12日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は上昇、ハイテク株が主導
■NY株式:米国株式市場は上昇、ハイテク株が主導
ダウ平均は179.08ドル高の36,100.31ドル、ナスダックは156.68ポイント高の15,860.96で取引を終了した。
ダウは押し目買い意欲強く、寄り付き後、上昇。10月ミシガン大消費者信頼感指数が10年ぶり低水準に落ち込み一時上げ幅を縮小した。しかし、ハイテク株の上昇や年末商戦への期待感を受けた買いに引けにかけ上げ幅を拡大した。セクター別ではメディア・娯楽が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は「医薬品」「医療機器」を担当する事業から消費者向け製品部門を切り離し、独立させ上場企業2社に分割する計画を発表し、上昇。アイウェアブランドのワ?ビーパーカー(WRBY)は、上場後初めて発表した四半期決算で前年比32%増益を発表し買われた。また、ディスカウント小売りのターゲット(TGT)は来週に決算発表を控え、アナリストの楽観的な投資判断を受け上昇。一方、クラウドサービスなどを提供するヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)はアナリストの投資判断、目標株価引き下げで下落。ピックアップトラックの電気自動車メーカー、ロードスタウンモーターズ(RIDE)は第3四半期決算で一株当たり損失を計上し売られた。
政府は米中首脳が15日にビデオ会談を開催すると発表した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル伸び悩み、11月ミシガン大学消費者信頼感指数は10年ぶりの低水準
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円04銭から113円76銭まで下落し、113円93銭で引けた。米11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は上昇予想に反して低下し、2011年11月以来の低水準となったため、スタグフレーション懸念が強まりドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1433ドルまで下落後、1.1462ドルまで上昇し、1.1443ドルで引けた。ユーロ・円は130円54銭から130円24銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3379ドルから1.3426ドルまで反発した。ドル・スイスは0.9238フランから0.9202フランまで下落した。
■NY原油:弱含み、ドル高を意識した売りが続く
12日のNY原油先物12月限は、弱含み(NYMEX原油12月限終値:80.79 ↓0.80)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-0.80ドルの80.79ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは79.78ドル-81.62ドル。ロンドン市場で79.78ドルまで下落したが、押し目買いが入ったことによって反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて81.62ドルまで戻す場面があった。ただ、主要通貨に対するドル買いが続いていることから、通常取引終了後の時間外取引で80.15ドルまで売られる場面があった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 46.91ドル -0.58ドル(-1.22%)
モルガン・スタンレー(MS) 99.85ドル +0.97ドル(+0.98%)
ゴールドマン・サックス(GS)404.91ドル +2.57ドル(+0.64%)
インテル(INTC) 50.31ドル -0.22ドル(-0.44%)
アップル(AAPL) 149.99ドル +2.12ドル(+1.43%)
アルファベット(GOOG) 2992.91ドル +57.95ドル(+1.97%)
フェイスブック(FB) 340.89ドル +13.15ドル(+4.01%)
キャタピラー(CAT) 209.27ドル +0.74ドル(+0.35%)
アルコア(AA) 51.92ドル +0.71ドル(+1.39%)
ウォルマート(WMT) 147.76ドル -0.74ドル(-0.50%)
《ST》