに達し、28年までの年平均成長率が43%になると予測している。
メタバースに関しては、旧フェイスブックが社名をメタ・プラットフォームズ<FB>に変更し、ソーシャルメディア企業からメタバース企業への移行を目指すと表明するなど、海外の大手ネット企業も本腰を入れ始めており、今後日本でもメタバースを巡る動きが活発化しそう。なお、この日の関連銘柄では、シーズメン<3083>が急伸したほか、前日に22年3月期業績予想を上方修正したギークス<7060>も急騰。シャノン<3976>、ガーラ<4777>、IMAGICA GROUP<6879>なども大幅高している。